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以下灰色はPS版・3DS版共通のテキスト、赤字はPS版のみ、青字は3DS版のみで見られるテキストのはずですが、確認不足で誤りがあるかもしれません。なお行頭を下げている箇所は会話コマンドでのセリフです。

(サイト掲載:2013.03.23)

【砂漠の村】

マリベル「あんた もう忘れたの? 砂漠のお守りで ティラノスの 情報を 聞き出すのよ。

ガボ「なあ ティラノスってやつのこと アルスは 気にならねえか? ちょっくら 聞いてみようぜ!


マリベル「とりあえず もらったお守りを いろんな人に見せて 情報を 得ましょ。
それと ダメ元で ナイラ河にも 行ってみましょ。

ガボ「なあなあ アルス。 ナイラ河に 行ってみないか?
もしかいたら ティラノスに 会えるかもしんねえぞ!

(門番)「ハディートさまも 女王さまも 生きてたんだ! くよくよは してられないよ。
女王さまが 戻るまで 魔物も獣も 一匹たりとも この村には 入れないぞ!
さばくのお守りを 見せますか?
>はい

*「そうか。 あんたら城に墓を 建ててくれたんだな。 ……ありがとよ。

マリベル「どうせなら もっと盛大に 感謝してほしいわよね。 苦労したんだもの。

ガボ「見はり台って 楽しいよなあ。 ながめがよくってさあ。 オイラ 大好きだ!

(ネコ)「にゃーん。
→「ごろごろごろ……。

(道具屋)「あんたら ハディートさまを 追いかけるのかい?
なら うちの道具で 装備を 整えたほうがいいぜ!
→「ダメだ! いくら砂漠の民の 大恩人でも タダにゃあできねえ!
違う? 何か知らないかって?
そうだなぁ…… ハディートさまは よく ナイラにもぐって ティラノスを 探してたよ。
魔物から 身をかくすのに 河の底に いるのかも 知れないって 言ってね。
さて 何か 買ってくかい?

マリベル「あいつ ほんっと フラフラ してんのねえ。 ナイラまで 行ったわけ?

マリベル「え? ナイラって そんなものが 身を隠せるほど 深い川なわけ?

ガボ「アルス ナイラに行こうぜ。 オイラ ぱぱっともぐって 確かめてきてやるよ!

(女性)「あんたがた! 聞いてくださいよ うちの息子 生きてるって!
生きてるって いうんですよ。 女王さまがね ほんとに そう おっしゃったんですよ!
→「……あらまあ すごいわ。
そうね 何か役に立ちたいけど あたしには できること なさそうだわ。

マリベル「せめて ヘソクリくらい 出してくれたって いいのに。 ケチよねえ。
ガボ「みんな 元気になったなあ。 よかったな アルス!

(シャーマン)「あらたな希望は 見つかった。 信じることが 道を開く……。
→「ほう…… 砂漠の民の恩人か。 ならば ひとつ 予言をしてやろう。
探しものは ここにあらず。 はるか 遠くで 見つかる。
われらには 行けぬが おまえたちは 行ける場所。
おまえたちは 行き ふたたび 砂漠に戻る。 悲しみの中に 希望が生まれる。
さて……。
旅人よ お前は 神に 何を 望むのだね?

(老人)「女王さまが わしらのことを。 ありがたいことじゃ。
神さま どうか 女王さまを お守りください。
→「砂漠のお守りを もらいなすったか。 では ナイラの聖なる竜のことを 教えてしんぜよう。
はるか 昔より ナイラ河には 大きな大きな 竜が 住んでいると 伝えられている。
名は ティラノス。 その体は 家ほどもあり 頭に かがやく 金色の角を もつという。
若長は こう 約束された。 かならずや ティラノスを探しだし この砂漠を 救ってやると。
若長が村にいないのは 心細いが われらは その言葉を 信じ こうして 待っておるのじゃ。

ガボ「家ぐれえ でっかくて ピッカピカの角かあ。 うひょーっ すっげえなあ!
早く本物 見てみたいよな。 オイラ ワクワクしてきたぞ!

マリベル「その ティラノスとやらを どうやって探せってのよ。

(女性)「女王さまが 生きてたんだよ! 男たちも まだ生きてるんだよ! はりきらずに いられるかい!
→「ひええ! それ 本物かい?
天の国から お迎えの鳥が 来るまで 見ることは ないと 思ってたよ!
鳥がどうしたって? ああ 砂漠の民の 言い伝えさ。
正しき生を 送りしもの 天より 鳥が 舞きたりて 神の国へ 導きたもう って。
いいことを したやつは 鳥さんと 天国に行けるって わけさね。
あんたらも お迎えが 来てもらえるように 悪いことするんじゃないよ。

マリベル「あたしは 天国確定として ハディートは ぜったい地獄行き。 ガボは ギリギリセーフってとこね。
アルスも 生きてるうちに いいことすれば
 望みはあるわよ。 あたしに もっと 優しくするとか。
マリベル「あたしは 天国確定として アルスは ちょっと 危ないんじゃないかしら?
でも まだ
 望みはあるわよ。 あたしに もっと 優しくするとか。

ガボ「いっぺん 鳥の背中に乗って 空飛んでみてえよな。

(老人)「女王さまの お言葉 胸に しみいった。
大事な 食料も 娘たちも わしが 守らねば!
…………はっ! 今 何も 聞かなかったな?
→「うむっ それは 砂漠のお守り! ならば おまえたちは もう 砂漠の民も 同じ。
ならば 教えても いいだろう。 この倉庫の中には 城の 娘たちが かくれているのだ。
話を 聞きたいなら これからは 自由に 入るがよい。

