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DQ9プレイメモ-その4 「森の中は 一人で歩かないことにする」


王様の元を訪ねると、件のお姫さまと口論の最中。


「フィオーネよ。 何度 言えば わかる! あの者に 会いに いこうなどと このワシが ゆるせるわけ なかろう!

「いいえ お父さま! あの黒騎士の 目的は この フィオーネです!
私が おもむけば 国の者は みな 安心して くらせることでしょう!

「バカを 申せ! 自分のむすめを あんな不気味な男に さしだす親が どこに いるのだ!

「ですが……!



と、ここで旅人の訪問に気付いた王さま。


「……ウォッホン。 客人か。 すまなかったな。 さあ こちらへ まいられよ。


ではお言葉に甘えて。


「お見苦しいところを お見せして 申しわけありませんでした。 私は フィオーネと 申します。
あなた 旅のお方ですね? もしや あの黒騎士さわぎの件で こちらに いらっしゃったのですか?
……そうでしたか。 私のせいで あなたのような 旅の方にまで ご心配を……。
お気持ちは カンシャいたしますが どうか この城のことなど 気にせず ご自分の旅を つづけてください。



さっきの口論の内容といい、何とも責任感の強い姫さまだなぁ。
ここは貴女のためにもハイそうですかと帰るわけにはいきません。

ということで、王さまに黒騎士退治を引き受けにきた旨を申し出てみる。
喜ぶ王さま。なんでも行きずりの旅人に黒騎士退治を頼もうとしたのにはわけがあるらしい。


「じつはな 黒騎士のヤツは ワシのむすめ フィオーネをねらい この城に やってきたんじゃよ。
ヤツは 約束の時間までに フィオーネを シュタイン湖という 場所に 届けるよう 言い残して 去っていったのだ。
……しかし ワシは その言葉を 黒騎士のワナだと思っておる!
ワシが シュタイン湖に 兵を送り 城の守りが うすくなったところで ヤツは 城に やってくるにちがいない!
……それゆえ ワシは おぬしのような 自由に動ける人材が ほしかったのじゃよ。



なるほど、用心深い王さまだなぁ。
見たところ城の兵もダメージを受けていてどうにも動けなさそうだし、よし、任せてください。

と、そこへ異を唱えるフィオーネ姫。


「そんな お父さま……! 見ず知らずの旅の方を まきこんでは なりませぬ!

「お前は だまっていなさい。 だんじて あやつの 好きなようにはさせん。

「あんまりですわ……。 私の気持ちを 少しも おわかりに なろうと しないで……。



そのまま玉座の間から走り去る姫。


「……コホン。 すまんな。 フィオーネは 正義感の強いむすめ……。 この件に 責任を感じておるのだろう。


素敵なお嬢さんじゃないですか。


「それでは くろまめよ。 これから シュタイン湖に おもむき 黒騎士の所在を たしかめてきてくれ。
もし ヤツが そこで待っておったら おぬしのウデの見せどころじゃ! そのまま たたきのめしてまいれ!
これが うまくいけば ほうびを とらせるからな! しっかり たのんだぞ くろまめよ!



なんかたたきのめす許可まで出てしまった。
ひとまず出発前に城内ウロウロして情報を収集。


先日の黒騎士による襲撃時には、多くの兵が蹴散らされ、この城の兵士長さえも深手を負った模様。
ベッドに横たわり、苦しむ兵士長。その横にも一人の兵士。


「兵士長のそばで 寝れるなんて ボクは今 最高に しあわせです!


そうか、それは良かった。その幸せ力で早く治しなさいよ。

しかし、黒騎士が兵士たちを襲ったのは、先にこちらが攻撃を仕掛けたからじゃないかと言う人も。
一体どういうことだ?

地下の訓練場には、一心不乱にヤリの稽古をする兵士。


「ぜりゃーっ たあーっ! これでもくらえ! 黒騎士め!
これは キサマに やられた 兵士長の分!
これは キサマに 頭をなやます 国王さまの分!
そして これは…… キサマに 馬をぬすまれた 父さんの分だっ!



そうか、お前、あの武器屋の息子か。

別の階には黒騎士の仮面の下を見たと話す兵士が。
……「まるで しかばね」?
ということは、黒騎士もまた未練があってさまよっている存在なのか……?


