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DQ9プレイメモ-その8 「焼き魚 食べたい」


海にキラキラ光るものが落ちるのが見えたから、これも神のお告げか何かだと思って転職しに来たんだ!

…との船乗りさんからのありがたい情報を元に、次なる目的地は島の南にある漁村。
到着したのが夜中だったので、浜辺はひっそり。しかしそこに一人たたずむ老婆の幽霊。
もしもし、光る果実のこととかご存知ありませんか?


「おお…… おお。 なげかわしい なげかわしいぞ!
この村は 病んでおる……。 なぜ このようなことが おきているのじゃ……。



どうやらこの村もまたワケありの様子。どうせまたあのとんでもない果実が何かやらかしたんだろ。

引き続き浜辺をウロウロしていると、村の端の小さな家に一人の女の子。
あああ初めてPVで見たときから気になってた二つくくりの可愛い子だ…!


「……ごめんなさい とても つかれてるんです ねかせてください……。


しかし今はどうやらたいそうお疲れの様子。
うおおこんないたいけな女の子に一体何があったんだ、ちくしょうなんかできることがあるなら力になってあげたい…!
とりあえず囲炉裏の炎燃えっぱなし魚焼きっぱなしなのが心配でしょうがない。

村人に「朝になれば浜でありがたいものが見れる」と教えてもらったので、
ひとまずフィールドをウロウロして朝を待つことに。


*


翌朝、何やら騒がしい浜辺、人だかりの中心にいるのは昨晩の少女。
たぶんこれから「ありがたいもの」が始まるんだろうけれど、申し訳ないが放置してちょっくら情報収集をば。

もともと貧しい漁村だったツォの浜は、いつぞやの大地震の日にひどい嵐に見舞われ、
その際潮の流れも変化したために、ますます魚が取れなくなり皆大変な思いをしていたらしい。


「なかでも オリガは まだ子供なのに 親父さんを 亡くして たった ひとりになってしまってね。
けど そんなとき 浜で泣いてた オリガの元へ ぬしさまが現れて。 以来 毎日 魚を くださるんだよ。



あーコレはあれだ、たぶんそのぬしさまとか言うのが女神の果実を食べてたとかそういう流れだろ。

お、船がある。いいなぁ漁船、DQ7のフィッシュベル思い出すなぁ。


「あんた 旅のもんだな? おおかた 東の大陸に渡れるって聞いて この ツォの浜まで 来たんだろ。


いや、別にそういうつもりじゃなくて、黄金の果実をですね。
でも船と言ったら新天地、昔からRPGで「海の向こうの大陸には~」とか言われるとやたらとテンション上がる。
ここで船乗せてもらえるんかしら。


「残念だったな。 これからは 船を 出さねえことに なったのさ。
もう 危険な漁になんて 出る必要は なくなったんだ。 みんな ぬしさまの おかげだよ。



うわぁ、ぬしさま怪しいなぁ…問題はその目的?というか願い?がよく分からんってところなんだけれど。
やっぱりオリガが目的なんかな、それとも魚で釣れた村人を利用しようとしてんのかな。

お店に入るとあらくれさんに出くわす。


「なあ あんた。 とつぜん 頭の上に 光がきらめくようなカンジが したことは あるかい?


エ…何?どういうことですか??


「なんだ ないのか? じゃあ オレが教えてやろう。
いいか。 深く しずかに考えるんだ。 そうすれば 暗闇の中から 光がわきあがってくる……。
ほら…… 光が見えてきただろう?

くろまめは しぐさ ヒラメキを 覚えた!



エェェェェェそう来たかww
あーなるほど、頭の上に光がきらめくようなカンジか!文字通り光がきらめいてるもんね!!!


「そうだ。 そのヒラメキが 新しい なにかを生むんだ。 これからも バシバシ ヒラメいてくれよな!!


おうともよ!イマイチこのしぐさの使い道が分からんけど頑張るよ!


