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DQ9プレイメモ-その1 「お師匠さまは だいぶ過保護」


さて、とりあえず朝一でゲットしてきたのは良いものの、結局DSの充電器は行方不明のままで、
しかも電源ランプは赤いという、全く持って万全とは言えない状態だったのですが、
まぁ待ちに待ってようやく手に入れたんだから、早速プレイするしかないわけですよ。


電源を入れたら、まずはいつも通り序曲を一周聴く。
あああこの新序曲のイントロ良いなぁ…!
今回は序曲と一緒にアニメムービーが流れるわけですが、これ、アニメが先に作ってあって、
それに合わせてすぎやま先生が新しい序曲を付けたそうで。
曲の切り替わりとムービーのタイミングがぴったりで、これは否が応でもテンション上がらざるを得ない。


「ぼうけんのしょをつくる」を選ぶと早速主人公のキャラメイク画面に。
発売前からイメージは決めていたので、ここはサクサクと行きます。

性別迷っていたけれど、結局今回は女の子で冒険することにしました。
黒目黒髪で、髪型は何だろう、前髪横分けのおかっぱ?
結局、デフォルトの女の子の髪型と色しか変えてない気がする。

最後に名前を入力。


なまえ:くろまめ


これで、よし。
今日から君はくろまめだ。
たぶん「まめ」とか「まめちゃん」とか好き勝手呼ぶことになると思うけど、よろしく頼んだ相棒!

作成した主人公に天使の光輪と羽が付いて、いよいよゲームの始まりです。


*


ねえ? だれか いるの?

いるのだったら 姿を見せてよ。
なにか 言ってよ。

そんな 人びとの 声が きこえる……。

いったい いつの頃から
この世界を見守ってきたのだろう…。

ボクたちは 天使と よばれていた。



星空を背景に、いきなりモノローグ。
「ボクたちは天使とよばれていた」って製作発表当時の一番初めのキャッチコピーだ、懐かしいなぁ。

続いてのどかな村の風景と、それを上から見守る二人の天使。


「天使 くろまめよ。よく がんばったな。
私にかわり この村の 守護天使をまかせたときは 少々 不安ではあったが……。
おまえの はたらきにより 村人たちも 安心して くらしているようだ。
りっぱに 役目をひきついでくれて このイザヤール 師として これ以上のよろこびは ない。
これからは ウォルロ村の守護天使 くろまめと よばせてもらうぞ!



うん、ウォルロ村の人、守護天使の名前が妙にジャパニーズな感じでごめんね!


そうこうしているうちに、師匠が何かに気付いた様子。
見れば、村へと帰りを急ぐ老人と赤いバンダナの少女リッカ。

そして、二人の様子を岩陰からうかがうモンスター……




かわいいなコイツら!!!




ちょ…エエエエ可愛すぎるだろあの動き…!
あのですね、茂みからスライム2匹と、新モンスターのキュウリ(あだ名)が飛び出して来てですね、
すっごく上機嫌で歩いて行くんですよ。
このとき、手前のスライムが一回転するのが良い、すごく良い。

そして何かに気付き、慌てて辺りを見回す。

ちょうど良い岩を発見、岩陰に隠れる。

岩陰からちらりと覗いてみる。

おじいちゃんと女の子がこっちに向かってくる。

これはチャンスだぜお前ら!


そ し て こ の 悪 い 顔 ーー !!


ダメだ、萌え尽きた…開始5分も経たないうちに萌え尽きた…。
あーDQ9買って良かったわ、ありがとうレベルファイブ。

この、岩陰から様子をうかがうときにですね、キュウリのヘタの部分がくにゃって折れるのと、
手前のスライムがワンテンポ遅れてくにゃって身体を傾けるのがですね、

良い、すごく良い。

というか、キュウリのイラスト初めて見たときは何とも思わなかったのに、何でこんなに心ときめくんだ。
やっぱり昔と違って、動かすことが前提にあるからだろうか。
あの横ステップでユラユラする感じがたまらなく良い。

あーダメだ、何度見てもニヤニヤが止まらん。

今回冒険の書が1つしか作れず、
DQ7や8の時のように好きなイベントの前で冒険の書作りまくることができないので、
イベントシーンとりあえず全部デジカメの動画撮影機能で撮ることにしたんですけどね、
要は自分用プレイ動画なんですけど、画質悪い上に画面めっちゃグラグラしてるけど、
あー撮っておいて良かったわ…。