*


城を出るとサンディさん登場。


「ここの人たち みーんな 黒騎士に 困ってたっぽくネ? これは 人助けのチャンスだって!
これだけの人たちから カンシャされて 星のオーラが出れば 神さまも アタシたちを 見付けてくれるハズ!
なんか 希望が見えてきたんですケド! それじゃあ さっそく 黒騎士退治に 行っちゃいますかっ!



イエッサー!じゃあさっそく城の北にあるっていう湖に向かうよ!!





……





さっそくしろはなとささげがカンオケになりました。





ちょ……ごめん、ホントごめん。
そういえばみんなまだレベル2だったね、橋渡って北に向かったのは無謀だったね……。

本当に、すいませんでした……orz

というか、ウパソルジャーとかまっちの集団怖すぎるんだけど……!!
うわぁぁん攻撃うけながしすぎなんだよこのヤロウ!!
しかもウパー(あだ名)追いかけてくるのめちゃくちゃ速いんだもの……!!

しかし、ドット絵で見ていたときはまだ受け入れることができたけれど、
こう、すごくなめらかな動きでついてくる3Dのカンオケっていうのは、なんか、すごく気持ち悪い……。


*


その後、フィールドのモンスターを全てかわしながら教会へ直行し、
二人を生き返らせた後、城周辺で各自Lv5ぐらいになるまでレベル上げ。
たまったお金でそこそこ装備も整え、今度こそ湖に向かいますよ。


「フィオーネ姫ってさ。 みょうに 黒騎士のことを 気にかけてなかった? これって もしかして ムフフ……。


ちょ…そこは確かに気になるけれどもヘンな詮索はやめなされw


そんなこんなでようやく湖畔に到着。


「黒騎士が あの姫さまを 待ってる場所って ここ?
てゆーか 黒騎士なんて いなくない? 呼んどいていないって どゆコト?
どーする くろまめ。 もうちょっと ここで待っとく?



んー、いないなら帰るしかないかもねぇ。


「えー でもさー 多少 なんか やったフリしなきゃ やばくネ?
このまま 帰っても 王さま ナットクしないっぽいし。 もうちょっと ここで待とうヨー。



理由がリアルだなw
じゃあちょっと待ってみましょうか。


しかし、満月が空高く登っても黒騎士が現れることはなく、


「てゆうか 黒騎士 来ないし! 女子との約束 ブッチするなんて ありえないんですケド?
アタシたち もう 帰って いくない? 王さまには 黒騎士なんて いなかったって言っとけば いいし。

……なーんつって ふり返れば ヤツがいる みたいな!?



いるねぇ。


「マ マ マ
マジっすかぁーーー!?



あーサンディ可愛いなぁ。

馬を一声いななかせると、崖の上から駆け下りてくる黒騎士。


「誰だ…… キサマ……?
キサマに 用はない……。 姫君は どこだ……。
姫君を出せッ! わが うるわしの姫をッ!



その仮面の下には、

ドクロの眼窩に赤く光る目。

「まるで しかばね」か……。


■VSなぞの黒騎士 くろまめ:たびLv9/しろはな:そうLv6/いんげん:ぶとLv6/ささげ:まほLv5

イベントシーンでは主人公たちと同じくらいの等身だったのが、戦闘に入るといきなり伸びてカッコ良くなる不思議。
たなびくマントとヤリをくるくる回す動作が良いなぁ。うん、騎士は大好きですよ。

やくそうとホイミでちまちま回復しつつ、誰もやられることなく無事撃破。
おお、ささげなんて一気にレベルが2上がったぞ。


「……なにゆえ…… なにゆえ 姫君は キサマのような者を 私のもとへ つかわした……。
メリア姫は もう 私のことを……。 あのとき 交わした約束は いつわりだったというのか……!



……メリア姫?


「ねえ くろまめ。 この騎士 キモくない? メリアって だれ?


確かに言ってることがおかしいけれどキモい言うなw


「たしか…… あの姫の名前は フィオーネ……。 メリアなんて名前じゃ ないんですケド。



「そ…それは まことか……っ!?



サンディの言葉に驚く黒騎士。
……って、アレ?


「キャーッ! なに!? なんで アタシが見えんのぉ!? マジ ビックリしたんですケドッ!


やっぱりアンタ、この世の人間じゃないな?


「なあ 教えてくれ……。 あの城にいたのは メリア姫ではなく 別の者だったというのは 本当か?