*


さて、ひととおり村を見て回ったところでそろそろ浜辺に突入しようと思う。


「おや…… 旅の方ですかな。 すみませんが どうか さがって 見ていてくだされ。


(´・ω・`)ショボーン

無理に割って入ると村人からもブーイングの嵐なのでおとなしく見学していると、
おもむろに海の中へと歩みを進め、一心に祈るオリガの姿。


「……ぬしさま。 海の底より おいでください。
どうか あたしたちに おちからを。 ツォの浜のため 海のめぐみを おさずけください。



何のが起きるのか分からず、一人きょろきょろしているくろまめ。かわいい。


「なになに? ねえ なんなのよ?


何も起こらんぞと思いきや、


「来たぞ! ぬしさまだ!!


波間に光る二つの目。続いて巨大な尾鰭が水を巻き上げ、頭から盛大に海水を被るくろまめとサンディ。
見れば浜辺には大量の魚。


「いやっほー! きたぞっ 魚だ!


一斉に魚へと群がる人々。


「ちょっ…… 冷た…… ほんっと サイアクなんですケド!
なんなの? 今の でっかいの? あの子が 呼んだってワケ?



めっちゃ怒ってるサンディが可愛い、まぁそういうことだろうねぇ。
さて、人の輪も解けたし、これでようやくオリガに話しかけることができるよ!!


「あ! あなたは 旅の方ですか? あのっ 夜になったら あたしの家に 来てくれませんか?
浜の東にある 小さな家です。 お聞きしたいことが あるんです……。



なんと…いきなりお家にお呼ばれしてしまったじゃないか…!
しかし、何やら深刻な雰囲気。ここはまたフィールドをウロウロして夜を待とうかね。
その前に人が戻った村の中を改めてウロウロ。
自分たちで魚獲らないでオリガにまかせっきりなんてムシがよすぎ!って怒ってるサンディが可愛い。


「ぬしさまが 来るようになってから ぜんぜん オリガと あそべないんだ。
いつも つかれてるみたいで ぼく オリガが心配だよ。



この男の子、傍にいる従者に「村長さまの坊ちゃんだから気安く話しかけないでください!」みたいなこと言われて、
どんなに威張りくさったヤツなんだと思ったら、普通に良い子なんだよな、可愛いなぁ。


*


夜になったので早速オリガの家へ。


「あっ! 旅人さん!
よかった。 ずっと 村の外から だれかが来るの 待ってたんです。 あたし……



と、そこへ突然やって来た一人の男。


「ん? なんだ お前は。 見かけない顔だな。
……まあいい。 来なさい オリガ。 村長様が お前を お呼びだ。

「あっ はい!



あらまぁ、まだ話聞いてないのにな。


「ごめんなさい。 せっかく 来てもらったのに……。 あたし 行ってきます。


走り方可愛い。
ひとまずオリガを追いかけて村長宅へ向かうと、何か取り込み中の様子。


「……オリガ。 もう お前の父が 行方知れずになった あの嵐の日から ずいぶんになる。
きびしいことを言うが お前の父は 死んだのだ……。 もう浜に 戻ることはあるまい。
だからな…… オリガ。 うちの子に ならないか?



おぉ、村長、何かイラッと来る顔してるけど良いヤツじゃないか。


「パパ……。
そうだよ オリガ…… それがいい! ひとりぼっちなんて さみしいよ。

「息子のトトと お前は 仲もいい。 ワシは お前を 娘のように 思っているのだ。
お前は 本当に よく がんばった。 もう じゅうぶんだろう。



顔をうつむけたまま、少し考えてみますと言うオリガ。
急に顔を上げると、


「あの。 じつは あたしも お話したいことがあったんです。


ん?何だろ?


「村長さま。 あたし もう これ以上 ぬしさまを お呼びしたくないんです。


おお?さっきもこのことでくろまめに話があったんかな。


「あたし こんなくらし なんだか まちがってる気がするんです。 だから……

「バカなことを 言うでないぞ! そんな話 今さら 村の者が なっとくするわけ ないであろう?
それに お前は どうするつもりだ? 村のために 他に 何ができる?

「それは…………。

「まあ よい。 今日は 一度帰りなさい。 お前も つかれているのだろう? な?