>倉庫B1F

アルスは ふくろを あけようとした。
すると……。

(女官)「きゃっ! だれ? あなたたち。 魔物じゃあ ないみたいね。
上が さわがしかったけど 何か あったの?
ほんと? 女王さま 無事なのね。 よかった……。
→「大地の精霊の像を 魔王像に 作りかえるための 工事は つい このあいだ 始まったの。
ほとんど 完成という時に 魔物が せめてきて 顔を すげかえたのよ。
だから 魔王像とはいえ そのほとんどが/そのほとんどは 精霊の像のまま。 皮肉なものよね。

ガボ「体は 精霊の像で 頭は 魔王像で……。 うーん ややこしいなあ。

(女官)「だれ? あなたたち
さっき どなってたの ハディートさん でしょ?
村の用事で お城へ来た時も 大きな声で いそがしそうな 人だったわね。
→「むかし おばあちゃんに 聞いたの。
死んだひとは いつか 生まれ変わる。
蛇が 皮をぬぐように 新しい命に 生まれるのだって。
もちろん 生きてたとき 行いの 正しかったひと だけらしいけど。

マリベル「もし 生まれ変わっても ちゃーんと アルスは あたしの子分に したげるわ。
どう? 感激したでしょ。

ガボ「ヘビが 皮むけるとこって すっげえんだぞ~!
オイラ 自分の巣穴に いっぱい ヘビのぬけがら 持ってるんだ。 アルスにも 1個やるよ。

(女官)「あなたたち 旅人ね。 外から 来たの?
まあ 女王さまは 生きて らっしゃるのね! よかった……。
→「魔王像までは 遠いわ。 歩いては とても たどり着けない。
ずっと ずっと ナイラを さかのぼって行って 河の はるか上流に あるの。
泳いで? とんでもない。

ガボ「どれっくらい遠いのかな。 そこまで言われっと 泳いでみたく なっけどなあ。

マリベル「どうせ つかまるんなら もうちょっと 助けやすい所に つかまってほしいわよね。
これだから お偉いさんは 気がきかないのよ。

>族長宅1F

族長「お守りを 見せれば 砂漠の民は あなたがたに かならず 協力する。
天の国の 仲間にかわり お礼を。 あなたがたの 旅に 神のご加護が あらんことを。
→「フム。 では あなたがたに われらが希望 ティラノスのことを 教えるとしよう。
ナイラを さかのぼること はるかに 大地の精霊像がある 今は 魔王像となっておるがな。
そこに 女王さまや 仲間たちが とらえられておるのじゃが ナイラは 荒れ狂い いかだも使えん。
しかし いにしえより 生きる 大いなる竜 ティラノスならば 激流も 苦ではない。
ティラノスさえ 見つかれば みなを 助け出すことも 不可能では ないはずじゃ。
ナイラのどこかに いるという ティラノスを 探し出すのが 息子 ハディートの 使命。
ティラノスこそが われらに残された 最後の希望。 そして 切り札なのじゃ。

ガボ「ティラノスかあ! すっげえなあー。 オラ 乗ってみてえぞ!
な な アルス! オラたちも 探しに行こうぜ!

マリベル「ナイラのどこか って 適当な話をもとに 探さないと なんない訳ぇ? めんどくさーい。


マリベル「ナイラのどこか って いったい どこよ!?
そんな いい加減な情報じゃ 見つけるのは さすがに ムリね!


ガボ「オイラなら どんな河だって 泳いで渡っちまうぞ! ……たぶん。
でも アルスが心配だから やっぱ そのティラノスっての 探そうぜ!

ガボ「河のどっかに ティラノスが いるんだよな!
アルス! ナイラ河まで 行ってみようぜ!

>族長宅2F

(女性)「おくさま 起きたりして だいじょうぶ なのかしら?
族長さまも おかげんが悪いし ハディートさま はやく 帰ってきて くれないかねえ。
→「ひええ! それは 砂漠のお守り!? えーっと あたしに できることと いったらっ!
おりょうり おすいじ おせんたく…え? いらない?

ガボ「オラにできるのは……木のぼり かけっこ……。うーん。 ねえちゃんに 負けてんなあ。

マリベル「……いらないっての。

(族長妻)「神さま どうぞ あの子を お守りくださいまし……。
あらまあ みなさん。 息子が お世話になりまして。 ありがとうございました。
→「まあ! そうですか。 あなたがたに 夫がこれを。
そうだわ! 砂漠の民の 古い言い伝えを お教え いたしましょう。
力強きもの それは 獅子。 長く生きるもの それは 亀。
ハディートも いずれ 族長となる身。
まこと強い獅子は 弱い動物には おどろくほど 優しいものです。
あの子も 強さだけでなく 優しさを 身につけてほしいと 願うのですが。

ガボ「カメって こんなカラッカラに 乾いた所にも 住んでんだな。 へ~え。

マリベル「なんで お説教されなきゃ なんないわけ? これだから 年寄りは……。

マリベル「砂漠の民の 古い 言い伝えねぇ……。
そんなものより ティラノスの 居場所の言い伝えとか ないのかしら?

【フィールド】

マリベル「ったく ティラノスって ホント どこにいるのよ!
とりあえず ナイラ河にでも 行ってみましょ。

ガボ「なあなあ アルス。 ナイラ河に行ったら ティラノスに 会えたりしねえのかなぁ

(ナイラの河辺へ向かうハディートを見かけて)

マリベル「ちょっと あれ! ハディートのやつじゃない? 急いで! 後をつけるわよ。

ガボ「なんだあ? どこ行くんだ? アルス ついてってみようぜ。

【ナイラの河辺】

マリベル「さっき ハディートが 歩いてきたと思ったけど…… もしかして 川の中かしら?