愛する人と見間違えるなんて、余程似ていたんだろうな。


「なんてことだ……。 あの姫君は メリア姫では なかったのか……。
言われてみれば……。 彼女は ルディアノ王家に代々伝わる あの首飾りを していなかった……。



ルディアノ……?


「……………………。
私は 深いねむりに ついていた……。
そして あの大地震と共に なにかから 解き放たれるように この 見知らぬ地で 目覚めたのだ。
しかし そのときの私は 自分が何者か わからないほど 記憶を うしなっていた……。
そんな折 あの異国の姫を見かけ 自分と…… メリア姫のことを 思い出したのだ。



あの大地震の影響がここにも。


「……私の名は レオコーン。
……そして メリア姫というのは わが祖国 ルディアノ王国の姫。
私と メリア姫は 永遠の愛をちかい 祖国での婚礼を ひかえていた仲だった……。

「じゃあ なに? ぶっちゃけ この黒騎士は フィオーネ姫と 元カノを まちがえちゃったワケ?
どんだけ にてたのよ フィオーネ姫と メリア姫ってー。



要はそういうことらしいが、一国の姫を元カノ呼ばわりするのはやめろw

自分の過ちを正しに城へ向かおうとするレオコーンを、話がややこしくなるから止めるべきだというサンディ。
それに納得したのか、もう城には近づかないということを伝えておいてくれないか、とくろまめに頼む騎士。
とりあえず馬は持ち主に返した方が良いんじゃないか。


「ルディアノ城では きっと 本当のメリア姫が 私の帰りを 待っているはず……。
私は ルディアノを 探すとしよう。



そう言い残して、その場を立ち去る騎士レオコーン。
もしかして、まだ自分がどういう状態にあるか分かってないのか……。


*


城に戻り、王さまに事の顛末を伝えると、
もう城に近づかないなどと、そんな話は黒騎士のワナに決まっていると一喝されるくろまめ。
ルディアノのいう国の名も聞いたことがないらしい。

それを聞き、なぜ騎士を信じてやらないのかと、また走り去ってしまうフィオーネ姫。
王さまはこれ以上話を聞いてくれそうもないし、ここは姫さまを訪ねるしかなさそうだな。


姫の居室で話を聞くと、姫さまはルディアノという地名に心当たりがあると言う。
何でも子供の頃、乳母が歌ってくれたわらべ歌に同じ名前があったとか。

ということで、ルディアノ王国の手がかりを求め、次の目的地はその元乳母さんが住むというエラフィタ村。


*


道中、おおきづちのヒップアタックに別の意味でノックダウンされそうになりましたが、
無事到着しましたエラフィタ村。
村の中央にはご神木と呼ばれる、薄紅色の花を満開に咲かせた大樹。
ああ、のどかで良い村だなぁ。何となくDQ5のサンタローズを思い出すよ。

フィオーネ姫の元乳母、ソナばあさんは、仲良しのクロエばあさんの家に遊びに行っているらしい。
さっそく家を訪ねると、談笑しているのは2人の可愛いおばあちゃん。


「もうっ ソナちゃんたら また 昔の話を持ち出して~。

「クロエちゃん……。 あたしゃねえ あんたのことを うらやましく思ったもんだよ。



ご歓談中のところをお邪魔して、わらべ歌を聴かせてもらえないかと頼むと、
快く引き受けてくれるソナさん。


「それじゃ クロエちゃん。 合いの手を お願いしていいかの?

「黒バラわらべ歌だね? お安いご用さ。 それじゃあ 行くよ……。


よい よい よいとなっ♪

♪ヤミにひそんだ 魔物を 狩りに 黒バラの~騎士 立ち上がる。
みごと 魔物を 討ちほろぼせば しらゆり姫と 結ばれる~♪
♪騎士の帰りを 待ちかねて 城中みんなで うたげの準備。

あ ソーレ♪ それから 騎士さま どうなった?

♪北ゆく鳥よ 伝えておくれ ルディアノで~待つ しらゆり姫に♪ 黒バラ 散ったと 伝えておくれ

♪北ゆく鳥よ 伝えておくれ 黒バラ 散ったと 伝えておくれ。



そうか……黒バラは、散ったのか……。

ルディアノを探すなら、「北行く鳥よ」のフレーズが手がかりになるのではないかとのこと。
それにしても歌を歌っている間のおばあちゃんたちがすごく可愛い。


村を出ようとすると、ひどく慌てた様子で駆け込んでくる一人の男。


「だ…だれかぁっ 助けてくれえぇ!