何か言いたげなまま、帰ろうとしてくろまめの存在に気付くオリガ。
もう一度家に来てくれないかと頼まれたので、再びオリガの家に戻ることに。


*


「海の神さまに 甘えきってしまうなんて いけないことだわ。
なのに だれも耳を かしてくれない。 村長さまだって……。



確かにさっきの村長の雰囲気じゃ、全く聴く耳持たない感じだったからなぁ。


「でも 村のことに 関係ない あなたなら きっと 話を聞いてもらえると思ったんです。
教えてください。 あたしたちの こんなくらし…… やっぱり まちがってますよね?



ぬしさまの行動がどういう意図なのか怪しいし、
これは100パー例のロクでもない果実が絡んでるだろうから、
ここは「はい」と答えるべきなんだろうが、


>いいえ

「そう…… そうですか……。 旅人さんが そうおっしゃるなら あたしの考えすぎなんですね。 でも……。



オリガちゃんごめんね、プレイヤーとしての性でつい捻くれたくなるんだ…!


「……あっ! ごめんなさい! しゃべってたら すっかり おそくなっちゃった。


夜もおそいから泊まっていってくださいと言われたけれど、うおお申し訳ないから床で良いよ…!
オリガちゃん疲れてるだろうからベッドで寝なよ…!

……とか思ってたらくろまめベッドで寝かせてもらっとる!
あああゴメンよ、オリガちゃん姿見えないけどどこで寝てるんだ。
さて、どうやら夜中に目が覚めたらしいくろまめ。


「ねえ くろまめ…… 起きてる?
あんたは 気にしてないみたいだけどサ。 あのぬしさまってヤツ なんてゆーか…… よくないよ。
べつに なまけちゃダメとか マジメなこと言うつもりはないケド アタシのハートが そう告げてんのよね。



いやいやお姉さん、いつになくマジメじゃないですか。
コレ「はい」選んだらサンディ違うこと言うんだろうか、ということでリセットしてみる。
ほい、ぽちっとな。


>はい

「そう…… そうですよね! あなたなら そう言ってくれるんじゃないかって 思ってました。
あたし もう一度 村長さまに ぬしさまを呼ばないって 言ってみます!



おおお大丈夫かな、そんなことしてあの村長オリガちゃんに何かしないだろうか心配だ。
先程と同様に泊まっていくように言われ、そして深夜。


「ねえ くろまめ…… 起きてる?
あんた ムセキニンなこと言っちゃって。 これで オリガが 村から ハブンチョにされたら どーすんのさ。
たしかに あの ぬしさまってヤツ なんてゆーか よくないかもしれないよ?
でもサ…… どうする気? あんた この村のことに 関わるの?



おお?コレは一応オリガのことを心配していると捉えて良いんだよな?
んー、でも話の流れ的に「いいえ」選んだ時のセリフの方が好きだなぁ。
だってお姉さん、女神の果実を探すなら積極的に事件に飛び込んでいかざるを得ませんよ!

それはそうと「ハブンチョ」って初めて聞く言葉なんですが、コレはハブられるって意味で良いんですよね?


*


翌朝。
くろまめが目を覚ますと、家の中にオリガの姿が見えない。


「オリガ どこ行っちゃったのよ。 人を泊めておいて 朝ゴハンもなし? マジありえないんですケド?


うん、ゴメン。自分も正直すごく期待してた、オリガちゃんの手料理…。
しかし、彼女が客人を置いたまま出かけてったのが意外だ。
一人で村長のところに行ったんかな、それともまた呼び出しくらったんだろうか。
くろまめに余計な面倒かけまいと、朝早く出てすぐに帰ってくるつもりだったんだろうか。

いずれにせよ心配すぎるので、急いで村長宅に突撃。
しかしそこにはオリガどころか村長の姿も無く、ひとまず家の裏手にいたトトに事情を訊いてみる。


「あのね オリガが うちにきて やっぱり もう ぬしさまを 呼びたくないって 言ったんだ。
そしてら パパ すごい怖いカオして オリガを この先の岩場に つれてっちゃって。



ちょ…なんだと……!
ちっくしょう村長お前コノヤロウ……!!


「ねえ……! ぼく なんだか すごく いやな予感がするんだ。 オリガと パパを追いかけて!


うおぉぉぉ任せとけトト!言われなくともォォォォ!!