……いかん、興奮しすぎて早くも話が横にそれた。


「むむむ! これは いかん! あのままでは 魔物に おそわれてしまうだろう!
さあっ! ウォルロ村の 守護天使 くろまめよ。 われらの使命を はたすときだ。



どうやら直接戦闘によってモンスターから人間を守るのも、守護天使の役割らしい。
天使の姿は人間には見えないけれど、モンスター達にはわかる模様。
そして予想以上に天使の飛翔速度が速いことに驚いた。

そんなこんなで戦闘開始。
まずはとりあえず色々と動かしてみましょうかね。
初期ステータスは、

くろまめ てんLv1 HP20 MP6
イザヤール てんLv20 HP70 MP84 さくせん:いのちだいじに


師匠のさくせんが「いのちだいじに」なところにときめきを隠せない。

くろまめの初期装備は、

Eどうのつるぎ
E天使の服
E天使のタイツ
E天使のブーツ


うん、すごく分かりやすい。
…おお、画面小さいけど道具の説明ちゃんと見れるのか。


>天使のタイツ

「そこはかとなく 天使っぽい 奇妙なタイツ」



そんなに アバウトで 良いのか。


さて、無事にモンスターを倒した師匠とくろまめ。
キュウリ倒されると、自分の持ってたヤリがお腹に刺さるのがちょっとエグい。

そこへ通りがかる先ほどの老人とバンダナ少女リッカ。二人には天使の姿は見えていないものの、
リッカは「無事に帰ってこられたのも守護天使様のおかげ」と守護天使くろまめに感謝の祈りを捧げ、
二人は村へと帰って行きます。

というかね、リッカちゃんの動きがいちいち可愛いんだ、どうにかしてくれ。

お祈りを終えたリッカの体からは何やら青い光があふれ出し、一つに集まってくろまめの元へ。


「それは 星のオーラ。
人間たちの われらへの感謝の心が 結晶となったものだ。
そして その星のオーラを 天使界にある世界樹に ささげるのも また われらが使命。
ウォルロ村の 守護天使 くろまめよ。ここは ひとまず 天使界に もどるとしよう!



ということで、地上を飛び立ち、はるか上空の天使界を目指す師匠とくろまめ。
予想以上に天使の羽ばたきが力強いことに驚いた。
これもう翼で飛んでるんじゃなくて、舞空術か何かなんじゃないか。
音がおかしいもの、なんかバシュッていってたもの。


*


天使界到着。
ここで師匠と別れ、オムイ様という長老に報告に行くことになったくろまめ。
しかし報告に行けと言われてさっさと行くようなプレイヤーではないんだよ。
ここはとにかく徹底的にウロウロしてみることにする。

まず第一に、走るのが速いことに感動した。
モンスターズジョーカーにおけるあの足の遅さといったら…!
しかも動きだけは一人前に急いでるから、余計に遅く感じるという。
それに比べて、この速さ…!!嬉しさのあまり無駄にぐるぐるした。

宝箱は、蹴り飛ばして開けるジョーカー主人公とは異なり、きちんとかがんで開けるものの、
ツボやタルとなると、DS版DQ5のように気合で割るらしい。
まぁテンポ良く割れて楽しいのですけれども。

あと、フロアの左下に「光あれ」が復活していたことに感動した。
懐かしいな光あれじいさん!今回はじいさんじゃないのが残念だけど!

他の天使達の話も色々と聞いてみる。
なるほど、守護天使として担当地をあてがわれるのは、結構優秀じゃないとダメらしい。
あと、空を眺めているとたまに不思議な動きをする流れ星が横切っていくんだとか、
天使は長生きだけれど、その中でも長老は特に長命で、その命数は数千年とも一万年ともいわれているとか。
えらいタイムスパン長いな。

それから天使界の由来。


「かつて 神は 何もない星空に 世界樹を守るための世界 天使界を 創られました。
そうして われら 天使たちに この天使界を まかせ 神の国へ もどられたのです。



これまでの経験からしてDQ界における神様ってなんかもうあまり信じられないんですけどね、それじゃダメですかね。

それにしてもこの天使界のBGM良いなあ、早くサントラ欲しいなぁ…。


と、


ここで、


恐れていた事態が。


プレイ開始14分にして、


ついに


電池が


切れた。



どうしようもないので、


不貞寝した。


*


―3時間後―

どこを探しても見つからないので、結局買ってきましたDSの充電器。

「通常のDSの充電器でよろしかったですか?」

「ああいいですそれでいいです。」

これは予定外の出費、でも見つからないものは仕方がないんだ…orz
ついでに本屋でVJの攻略本を購入。
攻略ページを開くことなく、どうにかして職業イラストのページだけを見ようと試みる。
…おおお賢者の衣装可愛い!セーラーみたいで可愛い!
というか今回女の子の衣装みんな可愛い。

それで、公式サイトでシルエットになっていたもう一つの上級職は…

おぉ、やっぱりスーパースター……うおおおぉぉぉぉぉぉ?