その後を追うは漆黒の騎士。


「木こりよ なぜ 逃げる……? 私は 話を聞きたかっただけだ。 お前には 何もしない 安心しろ……。

「ウ…ウソこくでねえっ! オラ 森の中で あんたのことを さがしてる 女の魔物に 出会っただ!
まっ赤な目を光らせながら わがしもべ 黒い騎士を 見なかったか ……ってよ!
あんた…… あの 魔物のしもべなんだろッ!?

「……この私が 魔物のしもべだと……? なにを バカなことを……!



ここで、くろまめの存在に気が付いたレオコーン。


「そなたは たしか くろまめと申したな。 なぜ このような 場所にいるのだ?

……そうか。 ルディアノ王国の手がかりを……。 こんな 私のために。 すまない……。
それで なにか わかったのか?

黒バラの騎士……。 たしかに ルディアノでは そう呼ばれていたが そなたが なぜ それを……?



……事実を伝えるのが辛いけれども。


「なにっ! 私のことが わらべ歌になっていた だと……!?
どういうことだ……。 私が おとぎの国の住人だとでも いうのか……?
北ゆく鳥……。 わらべ歌にあった 手がかりは それだけか……。
よかろう! ならば 北ゆく鳥を 追うことにしよう! 真実を つかむためにな!



馬を走らせ、村を後にする黒騎士。
木こりが出会った女の魔物は、騎士なんて知らないと返すと北の空へ飛んでいってしまったらしい。
コレはもしかすると鉢合わせるかもな……早く後を追わなければ。


それはそうと、森の中で真っ赤な目を光らせた女の魔物に声を掛けられるという状況は、怖すぎると思うんだ。


出発前に、エラフィタとセントシュタインで装備を整える。
基本ヤられる前にヤることをモットーとしているので、武器に優先投資。
まあ、結果としてヤる前にヤられることもしばしばなんですけどね!

ええと、くろまめにてつのおうぎ、しろはなさんにてつのやり、いんげんにはてつのツメ。
ささげ?初期装備のかしの杖で良いんじゃないかな。
ゴメンお前の武器に投資する金は無い、攻撃呪文担当頑張ってくれ。

拾い物のうろこのよろいはしろはなさんへ、くろまめにはレザーマントを購入。
いや、セントシュタインで売ってるうろこのよろいやくさりかたびらの方が守備力高いのだけれども、
それでもあえてレザーマントを買うのは、レザーマントが好きだからという以外に理由は無い。
大好きなんだレザーマント。
あーやっぱり今までお絵かきで着せていた装備を、実際のゲーム画面で装備してくれるというのは良いなぁ…!

ところで公式ガイドを見るとデザインは同じなのに、毛皮のマントがDQ8以降レザーマントに改称したのは何故だろう。
やはりDQ4の毛皮のコートと比べるとあまりにも毛皮分が少ないと消費者から苦情でも来たんですかね。
毛皮って縁飾りにしか付いてないものね、実質皮のマントだもんね、名称詐欺だよね。


*


エラフィタから北へ向かうと、ほろびのもりという場所に到着。
辺りに広がる毒の沼地、本当にここに国があるのか、何故こんな有様に。

DQ3以来久しぶりの登場となるマッドオックスのモフモフした尻を追いかけたい衝動を抑えつつ、
ああ、城が見えてきた。


【ルディアノ城】 くろまめ:たびLv10

中へ入るとやはりそこは廃墟。
祖国の惨状に呆然とする黒騎士。


「私は 城がこのようになるまで いったい なにを……。
メリア姫は……?
……メリア姫…… 姫ぇーッ!!



駆けて行くレオコーン。
我々も後を追って廃城探索といきましょうか。

というかね、さっきからそこにいるシールドこぞうが気になって仕方ないんだ。
うおぉぉぉぉ久しぶり!DQ6では世話になったな、当時は盾の部分を顔だと思っていたからすごく怖かったとも!
シエーナから西へ向かう時に集団で囲まれた時なんか涙目だったからね、
あのちょこちょこ剣を振る動きが憎たらしくてたまらなかったよ!
しかしお前14年近く経ってなんか守備力低くなった?
昔ほど苦戦しないな、武器きちんと揃えたからか、竹のやりじゃないもんな。

あーホントモンスターのアクションが良いなぁ、
がいこつがバッと出てきて後から頭をかぽっとはめるところとか、
ギズモがふわっと姿を現すところとか、





アーーーーーー!