*


と、いうことで、すぐさま村の裏門から岩場へ向かいます。
途中倒したドロヌーバがうしのふんを落としたわけですが、
……含まれているのか、もしかして。


【海べのどうくつ】 くろまめ:たびLv15 しろはな:そうLv15 いんげん:ぶとLv14 ささげ:Lv14

キメラァァァァァァァァーーー!!
入ったところで早速キメラが出迎えてくれたよ!!何このパラダイス!!
おおパタパタ飛んどる、いいなぁ可愛いなぁ。


お、新モンスターのタコだ。
ぎゃー目にスミ入ったwww
3Dで見ると、体の後ろのビラっと出た部分が一体どういう部位なのかすごく気になるんですが、
何故足を360度バランス良く配置しなかったんだろうこのタコは……。
気になる…背中が映る度にビラビラ気になる……。
……陸上生活に適応するために胴体の一部が肥大化し、
身体支持の補助的な役割を担うようになったんじゃないか、と無意味に考察してみる。


先に進んだら今度はぐんたいガニが出てきたよ!
うわぁぁぁ久しぶりだねカニ!!外伝じゃ常連なんだけどなぁ。

!!

ちょっと待ってコレ…カニ歩きしてるんだけど……。
何コレ可愛すぎる……もう神……シンボルエンカウント神……つД`)


さて、ガマキャノンにやたらと通路を塞がれまくりながらも洞窟を抜け、高台の頂上に到着。
おや、看板があるぞ。


ツォの浜 村長
プライベートビーチ
!関係者以外 立ち入り禁止!



……村長普段ここで何してるんだろうな。

奥に進むと岬の突端に村長とオリガの姿。


「どうだ きれいな場所だろう? ここなら お前も おちついて 話ができると思ってな。


うつむいたままのオリガの肩に手を置き、話を続ける村長。


「お前は このところ 祈ってばかりで つかれてしまったんだな。 うん…… うん。
しかたがない。 浜で お祈りするのは もうやめよう。
村人には ワシから言っておいてやろう。 ぬしさまを お呼びする お前の ちからは 消えたと。

「村長さま……。



あれ?村長どうした急に、何かあった?


「それでだな オリガよ。 これから お祈りは この岩場で こっそりと しようではないか。





( ゚д゚)





「海の底には サンゴや しんじゅ…… 沈んだ船の財宝も あるだろう?
お前ならば それを ぬしさまに もってきてもらうことも できるのではないか?






(゚д゚)





「財宝……? 村長さま いったい 何を おっしゃっているんですか……?

「おお オリガ…… あわてるでない。 たまにで いいのだ。 お前が 気が向いた時でいい。
そうしてくれれば ワシらは 豊かで 幸せにくらすことができる。



思わず肩の手を振り払ったオリガを、尚も説得しようと試みる村長。
しかし改めて見ると本当にイヤらしい顔してるなぁこのおっさん、公式イラストで見た時はまだ普通だったのになぁ。


「豊かで…… 幸せ?

「そうだ。 約束しよう。 だから もう 帰ってこない父を 待ち続けるのは やめなさい。
これからは ワシが お前の 父親になろう。

「ちがう……! やめて! あなたは あたしの お父さんなんかじゃない!
あたしの お父さんは……!!



悲鳴を上げるオリガの後ろで渦巻く海面。
姿を現したのは、巨大な…クジラ?


「おお ぬしさま! よくぞ いらっしゃいました!!
ほら はやく 祈りなさい! ぬしさまに 財宝を 持ってきていただくんだ!



このヤロウ…お前、もう喰われろ……ッ!!


村長の声が聞こえたのかどうか、咆哮を上げるぬしさま。

口に放り込まれたのは……オリガだと?


「ぬ ぬしさま……!?


後ずさる村長の前で、暴れ続ける大クジラ。


な なにが 起こってるのよ これ? なんで オリガが ぬしさまに 食べられなきゃ ならないワケ~!?


村長付きの用心棒は、役に立たずにオロオロするばかり。
ちょっと待てコレどういうことだ……!