もう、何でもアリだと思いました。


さて、気を取り直してプレイ再開。
電源ランプが緑色をしているのを久しぶりに見た気がする。

引き続き報告に行くこともなく話を聞いて回るくろまめ。


「ほほう。さっそく 地上で 星のオーラを 手に入れてきたか。さすがだな くろまめ。
ずっと 弟子をとろうとしなかった あのイザヤールが みずから 選んで 弟子に しただけのことはある。


「私たち 見習い天使は みんな ひとりずつ 師匠について 守護天使として 修行してるの。
うちの お師匠さまは やさしいんだけど ちょっと のんびり屋さんなのが 玉にキズなのよね。もし……
師匠を選べるなら 私 イザヤールさまか ラフェットさまが よかったなぁ。


「あら どうしたの?もしかして 守護天使たちの記録を 見たいとか?
ダメ!ダメ!見せちゃいけない きまりだもの。
……でも ひとつだけ 言えるのは あなたの師匠の イザヤールさんは すごく 優秀な 守護天使だってことね。
なんと 歴代2位!お師匠様を見習って あなたも たくさん 星のオーラを集めてきてね!



どうやらくろまめは師匠の一番弟子で、師匠は天使界でも指折りの守護天使だったらしい。
ところで歴代1位は誰なんだ。


「守護天使台帳」と書かれた本がある。くろまめは 手にとって読んだ。
ウォルロ村守護天使 くろまめ
師である 天使イザヤールより ウォルロ村の守護を ひきつぐ。
天使 ラフェット
司書の部屋にて 天使界の記録や 世界の歴史を 管理する。
天使 イザヤール
本人の希望により 人間界守護の 任をとく。のちの任務は 未定。



おや、師匠が誰かと話しているのが見えるぞ。


「私の師匠の ラフェットさまと くろまめの師匠の イザヤールさまって 仲いいよね?
ふたりは ずーっと 昔からの ケンカともだちなんだってさ。



なるほど、あの女の人がラフェット様か。


「おどろいたわよ くろまめが もう 守護天使になるなんて!あなた よく 許したものね?

「ちがうのだ ラフェット。私は まだ早いと 反対したのだ。それを オムイさまが……。

「アハハ……。そんなことだろうと 思ったわ。

「笑いごとではない!くろまめは まだ みじゅくだ。人間界で 何かあったら どうする!?
君は エルギオスの悲劇のことを 忘れたのか!?

「エルギオスの悲劇ね。もちろん 忘れてはいないけど……
その話をすることは この天使界で タブーになったのじゃ なかったのかしら?

「………………。



「ウォルロ村の 守護天使 くろまめよっ!いつから そこにいた!?



うっかり立ち聞きしていたのを見つかってしまったくろまめ。


「何をしているのだ? ウォルロ村の 守護天使 くろまめよ。
おまえは まだ オムイさまに 報告を 終えていないのではないか?
ならば はやく お会いすることだ。オムイさまは この部屋のすぐとなり 長老の間にいらっしゃるはずだ。



怒られました。
しかし師匠、先程「これからはウォルロ村の守護天使くろまめと呼ぶことにする」とおっしゃったばかりですが、
やはりいちいちその長い呼称を用いるのは、言う側も聴く側もメモをとる側も大変だと思います…!
とりあえず、師匠の脇を通り抜けてラフェット様に話しかけてみる。


「おめでとう くろまめ!無事 守護天使になれたのね。
でも 心配はしてなかったわ。なにしろ イザヤールが 自分で選んで 弟子にとった子だもの。
それまで 決して 弟子をとろうと しなかった この人がよ? よほど 才能を 見こんだのね。



そうか、まめは色々とすごいんだな。なんか嬉しいなぁ。

そんなこんなでようやく長老の元にたどり着いたくろまめ。
次からは師匠が同行することもなく、一人で頑張らないといけないと念を押され、
先程手に入れた星のオーラを、天使界の頂きにある世界樹に捧げに行くよう言われます。
あーおじいちゃんゲーム画面で見ると一層ちまっとしてて可愛いなぁ。