ちょっと、ちょっと待って…あそこでふよふよしてるのは……!





メェェェェェダァァァァァーーーーー!!





……最初にお前の姿をスクショで見つけたのが2007年9月。
度重なる延期にも、お前がおったから耐えられたんよ。
……いや、ごめん嘘、途中さすがにくじけそうになったけれども、
延期してる間に、先にバトルロードですごく動くメーダ登場しちゃったけれども、
それでも本編で、今ここでお前と再会できたことを嬉しく思うんよ。

と、いうわけで、

いざ、尋常に勝負っ……!!




あーまず地面からもきゅっと出てくるのが良いよね、どういう仕組みなのかよう分からんけど。
あああああまばたき!まばたき!まばたきしとるよ!!
「メーダの怪光線」だと……?
お前いつの間にそんな必殺技を……!あまり痛くないけれど……!
あああ通常攻撃のあのしっぽアタック?いやしっぽじゃないな、何?後ろ足?
とりあえずあの身体を一回転させてバチンってやるアタックたまらん……!!
くすぐり攻撃とかやめて…萌え尽きるからやめて……!


あーもうお腹いっぱいです、ありがとうDQ9ありがとうレベルファイブ。


……。


ハッ!いかんいかん、あまりにも動揺しすぎて冒険を終えてしまうところだった。
おのれ恐るべし魔物のチカラ……!
こうはしていられない、早く黒騎士を追わなければ。


城の中を進んでいくと、壁に彫られた黒い騎士の姿が。
ああ、本当にここがレオコーンの祖国だったんだな……。

やがて誰かの居室だったと思しき部屋に。
かつてはきっと綺麗なな部屋だったんだろうなぁ。
壁には一枚の肖像画。


きれいな首飾りをした 白い ユリのような姫の絵が かざられている。


あああなんかDQ8のトロデーン城で姫の肖像画を発見したときのことを思い出す…。
ここは、メリア姫の部屋だったんだろうか。


本と本の間に はさまれた 手紙を 見つけた。 くろまめは 手にとって読んだ。
姫のお気持ち 大変うれしく思います。 しかし 私は 魔女とうばつの任を 果たさねばならぬ身ゆえ……
どうか それまで お待ちください。 私の心は いつでも 姫と ともに。
―騎士レオコーン―



なるほど、レオコーンを探していた女の魔物というのがおそらくここにある魔女か。
魔女討伐に行った先で、きっと何かがあったんだな……。


だれかの手記のようだ。 中を 読んで見ますか?
……黒バラの騎士よ 私は行きます 遠い異国の地へ……。
……あなたのことを 忘れたのではありません……。
……ルディアノの血が 絶えぬ限り…… 私は あなたを……。 ……いつか………………。
ページが やぶれたり かすれたりして これ以上は 読むことができないようだ。



ああ、やっぱりメリア姫はフィオーネの……。



玉座の間の扉を開けると、そこには黒い騎士の姿。
そして対峙するのは、主なき玉座に掛ける女の魔物。


「ククク お帰りなさい レオコーン。 ずいぶん さがしたけど やはり ここに きたのね。

「キサマは イシュダル……!
そういうことか……。 今 すべてを思い出した……。
私は キサマを討つべく このルディアノ城を 飛び出し……。

「そして…… 私にやぶれ 永遠のくちづけを 交わした……。
アナタと私は 数百年もの間 闇の世界で ふたりきり……。
アナタは 私のしもべ……。 そうでしょ? レオコーン……。

「だまれッ!!!
キサマのせいで…………。
……メリアは……。



そうか、魔女は、騎士を自分のモノにしたかったんだな……。

怒りに身を任せ、イシュダルに攻撃を仕掛けようとするレオコーン。
が、魔女の目が怪しく光ると、その身体は無残にも弾かれて、


「ぅぐわぁぁぁーーーー……っ!!!