ガボ「ここに ティラノスがいるのか? なあなあ 早く 周りを さがしてみようぜ!

ハディート「ひどいものだ。 魚いっぴき 見あたらない。
いくら ティラノスと いえども これでは きっと 生きてはいけない……。

ハディート「おまえたち……。 ……残念だが ナイラには ティラノスどころか 魚さえいない。
すでに 滅びたか この にごった河を はなれて どこか他の場所へ 移り住んだか。
おまえたち 旅人だったな。 ティラノスらしき 竜のうわさを どこかで聞いたことは ないか?
たとえ死にたえたとしても あの 見事な 金色のツノは きっと 人びとの目をひくはず。
……まあいい おれは まだ あきらめない。 じゃあな。

ガボ「アルス もし ティラノスが 死んじまってたら どうする? どうやって 探せばいいんだ?
オイラじゃ よくわかんねえよ。

ガボ「アルス もし ティラノスが 死んじまってたら どうする?
もし 骨が みっかっても それじゃあ 意味ねえよな?

マリベル「アイツ よく こんな中 泳いだわね。 あきれちゃうわ。 ……でも。
たしかに この流れじゃ 魚も竜も 生きていけなそうね。

マリベル「アイツ よく こんな中 泳いだわね。 あきれちゃうわ。 あれ そういえば……
どこかで 金色のツノって 言葉を 聞いた記憶が なかったかしら?


ガボ「オイラ ティラノス見たかったのに 残念だぞ……。
あれ? でも 前に 金色のツノがある 何かを 見たような 気がするぞ?

マリベル「あーあ。 ここに ティラノスが いないんじゃ どうしようもないわね。
ん? そういえば どっかで 金色のツノの 何かが なかったかしら?

【フィールド】

マリベル「別の場所って 世界中さがせってこと?
あれ そういえば 金色のの角って ひびき どっかで……。

ガボ「金色の角が ある生き物なんて オイラ 見たことがねえぞ。
ん? でも なんか 聞いたことがねえか アルス。

【砂漠の村】

マリベル「いいこと? ティラノスどころか 魚がいなかったこと 絶対に 言うんじゃないわよ。

ガボ「この村の人たち 魚がいなくなったら 食うものに こまるだろうなあ……。

【フィールド(現代)】

ガボ「なあなあ アルス。 オイラ こっちのどっかで 金色の角を 見たような気がするぞ。

マリベル「あたし ずーっと 気になってたんだけど……。
まえに どこかで 金色の角って言葉を きいた記憶が あるのよね。

【化石の発掘現場(現代)】

ガボ「おっ 何かやってる! アルス 行ってみようぜ!

マリベル「アルスは お子様だから 見たいでしょ? わかってるわ。
しょうがないわねえ つきあってあげても いいけど お金は あんたが払うのよ。


ガボ「ん? ここって なにが あったんだっけか?

マリベル「そういえば ここに 金色のツノがある 生き物の 化石とかが あったわね。
もしかして アレって……。

(少年)「じめん ほれば すごいものが 出てくるのかあ。 ぼくも うちのにわを ほってみようかな。

マリベル「波打ちぎわにも いろいろ 流れつく こともあるし 地面から何か出ても ふしぎはないか。

ガボ「アルス 地面 ほる時はな 前足より 後ろ足のが 早く ほれるんだぞ。

(女性)「あたしゃ もう半日も ならんでるんだ。 ああ はやく みたいねえ。

マリベル「物好きねえ~。 大勢で 並んじゃってさあ。 よっぽどヒマなのね こいつら。

(男性)「わたしは もう 5回目なんです。
それにしても あの骨は すごい! わざわざ 町から 見にくるだけの ことはある。
ぴかぴか光る 角をもった 動物なんて 世界中探しても いませんよ。
昔は ふしぎな生き物が 生きてたんだなあ……。

マリベル「たかだか 骨を見るために 並んでるってわけ? バッカじゃないの?

ガボ「ふしぎな骨ってことはさ 普通じゃないってことだよな。 どんな骨なのかな?

(男性)「キエーッ!
クププルクププル!
ドガドガドガグォーン!
どうも ピッタリこないな。 あの ふしぎな骨の 生き物 どんな 鳴き声だったんだろう。

マリベル「……頭わるそー。

ガボ「パラゴンパラゴンパラゴン! ……って感じじゃねえかと オイラは 思うな。

(老人)「早く してくれんかのう……。 このままでは 先に おむかえが きてしまうて。

ガボ「じいちゃん だれか むかえに来んの 待ってるのか。 はやく 来るといいなあ。

(女性)「おじいちゃんったら。 毎日 通ってきてるってのに すぐに 忘れちゃうのよ。
そんなもん わしゃ いっぺんも 見たことがないぞ! なんて 毎日 いいはるのよ。
もーう! いちにち 5ゴールド ドブに すてる この気持ち! あんたたち わかる?
わたしが 払うのよ! わかる? もう! だれか あの骨 どっかへ もってっちゃってよ!

マリベル「年よりのいる 家って 大変よね。うんうん。

ガボ「毎日 5ゴールドってえと 1年だったら いくらになるんだ?

(同上)「あんな骨が あるから 毎日 5ゴールドずつ ドブに捨てるハメになるのよ。
もう! だれか あの骨を どっかへ もってちゃって くれないかしらね!

(商人)「はいはい いらっしゃいー。 5ゴールド はらって うしろに ならんでねー ……ん?
なんだ センセに ごよう? それなら お金は いいよー。 どんどん 入ってねー。

マリベル「ホラ アルス! モタモタしてないで さっさと 中に 入りなさいよ。
ほんっと あんたって マヌケで ノロマなんだから。

ガボ「さあって いよいよだな! ふしぎな骨 ふしぎな骨~!!