何でも星のオーラを世界樹に捧げ続けると、そのうち世界樹が女神の果実と呼ばれる実を結ぶとのこと。
それでもって、他の天使いわく


「女神の果実が 実る時 神の国への道は 開かれ われら天使は 永遠の救いを得る……。
つまり 役目から 解放され われら天使たちは 神の国に もどれるらしいぞ。



ゴメン、うさん臭いと思って良いかな……。


世界樹の元へ向かい、星のオーラを捧げると世界樹は一段とその輝きを増します。
ここで再び師匠登場。


「どうだ ウォルロ村の守護天使 くろまめよ。
星のオーラを ささげられた世界樹は じつに 美しいだろう。

「人間たちから オーラをうけとり 世界樹にささげる……。これこそが われら天使の つとめ。

「ウォルロ村の 守護天使 くろまめよ。おまえの今後に 期待しているぞ。



頑張ります。


「ところで ウォルロ村の 守護天使 くろまめよ。ちょっと 思ったのだが……
やはり いちいち ウォルロ村の守護天使くろまめ と よぶのは すこし面倒だった…。
これからは ときどき そう よぶことにしよう。それでよいな?



ちょ…やっぱり師匠もそう思ってたんじゃないか…!


「よろしい。それでこそ わが弟子!
天使は 上級天使に さからえぬのが ならわしだからな。
さあ!オムイさまの元にいき 無事に 役目をはたしたこと 報告するが よいぞ。くろまめよ。



なんか一気に師匠に親近感がわいた。
さて、再び地上へ赴かないといけないわけですが、その前にもう少しウロウロしようかね。


「しかし イザヤールどのも あれで意外に 弟子思いなのだな。
くろまめの 初めての 世界樹との対面を 見守るなんて かなり あまいと思うぞ。


「そういえば 地上から もどらなかった 天使の話って 知ってるか?
もう ずいぶん昔の話らしいけど 守護天使として 地上に降りた天使が 行方不明になっちまったんだってさ。
たくさんの天使が そいつを探しに 地上に 降りたんだけど 結局 見つからなくて……



なるほど、その天使の名前がエルギオスというわけか……。
この話に関してはこの子の師匠である上級天使にさえぎられてここまでとなり、
上級天使に話しかけても今は知らなくても良いの一点張り。
……関係ないけどコレまさかエルギオスが敵として現れたりしないよな?

天使の姿は人間には見えないけれど、魔物や動物、そして死してのちも地上をさまよう人間たちの魂には、
その姿を感じ取れる者があるからくれぐれも気を付けるように、と助言を貰い、
いざ、人助けをするために人間界へ。


*


人間界へ降り立つと、目の前には2人の青年。


「しかし ふしぎだよなあ……。

「それって 例の天使像に書かれてる 名前のことっスか?ニードさん?

「うん。前は たしか イザなんとかって 名前だったような気がするのに くろまめになってるんだ……。



繰り返すけど、こんな名前でごめんね!!


「そうっスかねえ?前から くろまめでしたよ。

「前からって いつからだよ!?ちゃんと おぼえているのか?

「えーと……。あれ?ふしぎですね。思い出せないス。

「だろう! 村のみんなが 変なんだよ。最近のことなのに みんなが 前からそうだったと思っているんだ。

「あっ! じゃあ それが 天使さまのチカラとか……?

「バーカ! 天使なんか ホントにいると思ってるのか?いるわけないじゃん。
天使がいるとか そんなの信じているのは 石アタマのリッカだけだってーの。



なるほど、天使には情報操作能力があるということがわかった。


「リッカのやつ 何かってーと 守護天使さまのおかげとか 言っちゃってバカじゃねーの。
守護天使が ホントに いるなら このニードさまの前に つれてきてみろってんだ。



あーお前リッカのこと好きなのか。
ニードは村長の息子であるものの、評判はあまりよろしくない様子。
村の男の子に、一度ニードに天罰を与えてやってくれと言われたので、


ニードに軽く天罰を与えますか?
>はい
 いいえ



そおい!