■VSぬしさま くろまめ:たびLv16 しろはな:そうLv15 いんげん;ぶとLV15 ささげ:まほLv15

だんだんとくろまめが応援係になりつつある……。
応援してもらったいんげんは、ツメスキルで覚えたウィングブロウを得意げに連発(たぶん)。
MP少ないからすぐ尽きるんだけどね。

そんなこんなで応援、回復、攻撃、呪文をわさわさ繰り返しているうちにぬしさま撃破。
なんでこの前の大神官あんなに苦戦したんだ……orz
やっぱりレベル低かったんだろうか……orzorz


*


唸りを上げて地面に倒れるぬしさま。
その開いた口の中から、驚いたような顔で出てくるオリガ。


「あたし…… なんともない……。
旅人さん! おケガは ありませんか?



真っ先にくろまめ達の心配をしてくれるとは、なんていい子なんだ…。
オリガがくろまめに駆け寄ろうとすると、急に起き上がりこちらに向かって咆えつけるぬしさま。


「やめて! ぬしさま!! この人には 手を出さないで!


くろまめを庇うオリガの姿を見てか、咆えるのをやめるぬしさま。


「オリガ…… その者は 村長の 手下ではないのか……?



「……! その声は?



ぬしさまの頭上に光が集まったかと思えば、青白く浮かび出る一人の男性の姿。


「おとう…さん……?
お父さん!!!



なん、だと……?


「旅人よ 申し訳ないことをした。 怒りで 私は どうかしていたようだ……。
オリガ………… つらい思いをさせて すまなかった。
あの嵐の晩…… 海に投げ出された 私のもとへ 黄金の果実がふってきたのだ……。



え、じゃあ……。


「うすれゆく意識の中 それを手に 私は 浜に残した お前を想った。
まだ 小さいお前が これから どう生きていくのかと……。
そして あの時 私は たしかに 死んだ。 だが 次に目が覚めたとき……


「私は こうして この姿で よみがえっていたのだよ。



そうか…途中で、オリガのお父さんは一度ぬしさまに飲み込まれたけど、最後無事に帰ってくる…とか、
そういう都合の良い展開にならんかなぁとか思っていたけれど、
そうか、ぬしさま自身がお父さんだったのか……。


「私は お前が生きていくために 浜に魚を届けていたのだ。
だが いつしか お前の元に 人々が むらがるようになっていった……。



睨みつけられ、後ずさる村長。


「だまって見ていたが もう ここまでだ。 行こう オリガ。 こんな村は捨てて 遠くへ行こう。
これからも ずっと 私が お前の めんどうを見てやる。 何も心配は いらない。

「お父さん……。



うあああ…!


「だめだよ そんな。 そんなのは よくない。


……え?


「あたし…… 浜で漁を手伝うよ。
自分で ちゃんと はたらくの。 お父さんの仕事 ずっと見てきたもの。 全部 おぼえてるもの。
あたしは お父さんの娘。 村一番の漁師の娘。
あたしは…… ひとりで やってけるように ならなくちゃ。

「オ オリガ……。



ああ、強いなぁオリガちゃん…。


「オリガーーー!!


と、そこへ駆け寄ってくる一人の少年。


「トト! どうしてここに?

「大丈夫? ごめんね パパが……。 どうしても 心配になって 旅人さんに ついてきたんだ。



後をついて、って何気にすごいな少年。村長でさえ用心棒連れて来てるのに…!


「オリガのパパ…… なんだよね? ぼく 約束する! 大きくなって オリガのことは ぼくが守る!


トトーーーー!!


ちょ…お前、健気すぎるだろ可愛すぎるだろ…うわぁぁぁぁ何でこのセリフで泣いてんだ自分……!!


「……トト。
お父さん。 ぬしさまになって これまで 助けてくれたんだね。 ありがとう。 でも もう大丈夫だよ。

「オリガ……。
いつまでも 子供と思っていたが お前は 私の思うより ずっと 大人になっていたのだな……。



そう呟く父親の姿は、次第に青い光に包まれて、


「私の していたことは すべて よけいなことだったようだ……。
オリガ……。 私は お前の言葉を信じよう。
自分のちからで 生きる お前を 見守り続けよう。



オリガ…… 私は

いつも お前のそばに……




娘たちの見つめる先で、空へと消えていく青い光。


「くろまめ! 果実が!