>テント内

学者「いくら しらべても この骨のことは わからん。
いや 今まで 発掘した ツボにせよ カタナにせよ ほんとうの 姿は わからん。
とんでもない カン違いをして いたとしても わしには何も わからん。間違えていることさえ。
もしも……もしも わしが この骨 同じ時代に 生きていたとしたら。
ツボも カタナも 古文書も 不思議な骨さえも ひと目で 真実の姿が わかるだろうに。
もしも…… もしも はるか昔へ 行くことが…… ……むなしい夢 じゃな。
ん? なんじゃ 見学か? 勝手に 見てゆくといい。 ただし さわるなよ。

マリベル「男って くだらないことで 真剣に 悩めるものなのね。 感心しちゃうわ。

ガボ「あれ 頭の骨だけだよな? それで あんだけ でっけえのか。 ……ゴクッ。

>>化石

ひたいに 金色の角をもった おおきな 生き物の 化石だ。
角が ピカピカと かがやいている。
化石に さわってみますか?

>はい/>いいえ

学者「コラーーーっ!
さわるな! と 言ったろうが! この 悪ガキどもが!まったく……。

>テント外

(商人)「そろそろ トンズラするのが かしこい あきんどだけど まだ いけそうだし……。
んー なんでもないよー。 センセ げんきー?


(あらくれ)「おれは ちゅうじつな 男。 せんせぇが だれも 通すなと 言った以上 ここは 通さん。
関係者 以外は 立ち入り禁止だ。 悪く 思うなよ。

マリベル「なによ いばっちゃってさ。 アルス あたしのかわりに あいつ ひっぱたいて いいわよ。

ガボ「あの中で遊んだら すっげえ 楽しそうなのになあ。

>テント内

学者「……なに? この骨について 知りたい? ふむ。よい心がけじゃ。
この頭の骨の 大きさ! おどろいたろう?じゃが 全身は こんなものではない。
4人の大人が 背中の上で 寝ころがれるほどの 図体を していたはずじゃ!
まわりからは 魚や水草の 化石も出ておる。こいつは 水の中で生きていたらしい。
魚の種類からすると おそらく 海ではなく河に 住んでいたのでは ないか?
そう。かんじんなことを 忘れてはならん。化石の 頭の 真ん中を見ろ!/二本の角を見るのじゃ!
悠久の時を超え かがやく 黄金の角…… ああ 悠久とは 長い長い間のことじゃよ。
金色の角をもつ この生き物は きっと おそれ うやまわれて いたのでは なかろうか。
どうじゃ? わかったかね?
>いいえ
学者「なに? わからんじゃと? 仕方ない もういっぺん 説明してやろうか?
>はい
学者「よおし 今度は しっかり聞いておくんじゃぞ!
この頭の骨の 大きさ!……(省略)



学者「(省略)
どうじゃ? わかったかね?
>いいえ
学者「なに? わからんじゃと? 仕方ない もういっぺん 説明してやろうか?
>いいえ
学者「知識を 軽んずる者に いずれ 知識に身を滅ぼす! 学問は 重要じゃというに……。
砂漠での できごとを この人に 話しますか?
>いいえ(→会話終了)

マリベル「ったく 年よりは 話が長くて いけないわね。 あたし 疲れた! ……でも。
金色の角……河に住むって なんか 聞いたことがあるような?
マリベル「ったく 年よりは 話が長くて いけないわね。 あたし 疲れた! ……でも。
あれ? 金色の角と 河に住むって もしかして……。



学者「(省略)
どうじゃ? わかったかね?
>はい
学者「ふむ! なかなか 有意義な 時間じゃった。 では わしは研究にもどる。
砂漠での できごとを この人に 話しますか?
>はい
アルスは 過去の砂漠での できごとを 学者に 説明した。

学者「それで この骨が必要かも 知れんから かしてくれじゃと? なにを 寝ぼけたことを!
ほー。過去の世界で必要か。 おまえたち 時間を 行き来できるのか すごいすごい。
なら その証拠を見せてみろ! ホレ ないじゃろう。 子供/子どもでも だまされんわい。
どうせ 化石をだまし取って 金持ちにでも 売りつける つもりじゃろうが!
その手は くわんぞ! さあ 帰った帰った!

マリベル「なによなによなによー! ジジイなんか だましたって 何の得もないわよっ!
アルス! 何か 過去から持ってきた物 こいつに 見せて ギャフンと言わせてよ!

ガボ「じいちゃん キゲン悪いな。 なんか めずらしい物見せたら キゲン直して くれっかな?
えっと ホラ こないだ 砂漠のじっちゃんに もらった アレなんかどうだ?

学者「どうした? まだ何か用か? それとも 証拠を もってきたとでも いうのか?

(※以下3DS版ではオートでイベントが進行するためカット)

さばくのお守りを見せますか?
>いいえ
学者「フン そうじゃろうとも。 さあ 年寄りを からかうもんじゃない。
さっさと 出てゆくんじゃな。

マリベル「なにやってんのよ! さっさと それ見せて あいつの鼻 あかしてやるのよ!

ガボ「いいじゃん 見るだけなら へるもんじゃないんだしさあ。 アルス 見せてやれば?