くろまめが頭を軽く小突くと、驚いて振り向くニード。


「おい 天使! もし本当にいるのなら こんなヒマなことをしてないで… 村の みんなの役にたってみろってんだ。


ごもっともございます。

さて、お言葉通り困っている人を探そうかね。
地上にいるときは基本飛んで移動。
何故かタンスや宝箱は開けられるけれど、ツボやタルを割ることはできない模様。
そりゃいきなり目の前でツボが爆発したら誰だってびっくりするもんな。
おや、あそこにあるのは噂の守護天使像。


守護天使 くろまめ像と 刻まれている。
しかし くろまめには あまり にていなかった。



当たり前のことだけれども、少し寂しい。

村人の話によれば、リッカは父親が亡くなってから祖父と二人暮らし。
父親から受け継いだ小さな宿屋を頑張って切り盛りしているらしい。
その甲斐あって宿の評判はなかなかのもの。


「お客さまに お出しする夕食は まめのスープと おイモのシチューの どっちがいいかな?
たまには お肉も用意できると 料理のバリエーションが ふえて いいんだけど……。



リッカちゃん可愛いなぁ。持ってこれるもんなら今すぐお肉持ってきてあげたいよ…!!

その後、おばあさんがなくした指輪を見つけてあげたり、
馬小屋の掃除を手伝ったりして着々と星のオーラを集めるくろまめ。
掃除するべきうまのふんが輝きすぎてて笑った、コレ拾えますよってことなんだろうけど…!

いつの間にやら夜も更けて、一息ついたくろまめの元に現れる師匠。
アレ、師匠何でこんなところに?


「くろまめよ。しっかりと 役目に はげんでいるようだな。
どうした? 私が この村に来るのは もう いらぬお世話かな?
なに。これから 世界中を回るつもりで たまたま 最初に このウォルロ村に 立ちよったまでのことだ。

「……ところで くろまめよ。じつは まだ おまえに 教えることが のこっていたのだ。
生きている人間を 助けることも 天使の使命だが もう ひとつ!
死してのち まだ 地上をさまよっている たましいを 救うことも 天使たる使命!
……この村の いずこからか 救いを求める たましいの声が おまえにも 聞こえるであろう。



というか後ろの方になんかいる。


「いけ! そして救うのだ! ウォルロ村の守護天使 くろまめよっ!


熱く送り出されたけれども、その前にもう少し夜の村をウロウロさせてください。
なになに、最近ひとだまが出るとの噂があるとな。
「半年前にこの村のすぐ側で魔物に襲われて死んでしまったよそ者がいる」、
ああ、多分その人がさっき後ろの方にいた彼なんだろうなぁ…。

関係ないけれど、「温かい寝床で寝られるのも守護天使さまのおかげ!」という旦那を横目に、


「ごはんが おいしいのは あたしの料理のウデが いいからさ。
ベッドが 温かいのは 昼間 あたしが ふとんを ほしといたからだよ。
まったく 守護天使さまじゃなく ちょっとは あたしにも 感謝してほしいもんだね!



というおばさんのお言葉、何だかとても申し訳ない。

一通りウロウロしてから、ようやく青白く光っているあらくれさんに声をかけてみる。


「……ん? あんた オレが見えるのか!?
教えてくれっ! いったい どうして みんな オレが 見えなくなっちまったんだ?
……あれっ? あ あんた その姿 もしかして 天使さま……なのか?
……そうか。
もしかしたらって 思ってたけど オレは とっくに……。
なあ そうなんだろ 天使さま?

>いいえ

「ごまかさないで 教えてくれ! オレは もう とっくに…… なあ そうなんだろ 天使さま?

>はい

「……ありがとう 天使さま。おかげで ようやく 自分が 死んでることに 気づけたよ。
だれにも 気づいてもらえないのは ホントに つらかった。
……だから もう いくことにするよ。



そう言い残すとあらくれさんの姿は消えてしまい、あとに残ったのは星のオーラ。


「よくやった くろまめよ。
あの者も 悔いなく 天に 召されたであろう。
たましいが出す オーラは ひときわ大きく 輝いている。
どうする? 一度 天使界にもどるのか?

>はい

「では 気をつけて 帰るのだぞ。私は 今しばらく 下界にいよう。……んっ!?