身体を包む呪いにもがき苦しむ黒騎士。


「ククク バカな男……。 あの 大地震のせいで 私の呪いは とけてしまったけど……。
いいわ もう一度 かけてあげる。 ふたりきりの闇の世界に いざなう あの 呪いをね……。



待ってろ、今解くからな。
二人の呪縛を。


「アラ? な~に アンタ? まさか…… レオコーンを 助けようってんじゃないだろうね?
ククク…… アンタもバカねえ。 この男にかけられた 呪いの威力を 見ていなかったの?
……いいわよ。 それじゃ アンタにも かけてあげる……。 私のとびっきりの 呪いをねッ!!



再び閃光を放つ魔女の瞳。
その光を正面から浴びたくろまめ。
が、呪いはすべて弾き飛ばされ、うろたえるイシュダル。


「なっ…… なぜっ!? なぜ 私の呪いが きかないっ!?
お前は なに者だっ!? 人ならば 私の呪いにかかるはず……。 もしや お前はっ!?
クッ……! こうなったら……。
ズタズタに 切りきざんで あの世へ ほうむってやるッ! 死ねえええぃッ!



短剣を振りかざし、襲い掛かる。


■VS妖女イシュダル くろまめLv11/しろはなLv10/いんげんLv8/ささげLv10

相変わらず戦闘になると等身が高くなるマジック、なんとナイスバディ。
しかしドレスの裾から赤い手がわらわらと出ているのが怖い、すごく怖い。

この戦闘で初めて相手が「いかりくるっている」状態を経験。
なるほど、一人に集中攻撃してくるのか。

そして今回初めてのぱふぱふ。
やっぱりお姉さんDQ8のウィッチレディの親戚か何かですか。
まぁくろまめはノーリアクションだったんですけどね、ラスト2ターンずっとささげがうっとりしてたんだよ。
ムッツリか、お前ムッツリだったんだな。

気持ち良さそうなささげを後目に無事撃破。
彼女は最初から魔物だったんだろうか、それとも元は人間だったんだろうか。


「く くちおしや……。 ふたたび…… レオコーンと 私だけの世界が よみがえるはず…だったのに……。
でもね レオコーン……。 ……数百年のときは もう もどすことは できない……。
愛するメリアは どこにもいない……。 ク…クク…… 絶望にまみれ 永遠に さまよい歩くがいいわ……。



そう言い放つと、消えていく魔女の姿。
その場にがくりと膝を突くレオコーン。


「……メリア姫…………。 そんな まさか……


時間は残酷だよなぁ。
魔女を倒しても、今のくろまめにはこの人を救うことはできないんだ……。


「そなたの手まで借り ようやく ルディアノに たどり着いたというのに……。
時の流れと共に 王国は ほろび…… 私の帰りを待っていたはずの メリア姫も もう いない……。
……………………。
私は…… もどってくるのが おそすぎた……。


「……おそくなど ありません……。



振り返ればそこには

純白のドレスに身を包んだ

美しき姫君の姿。


「その首飾りは……!


胸元には赤い宝石の首飾り。


「メリア姫……!? そんな…… あなたは もう……。


騎士の言葉に、姫はゆっくりと首を横に振り。


「約束したでは ありませんか。 ずっと ずっと あなたのことを 待っている と……。
さあ 黒バラの騎士よ。 私の手を取り 踊ってくださいますね? かつて 果たせなかった婚礼の踊りを。



差し伸べた手を、


「メリア姫…… この私を 許してくださるのですか……?


しっかりと受ける騎士。


廃墟の城で


舞い踊る二人の姿。


やがて、騎士の姿は青い光に包まれて。


「ありがとう 異国の姫よ……。 あなたが メリア姫でないことは もう わかっていた。 しかし……
あなたがいなければ 私は あの魔物の 意のまま……。 絶望を抱え 永遠に さまよっていたことでしょう。

「あなたは やはり…… 黒バラの騎士さまだったのですね……。
はじめて お会いしたときから ずっと 運命のようなものを 感じておりました……。

「メリア姫の記憶を受け継ぐ あなたならば そのように思われたのも 不思議なことでは ありません……。

「私が メリア姫の……!