まぁ今回もやっぱりこの果実のせいだったわけですが。
しかし今回はしんみりした話だったな…果実は7個とか言ってたからこんな感じであと5回続くのかなぁ。


*


村へと戻ったくろまめたち、どうやらその晩はトトの家に泊めてもらったらしい。


「あっ 目がさめた? みんなのこと たすけてくれて ほんとに ありがとう。
旅人さんは 強いんだね。 ぼく がんばって おとなになるよ。 そんで ぼく 旅人さんみたいになる。
オリガのこと 守るんだ。 ひとりぼっちになんか させない。
オリガは 強い子だって みんな言うけど でも 女の子だもん。



うぁぁぁ…トトお前……(´;ω;`)


「そうだ。 おねえちゃん おいでよ! 今日から 船が出るんだよ!


そうか皆また漁に出るようになったのか、じゃあいよいよ次の大陸というわけですな!
村長はと言えば、余程ショックを受けたのか、ぬしさまにうなされたまま目を覚まさないらしく。
この様子じゃ当分このままだろうな。
さて、船に乗る前に一度村の様子を見て回るとしますか。


「なあっ! オリガのちからが なくなっちまったって ほんとだか!?

>はい

「オ…… オラ そんなの ぜってえ信じねえだ。
どうせ 村長さまが 魚を ひとりじめする つもりなんだ。 そうだ 決まってるだ!



決して間違いではないな、どれだけ信用無いんだあの村長。
とりあえず「いいえ」を選んでみる。


「ああっ! アンタなら そう言ってくれると 思ってただよ。
オラ わかってるだ。 村長さまが 魚を ひとりじめする つもりなんだ。 そうだ 決まってるだ!



どれだけ信用無いんだあの村長。

桟橋にはトトの姿が。


「きっと これから 色んなことがあるよ。 海のこと 浜のこと いっぱい ボク わかるようにならなくちゃ。
気をつけてね。 たまには この浜に 帰ってきてよね。



おう、頑張れよ!たぶん用もなく遊びに来ると思うよ!!


「それと…… オリガにも 会ってあげて。 今 浜辺で網を片づけてるから。


ハッ…そうだそうだ、オリガちゃんとお別れしなければ……。


「あっ 旅人さん! あの…… ほんとうに ありがとうございました。
どうなることかと思ったけれど もう ぬしさまは 呼べないってこと みんなにも わかってもらえました。



おぉ良かった良かった、それが一番心配だったよ!


「お父さんが ぬしさまだったなんて…… この目で 見たことなのに なんだか 夢でも見てたみたい。
あの時 ほんとは ぬしさまになった お父さんでもいいから もっと一緒に いれたらって 考えちゃった。
でも…… あんなの よくない。 お父さんが かわいそうだもの。



あぁ、ホントいい子だな…。


「浜では また漁を始めることになって あたしも 船に 乗せてもらえることになったんです。
けど すぐってわけには いかなくて いまは あみの片付けかたを おしえてもらってるんです。
あたし がんばりますよ! お父さんも お母さんも見守ってくれる。 それに トトだって いてくれるもの!



よっしゃトト頑張れよ!頼りにされてるぞ!!


*


そういえば、最初この村に来たとき、浜辺で嘆いていたおばあちゃんはどうなっただろうか。
時間を夜にしてから訪ねてみる。


「わしは かつて 本当の ぬしさまを おまつりする 巫女であった……。
本当の ぬしさまはな。 昔 この海に生きていた おおくじらの ことなのじゃよ。
今でも 本当の ぬしさまは たしかにおる。 このツォの浜を 遠くから 見守っておるのじゃ。
元の姿を取り戻した この浜を見て 本当の ぬしさまも さぞ 安心なさっておるじゃろうよ。



なるほど、ぬしさまの信仰自体は元々この浜にあったのか。
くじらのぬしさまと聞いて、ゼルダ夢幻を思い出してちょっと和んだ。


*


よし、じゃあそろそろ次の大陸へ向かうとしますか。
じゃあね、トト、応援してるからな!オリガを大事にな!!


「これから 東の大陸まで行くけど あんたも乗ってくかい?

>はい

「よし来たっ! それじゃあ 出航だ!!



(プレイ時間 17:18)




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