学者「どうした? まだ何か用か? それとも 証拠を もってきたとでも いうのか?
さばくのお守りを見せますか?
>はい

アルスは さばくのお守りを とりだし 学者に見せた。
学者「ん?なんじゃ それは。 …………まさか!
ふむ…… そうだ!あの カケラと 同じ もよう。 ……つまりは……。
これは…… 円形の…… では……皿ではなく……

学者「そうか! ならば これも…… いや となると……。
ふむ…… ふむ。 おお! なんということだ! これまでの 仮説が!
いや…… だが これでは ふむ…… ふむ……。
ん?
おお 忘れておった。 おまえたち そいつを どこで 手にいれた?
アルスは 考古学者に これまでのことを 説明した。
学者「ふむ… たしかに この もようは はるか古代のもの。 しかし 細工は 新しい。
時間を こえて? いや そうとでも 考えなければ 説明がつかん。
信じられん 話じゃが ……信じて みたく なってきたぞ。
よし! わしを おまえたちと一緒に つれてゆけ!
はるか 時をこえた世界を この目で 見られるならば 化石なぞ くれてやる!
学者を 過去の世界へ いっしょに連れてゆきますか?
>いいえ

学者「なぜ ダメなんじゃ! ええい そっちがその気なら 化石はぜーったい渡さんぞ!
学者を 過去の世界へ いっしょに連れてゆきますか?
>はい

学者「よし!よい返事じゃ。 ちょーっと 待っておれ。

学者「ほれ。こいつを 渡しておくぞ!
アルスは 古代の化石を 手に入れた!/受け取った!
考古学者が 仲間にくわわった!

学者「よし! 行くぞ! いにしえの 知 もとめ はるか古代へ!

ガボ「ヤッホー! じっちゃんも いっしょに行こうなっ! 仲間がふえた~楽しいな~。

マリベル「カンベンしてよ……もう。 化石はいいけど なんで じいさんまで……/この人まで……あ~あ。

学者「わしの 広く深い知識は かならずや おまえさんたちの 役に 立つはずじゃぞ。 うむ!

>発掘現場・屋外

マリベル「アルスが じいさん/この人を 連れてくって 約束したんだから あんたが 面倒みなさいよね。
あ~あ まったく……。

学者「この現場を 見つけた時は 胸おどり 心ふるえた。 ……じゃが!
夢にまで見た 過去への旅。 それにくらべれば クズ同然じゃ! ふっふっふ ワクワクするわい!

ガボ「よし! 行くぞ! なんとかかんとかで はるか 古代へ~!

(あらくれ)「あれっ? せんせぇ どっかへ お出かけで?
お気をつけて。なぁに 現場には ネズミ一匹 入れませんや! ご安心を!

(商人)「オー センセ こんにちはー。 いい天気ねー。 おでかけ イイねー。
ワタシ センセ大好き! でも そろそろ お別れねー。 だからワタシのこと 忘れてね?
学者「なんじゃ? おまえさん。
*「知らない! それ スバラシイ。 またねー。センセ 元気でね。
学者「なんじゃ?

(女性)「ちょっと 先生 なんとか してくださいよ。
見るだけで 一回 5ゴールドは ちょっと 高いんじゃありません?
大発見とは 知ってますけどね でもね ぶつぶつ……。
学者「なんじゃ?

(老人)「おや おまえさん わしの 息子じゃ ないかね?
学者「……………?
*「いや 娘じゃったかのう? しかし 娘にヒゲは生えんし すると 猫かのう?
どうも このごろ 頭が スッキリせんのう ボケて きたかのう。

(男性)「ピモモモモモ!
バガンバガン!
ヒギャーップ!
どの鳴き声が いちばん 近いですかね 先生?
学者「知るか。骨はしゃべらん。
*「あの骨 無口だったのか。 うーん とすると……。

(男性)「おや めずらしい。 先生 そちらは お孫さんか なにかで?
学者「ばかもん! こんな デカい孫がいるほど 年を とっては おらん!
まったく……ぶつぶつ。

(女性)「おやおや 先生 お出かけですか?
学者「おおいなる 知識を もとめ 旅する!
それが われら 学者のつとめ ですからな。

(少年)「あれ どっか いくの? わかった!またべつのとこ ほりにいくんだね!

アルスたちは 考古学者を連れ 神殿へと 向かった。

考古学者は 神殿に着くと 子供のように よろこび すみずみを 見てまわった。
神殿に はりついて はなれようとしない 考古学者を なだめすかし……。
そうして 彼らは ふたたび 遠い過去の世界 封印された砂漠へと 旅立った!

【フィールド(砂漠過去)】

*「おお!
砂漠? 海の真ん中の 島に いたはずでは?
しかし こんな地形は 聞いたこともない。 すると やはり……。
ここは はるか いにしえの世界だと? おお 神よ!感謝しますぞ!
さあ! 遺跡はどっちだ? はやく 連れていってくれ!

(※以下3DS版ではオートで城まで移動するためカット)

学者「これが古代の風…… おお! なんとも かぐわしい香り! 神よ! 感謝いたしますぞ!
さてさて どこかに 手近な遺跡は ないか?

学者「ほれほれ 若い者が そう ぼーっとしとるモンじゃないぞ!
さっさと わしを近くの遺跡に 案内せんか!

マリベル「……来ちゃったわよ。 魔物が出たらどうすんのよ? アルス 責任とってよね。
あ~あ まったく……。

ガボ「じっちゃん うれしそうだな。 よかった よかった!

(旅の扉・砂漠の村・ナイラの河辺に入ろうとして)
*「こら! どこへ行く! さっさと わしを 近くの遺跡に つれてゆけ!

(※学者同行中は魔物は出現しない?)

【砂漠の城】


学者「おお…… ほとんど 完全な姿のままじゃ!
この様式は…… すると この時代は…… む あれは!

(城門へ走りよる学者)

学者「うう……む。 あれは まさか!?