二人が見上げた先には、星空を走る金色の機関車。


「天の箱舟か……。近ごろ やけに あわただしいな。
……気が かわった! くろまめよ。やはり 私も 天使界まで 同行させてもらうぞ。



天使界に向かって飛び立つ二人。
そして相変わらず力強すぎる離陸。


*


再び師匠とは別行動。何やら天使界全体があわただしい様子。
どうやら世界樹がもう少しで実を結ぶらしい。
このまま今持っている星のオーラを世界樹に届ければ良いのだろうけれども、
まぁ、当然のようにまずはウロウロしますよ。


「世界樹が その実をつけたとき われらは 神の国に帰れるのだ。
お前も 天の箱舟を見たことが あるだろう。
あの 天の箱舟こそが われら天使を 神の国に帰すための 乗り物なのだよ。


「神は なにゆえに われら天使に この世界を 世界樹を 託されたのか?
とにかく 大昔のことなので だれも 覚えてはいないのだよ。あの オムイさまですら……。


「おまえの師匠イザヤールも そのまた 師匠も 天使界に名を残す いだいな守護天使だった。
師匠たちの名に はじないよう くろまめも がんばるんだぞ!


「人間界とちがって この天使界は とても おだやかな ところです。
どんなことが あっても この天使界の平和が みだれることは ないでしょう。



何だこのフラグ。

あ、ラフェット様だ。


「もうすぐ 神の国から お迎えが 来るかもしれないのに。
エルギオス……。彼は ついに戻らなかった……。
あ! この話はタブーだったわ。今のは 聞かないことにして。何百年も 大昔の話だから。



この話引っ張るなぁ。そういえば主人公は何歳くらいなんだろうか。
少なくともその数百年前の事件よりは後に生まれたってことか。
イメージイラストは15歳くらいをイメージしているみたいだけれど(VJ2009年8月号)。


師匠と長老は既に世界樹の元へのぼっていったとのこと。
一通り見て回ったので、くろまめもそろそろ天使界の頂上へ向かいます。

しかし、


「世界樹には 星のオーラのパワーが ブリブリ みなぎってたのよ!


ってどういう状態だ、確かにみなぎってそうな響きではあるけれど。


世界樹到着。


「おお! ちょうど よいところに 来たな! ウォルロの村の 守護天使 くろまめよ。


師匠結局その呼び方やめないのな。


「見よ。この世界樹を…… 星のオーラのチカラが満ちて 今にも あふれだしそうだ。

「ふぉっふぉっふぉ。あと ほんの少しの 星のオーラで 世界樹は 実を結ぶはずじゃ。
女神の果実が 実るとき 神の国への道は 開かれ われら天使は 永遠の救いを得る……。

「……そして その道を開き われらを いざなうは 天の箱舟。
くろまめよ。おまえの持つ 星のオーラを 世界樹に ささげるのだ。
オムイさまと 私の予測が 正しければ いよいよ 世界樹が 実をむすぶだろう。

「世界樹になる実は 女神の果実と よばれるそうじゃ。
そして 女神の果実が実るとき 天の箱舟が われらを 迎えにくると言い伝えられておる。
いざ! 天駆ける箱舟に乗り 神の国に帰ろうよ…じゃよ!

「これで 終わりなのか? それとも これが はじまりなのか? 今こそ 明かされよう!



言われた通り、世界樹に星のオーラを捧げるくろまめ。
ここからアニメムービー挿入。
といっても当然主人公は手から先しか映らないのですが。


星のオーラを捧げれば、次々と世界樹に実る黄金の果実。


おお! 女神の果実がっ!


そして汽笛を鳴らしながらこちらへと近づいてくる金色の機関車。


あれが 天の箱舟……


身を乗り出すように見つめる天使たち。


すべて 言い伝えのとおりじゃ!


世界樹の前で停車しようとする機関車。


と、


轟音と共に突然紫色の光が機関車を貫き、バラバラになって地上へ落ちる車両。


続けざまに天使界を襲う幾筋もの光。


思わず地面に伏せる天使たち。


こ これは どうしたことじゃ!?


わしらは だまされていたのか……っ!?



止まらない光の攻撃。


爆風によって


主人公の身体は宙に舞い


互いに伸ばした手も届かずに……


樹上でで四散する女神の果実。


地上へと落ちていく主人公。


落下するその白い光を、


不思議そうに見上げる人々。


白い光の行き着く先は、


とある村の滝壺の上。


水柱が立ち上り、


舞い散る白い羽。


そしてここでタイトルロゴが


ドン。



…………


何だコレ。

未だかつて無い演出に動揺しまくって、思わずリセットしてもう一回見た。
途中からスタッフクレジットとか入ってたけど、これが所謂オープニングムービーというものなのか…?
というか師匠、師匠……うわあああぁぁぁぁ!!




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