騎士はこちらへ向き直ると、


「くろまめ……。 そなたのおかげで すべての真実を 知ることができた……。
もう 思い残すことはない……。 ありがとう……。



そのまま、消えていきました。


フィオーネ姫、ありがとう。全て貴女のおかげです。
しかし一体どうやってこんなところまで……。


「あなたに おまかせしたはずなのに あの方のことを 考えていたら ここまで きてしまいました。
……………………。
フシギなことがあるものですね。 あの方と 踊っている間 どこからか 声が聞こえたのです。
やさしい女の人の声で よく きてくれましたね フィオーネ ありがとう…… って……。



……!


うあああああああああ………………っ!


*


「それでは 私 ひと足先に お城に もどりますわ。 このことを みなさまに お伝えしないと。
くろまめさま あなたへのお礼も お城で 改めてさせていただきますわ。 必ず お城まで きてくださいね。



そう言うと、護衛の兵士と共に去っていく姫。
ああ、やっぱり兵士が一緒だったのか、安心した。
しかし、それにしたってあのほろびのもりを抜けてくるとは…なんとも勇気のあるお姫様だなぁ。


城に戻ると、皆すっかり平穏な生活を取りもどした様子。
訓練場でヤリの稽古をしていた兵士は、疲れと安堵のせいか、地面に倒れたままぐっすり。


「……父さんの馬 返してくれて ありがとう…… ムニャムニャ……。


あの馬帰ってきたのか、良かったなぁ。
きっとレオコーンは目覚めたばかりで混乱していて、馬も盗んだという意識が無かったんじゃないかと思う。

介護室のベッドで伏せっていた兵士長のケガはすっかり良くなり、さっそく職務に復帰している様子。
横で寝ていた兵士はまだ治っていないらしいが。


「ううう 兵士長……。 ボクを置いて 元気になってしまうなんて……。
でも ボクは あきらめません! いつの日か また 兵士長が ケガをするまで ここで待ってます!



お前、その粘り強さをもっと別のことに発揮したら、たぶんぐんと出世できると思うよ。
というかもっと他にアプローチの方法あるだろw


そして、憔悴していたお妃様の食欲は半端じゃないまでに回復したらしい。
ここの王妃様、悲しい時も嬉しい時も泣いてばっかりで可愛いんだ。


玉座の間では、思えばあの黒騎士もあわれなヤツだったのう、と反省する王さま。
事件を解決したほうびとして、城の宝物庫にある物は自由に持って行って良いとのこと。
これドラクエやっててよく言われるけれど、
お礼とはいえ行きずりの旅人にぽんぽん宝物庫を解放してしまって良いものなのかと毎回ドキドキしてしまうんだ。

さらに、黒騎士事件の間封鎖していた北東の関所の通行止めを解除したことを教えてもらう。
関所の向こうには大きな町があるとか、ほほう……。


それでは勇敢なお姫さま、またいつかお会いできることを願って、お幸せに。
そういえば、この城の歴史書の歴代王妃の項に、メリアという名前を見つけたのですが。


「レオコーンさまと 踊りを おどっていた時 私が身につけていた 首飾りを 覚えておいでですか?
あの首飾りは メリア姫が この国に とついできたとき 伝わったものに ちがいありません。
メリア姫の 果てぬ想いが 私に あの首飾りを つけさせたのかもしれませんね。



*


城の外へ出ると再びサンディ登場。


「グッジョブ くろまめ! この国の人たち みーんな あんたに カンシャしてるっぽいネ!
そのショーコに ホラ!
今 この国のまわりには いっぱい 星のオーラが 出てんのヨ!



そうか、見えないけれどきっと綺麗なんだろうなぁ……。


「あ そういえば あんた 星のオーラ 見えないんだっけ! 超うける!


(´・ω・`)ショボーン


「まあ ここまでやれば さすがに 神さまも アタシらのコト 見つけて 天使界まで 帰してくれるっしょ!
てなワケで 天の箱舟がある とうげの道まで もどるヨ! オッケー くろまめ?

 はい
>いいえ

「ちょっ ノリ悪くネ? もしかして 王さまが 言ってた 関所のむこうが 気になるワケ?



新しい場所に行けるなら、そりゃ冒険心がくすぐられますとも。


「アタシら 天使界に帰るのが 目的なんだから あんなのシカトだって。 ホラ! さっさと いくヨーー!


ハイハイ冗談ですよ。早く天使界に帰らんと、師匠や他のみんなのことが気になるもの。
それにしても、サンディいなかったら主人公たぶん路頭に迷ってただろうなぁ、ありがとうね。


(プレイ時間 07:52)




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