(玉座へ走りよる学者)

学者「おおおお!

学者「…………すばらしい。 まさか この目で…… おお…… 神よ……

マリベル「あ~あ 年がいもなく 走っちゃって。 ったく ガキみたいなんだから。

ガボ「なんか じっちゃん やたらと 感動してたみたいだけどさ どこが すげえんだ?

マリベル「とりあえず この 骨が ティラノスか 族長さんに 確かめに行きましょ。

ガボ「なあなあ この骨 ホントに ティラノスなのかなぁ?
族長なら ホンモノかどうか わかるかもしんねえな。

学者「ぶつぶつ……。
あの 碑文から見ても…… つまりは 祭の……
ぶつぶつ… とすると…
ん? なんじゃ お前ら。 まだ おったのか?
わしゃ いそがしい。 話は あとだ あと!
骨なら 返さんでいい。 この大発見に くらべたら どうでもいいわい。
ぶつぶつ……。

マリベル「やーっと やっかい払い できたってモンよ。 あー スッキリした。
さ 行きましょ アルス! あたしたち いそがしいんだから。

学者「ぶつぶつ……。
……と考えると…… だから…… ぶつぶつ……。

【フィールド(過去)】

マリベル「ティラノスらしき化石は 見つかったけど 生きてるほうは 見つけられなかったわね。
あいつ……ハディートは うまくやったのかしら。 気になるわね。

ガボ「へへっ 村のみんな この骨見たら びっくりするぞ~!
なっ アルス。早く 村に戻って 自慢しようぜ!

【ナイラの河辺】

マリベル「とりあえず 村に行って 族長さんに 変わった事がなかったか 聞いてみましょ。

ガボ「やっぱ ティラノスは いねえみたいだな。

【フィールド(現代)】

マリベル「ちょっと アルス。 今は こっちにきてる場合じゃないわよ。

ガボ「アルス! 早く 砂漠に 戻ろうぜ!

【化石の発掘現場】

マリベル「人ひとり いなくなっても 関係なし かあ。 なんか さみしいわね。

ガボ「じいちゃん ホントに いなくなっちまったんだな。 ちょっと ヘンな感じだな。

ガボ「じっちゃんが いなくなっても ここの人気は 変わらねえみてえだな。

(少年)「学者の先生 いなくなったら べつの 先生が 来たんだ。
でも また お金とるんだ。 大人って ケチだよね。

(女性)「あたしゃ もう半日も ならんでるんだ。 ああ はやく みたいねえ。

(男性)「こないだまで あった骨より うーんと すごい骨が 見つかったらしいんです!
う~ん ワクワクしますね!

(男性)「ボボボボボーン!
ガッラガッラ!!
ベホロゴアヒョーン!!
どんな 鳴き声だったのかな? うう はやく見たい!

(老人)「早く してくれんかのう……。 このままでは 先に おむかえが きてしまうて。

(女性)「まったくもう! 先生も 骨も やっと どっか行ったっていうのに。
また わけわかんないのが 来ちゃったわよ! また 5ゴールドよ!
わたしが 払うのよ! わかる? おじいちゃんにも 困った もんだわよ!

(商人)「見物は おひとりさま 5ゴールドと なっております。 よろしいですか?
>はい
アルスは 男に 5ゴールドを はらった。

*「ありがとうございます。 団体の お客様には 特別に 先に 見ていただきましょう。 どうぞ テントの中へ!

>いいえ
*「テントのむこうの 男に 用事ですって? 仕方ない。 お通りください。ただし……。
テントの中は 目をつむって 歩いて下さいよ! お金を いただいてませんからね。

マリベル「なんか 入り口の人 ずいぶん感じが 変わったわね。 前より マトモに見えるわ。

(同上)「前に ここにいた 商人? ああ……! いえ 知りません!
ホントに 知りませんったら! テントの中になんて ぜったい いませんよ!

>テント内

(商人)「さあ どーぞ どーぞ ふしぎな骨 見てってねー。

>>化石?

ひたいに/頭に 金色の角をもった おおきな 生き物の 化石だが……
角のペンキが はげかけている
さわってみますか?
>はい/>いいえ


(同上)「うふふ 驚いたでしょ? 世にもめずらしい 叫ぶ化石! 10ゴールドで見れる 安いねー。
ワタシの声と 似てる? 気のせいねー。ワタシ しゃべってない。ホントよ。

マリベル「ペンキははげてるし 声真似は ビミョウだし……
なんかもう 色々 残念な感じね。

ガボ「こうして 人を だましてると いつか ひどい目に あっちまうぞ。

>テント外

(あらくれ)「ん? なんだ おめぇら。 言っとくが ここは 立ち入り禁止だ。
せんせぇの 留守は おれが しっかり守るんだ。 勝手に 入るなよ!

【砂漠の村】

ガボ「空気が ピリピリしてる。 どうなってんだ?

マリベル「……様子がヘンね。 ずいぶん静まり返ってるみたい。 どういうこと?

(シャーマン)「もうすぐ ひとつ 命の火が 消える ……ほう。
わしも おぬしらも 獣も いずれは 死ぬ。 さだめは 変えられぬ ……ほう。
ほう……。 わしに 何か 用があるのだろう? ……ほう。
旅人よ お前は 神に 何を 望むのだね?

(ネコ)「ふにゃーん。
(ネコ)「にゃーん

(門番)「ああ あんたたちか! 大変なんだよ! 族長が 急に 倒れられて……。
あとつぎの ハディートさまに 知らせようにも どこにいるのか わかりゃしない!
見はりの 仕事もあるし 族長も 心配だし ああ 俺は どうすりゃ いいんだ!

マリベル「親が 倒れたって時に ハディートのやつ どこを ほっつき歩いてんのよ!?
サイッテーだわ!

ガボ「族長のじっちゃん 病気か? どんくらい 悪いんだ? アルス 会いに行こうぜ。

(同上・門番)「ああ!どうすりゃいいんだ! 族長さまが 倒れるなんて! 村は どうなっちまうんだよ!?

>族長宅1F

(道具屋)「ちくしょう……! なんだって こんな時に!
まだ 一人息子の ハディートさまも 帰らねぇってえのによ。

ガボ「アルス オイラだけ 外に出てちゃ……。
ううん なんでもない。

(同上)「せめて…… ハディートさまが 戻るまでは……。
族長さま……。

(老人)「…………。
ああ あんたがたは……。
悪い時に いや まにあって よかったと 言うべきなのか……。

(同上)「…………。
悪いが 他に話すことは 何もないよ……。

(女性)「このあいだから 寝たっきりで 目をさまさないんだよ。
女王さまだって まだ お戻りにならないのに 今度は……冗談じゃない。

(女性)「ようやく奥さまが お元気に なられたというのに 今度は 族長が 倒れられた。
今 化け物に攻めこまれたら ひとたまりも ないよ。
こんな時に ハディートさまが いてくれたらねえ……。

(女性)「ハディートさまは まったく どこで どうしているやら 族長の 一大事だってぇのに。
いつまでも ふらふらと。 こんな時に いないなんて……。
(老人)「何を 言うか!
ハディートさまは 村のため 砂漠の民すべてのため 旅に出ておられる!
神の竜 ティラノスを探し出し 魔物から 女王さまを お救いして……。
すぐに 帰ってくるんじゃ! きっと すぐに……。

マリベル「女王さまだっていないのに 族長まで いなくなったら この砂漠は どうなっちゃうの?
ティラノスだって あたしたち 見つけられなかったのに……。

(同上・女性)「あとつぎの ハディートさまが ティラノスを 探すと言って 出てったのは いつだったっけ。
ああ…… 何だっていいから 早く 帰ってきて くれないかねぇ……。

(同上・老人)「とらわれの女王さまと 同胞を 救い出すことが 今は 何よりも 大事じゃ。
そのためには 何としても いにしえの竜 ティラノスを 探し出さねば ならん。
じゃが…… もし 今 ハディートさまが おられたら どんなに……。

(女官)「どうか…… 神さま お慈悲を……。
族長の いのちを お助けください……。

(女官)「どうか 族長のいのちを ……神よ どうか……。
神よ…… お慈悲を。 まだ 天に召されるには 早すぎる……!

(女官)「わたしたちに できるのは こうして 祈ることだけ。
神よ 族長を この村の人々を どうか お守りくださいまし。

>族長宅2F

(族長妻)「主人は……もう だめかも 知れません。
この間 急に倒れてから ずっと 目を覚まさないの。 きっと…… もう……。
主人も あなたがたに 最後に会えて 喜んでいますわ。 どうか あいさつしてあげて。
あとは あの子が 戻ってきてくれれば……。

マリベル「最後とかって 気軽に 言うんじゃないわよ! あんただって そう思うでしょ!?
>はい/>いいえ
マリベル「……ごめん。そうよね。 よそ者の あたしたちが どうこう言える立場じゃないわね。


マリベル「あーもう! こんなときに ハディートは どこに行ってるのよ!?

ガボ「族長さん 寝てるだけだよな? ちょっと 眠ってるんだよな? それだけだもん ぜったい。

族長は ぐったりと ベッドに 身を 横たえている……。

ガボ「ほら ぐっすり寝てるよ。 気持ちよさそうに……。 ……寝てるだけ だよな?

マリベル「最初に会った時は もっとずっと 大きくて 強そうだったのに。
病気のせいなの? なんだか……。

>族長宅1F


*「あっ!
*「ハディートさま!?

(2階へ向かうハディート)

マリベル「あいつ! やっと戻ってきたのね。 ったく ノロマなんだから。
きっと これで族長さんも もちなおすわよ。アルス。 ちょっと様子を 見に行きましょ。

ガボ「ハディートも こわい顔してる。 なんか怒ってんのか? ……怒ってるんだと いいけど。

(道具屋)「やったぜ! やっぱり ハディートさまは 帰ってきなさった!
きっと ティラノスを 見つけて ご報告に いらしたに違いねぇ。

(女官)「ティラノスを 見つけたのなら もっと 嬉しそうなはず。 では やはり……。
いいえ きっと 父親の身を 案じて 厳しい顔を しているのね。きっと……。

(女官)「ハディートさん ひとりで 戻ってきたわ。 まだ女王さまは 魔物のところなのね。
神よ…… 女王さまを 族長を お守り下さい。

(女官)「恐い顔を していたわ。 きっと 族長のことが 心配なんでしょう。

(女性)「ハディートさま あんなに ほこりまみれに なって。 急いで らしたんだねぇ。
族長さまも 奥さまも お顔を見たら どんなに およろこびに なるか……!

(老人)「ハディートさま……。 わしは信じておりましたぞ。 きっと お戻りになると。
しかし…… どうも お顔の色が すぐれぬような?

(女性)「ああ…… やっぱり肉親だねえ。 虫の知らせって やつだよ。 ありゃあね。わかったんだよ。

(女性)「よかったねえ。よかったよ。 これで もしものことが あっても 安心だ。
……あたしゃ なんてことを! とんでもない とんでもない。 きっと 族長は もちなおすよ。

(老人)「なんと! ハディートさまが お戻りじゃ!
よう お戻りになられた。 ほんとうに よう お戻りに……。

>村・屋外

(門番)「よかった! ハディートさまが 帰ってきた!
これで 族長さまも きっと 元気になるさ。 なあ?

>族長宅2F

*「ハディート…… よく…… 戻って……。
ハディート「…………。
*「でも…… もう この人は……。
ハディート「…………。

(※以下3DS版ではオートでイベントが進行するためカット)

*「やっと ハディートが 戻ってきたというのに……。
…………。

>族長宅2Fバルコニー

(女性)「ああ みなさん! 族長さまの ご様子は?
奥さまは 下で 待っていろと おっしゃいましたが じっとして いられなくて。

>族長宅2F

ハディート「おまえたち……!
……なぜか 妙な 胸さわぎがして この村へ 戻ってきた。
まさか…… いや 何でもない。 父に 会いにきたのか?
あいにく 父は 目を さまさんそうだ。 まだ 息はある。が……。

*「あなた!
ハディート「父上!意識が 戻ったのか?
族長「おお ハディートか……。 見てのとおり わしは もうじき 死ぬだろう。
お客人も 遠いところ よく 来て下さった。 最後に会えて よかった。
ハディート「…………。
父 ザラシュトロ! あなたは まだ 死ぬべき 時ではない!
おれは まだ ティラノスも みつけていない! 女王にも 会っていない!
……あなたが 族長を つとめていればこそ おれは 気ままに やってきたんだ。
族長「……やはり いにしえの竜は 見つからん か……。

族長「む…… それは!?
お客人! その骨を 見せてはくれまいか! 早く…… 早く!
族長に 古代の化石を見せますか?
>いいえ

族長「たのむ! 確かめずに 死ぬわけには いかんのだ! その骨を みせてくれ!
族長に 古代の化石を見せますか?
>はい
アルスは 古代の化石 を 取り出すと 族長に 見せた。

族長「……なんと!
…………。
ハディートよ おまえが 小さいころ よく聞かせてやった あの話…… おぼえておるか?
ナイラの聖なる竜 いにしえより生きる 大いなる竜は 頭に 金色の角を持つ。
そう この骨と 同じように。 やはり…… やはり もう ティラノスは 滅んだのか。
ありがとうよ お客人。 そう…か。
どうりで 見つからんわけだ。 もう とっくに滅んで……。 そうか……。
…………。
ハディート。 次の族長は おまえだ。よいな?

ハディート「父 ザラシュトロ!
族長「ティラノスは 見てのとおり。 女王さまを お救いしたい その気持ちは わしとて同じ。
だが もはや 手だてはない。 ならば 砂漠の民の血を 絶やさぬことが われらのつとめ。
……族長となり 村を守るのだ。 わしに代わり この村を……。 よいか……ゴホッ!
ハディート「…………認めん。
あなたは 死なない……。 こんな時に 自分の村を 見捨てるのか!
偉大なる族長 ザラシュトロ! あなたには まだ 役目が……!
族長「それは おまえが引きつぐのだ。 わが子 ハディート。
ハディート「………………。
族長「お客人……頼みがある。
族長をつとめし者は そのむくろを ナイラに流し 母なるナイラに帰る おきて。
ナイラのものはナイラへ帰る。 わしの 葬式の時 ティラノスの骨も ナイラへ……。
お願いする…… ゲホッ!
*「あなた!
ハディート「……すまない。 しばらく 席をはずしてくれ。

(※以下3DS版ではオートで部屋の外まで移動するためカット)

マリベル「……そっと しときましょ。 あいつ イヤなやつだけど 今は ちょっと かわいそうだわ。

ガボ「……よく わかんねえけど オイラ こういうのキライだよ。 死ぬとかって キライだよ。

族長「ゲホッ!ゴホッ! ティラノスの 骨を ナイラへ…… お願いする……。

*「あなた…… あなた しっかり して下さい! あなた……。

ハディート「…………すまない。 これから しばらくは 身内のもの だけに……。
席を はずしてくれ……。

(部屋に入ろうとして)
*「うっうっうっ……。
どうして…… わたしを おいて……。
今は そっとしておいたほうが よさそうだ……。




ハディート「父は死んだ。
下の村の者たちにも 知らせねば ならん。
………………。

(部屋に入ろうとして)
*「うっうっうっ……。
どうして…… わたしを おいて……。
今は 中に入らないほうが/そっとしておいたほうが よさそうだ……。

>族長宅1F

(女性)「ハディートさま ずいぶん 顔色が 悪いわ。 まさか……。

(老人)「…………。

(女性)「とうとう……。

(道具屋)「きっと 何か いい知らせに 決まってるよ。 ほかに 何があるってんだい?
…………。

(女官)「…………。

(女官)「…………。
今は ただ 祈りましょう。

(女官)「ハディートさんの あんなに 青ざめた顔を 見るのは はじめてです……。

(女性)「族長さま……。

(老人)「…………。

ハディート「みな よく 集まってくれた。礼を言う。
誇り高き 砂漠の民 その偉大なる族長 父 ザラシュトロは 死んだ。

ハディート「…………。
おきて通り 葬儀は 明日 ナイラにて 行う。 みな 明日にそなえて……。
明日に そなえて 今日はおのおの 家へ戻れ。 ……いいな?
……おれも 明日の 仕度がある。失礼する。

アルスたちは 眠れぬ夜を 族長のやしきで すごした。
風にのって 誰かの すすり泣きが 一晩中 聞こえていた……。
そして 夜が あけた。


ハディート「よし……。 みな そろったようだな。
では これより 母なるナイラのほとりまで 出発する!いいな!

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タカトンビ/管理人:くろすけ