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以下灰色はPS版・3DS版共通のテキスト、赤字はPS版のみ、青字は3DS版のみで見られるテキストのはずですが、確認不足で誤りがあるかもしれません。なお行頭を下げている箇所は会話コマンドでのセリフです。

(サイト掲載:2013.03.28)

【ナイラの河辺】

マリベル「話す機会は 少なかったけど 知り合った人が こうして 亡くなるのは やっぱり ツライわね。

ガボ「オイラ こういう雰囲気 苦手だぞ……。

(シャーマン)「ほう…… 族長は もうすぐ 天の国へと かえる……ほう。
旅人よ お前は 神に 何を 望むのだね?

(道具屋)「どうして 砂漠の民ばっかり こんな目に会うんだよ! うっ うっ 族長さま……!

(女性)「最後に ハディートさまに 会えたのが せめてもの……。
ああ 族長さま……。

(老人)「おいたわしや……。 族長さまが…… わしが 先じゃと 思っておったのに。

(女性)「ザラシュトロさまは 本当に いい族長さまだった。 あたしゃ 忘れませんよ。

(門番)「あっけないもんだなあ……。 あの 族長さまが……。

(女官)「偉大なる 砂漠の族長よ その魂が 安らかならんことを。 天の国へ 導かれんことを。

(女官)「天の神と 地に眠りたる 大地の精霊とに 砂漠の族長の 死後の平和を 祈りましょう。

(女官)「誇り高き 砂漠の民の族長 ザラシュトロ……。 安らかに 眠りたまえ。

(老人)「族長と わしは 子供の頃 遊びともだちじゃった。
ともに ナイラで泳ぎ 狩りをし 酒をくみかわし…。 なぜ 先に 行ってしまったんじゃ。

(女性)「こんどのことで 奥さま ずいぶん 気落ちなさって。
この上 奥さま まで お倒れにならなきゃ いいんですけど。

(族長妻)「まだ 信じられませんよ。 あの人が……。
いつか こんな日が来るとは 知っては いましたが まさか 今日だなんて……。

>>ひつぎ

ひつぎの中には 砂漠の村の 族長 ザラシュトロが ねむっている…。

(フィールドへ出ようとして)
ハディート「どこへ行く? まだ 葬儀の途中だぞ。


ハディート「では これより わが父 族長ザラシュトロの 葬儀を行う。
*「母なるナイラよ 今ここに 正しき道を歩みし 族長 ザラシュトロが 帰る。
誇り高き 砂漠の民 その族長 ザラシュトロは まこと 正しき道を歩んだ。
ならば ナイラよ その腕にザラシュトロの むくろを 抱き……。
天の国へと 導け。 やがて来る よみがえりの その時まで……!
ハディート「誇り高き 砂漠の民 偉大なる族長 ……我が父 ザラシュトロ!
その遺志を ここに 受けつがんことを 誓う!

ハディート「父 ザラシュトロは ナイラへと 還った……。
今日 この時より 息子ハディートが 砂漠の民の 族長となる!
父の名を けがさぬよう つとめる つもりだ。 みな よろしく頼む!

*「新しい 族長さまの 誕生だ!
*「族長さまー!!
*「ハディートさま! たよりにしておりますぞ!

ハディート「そうだ おまえたち。 父の遺言は おぼえているか?
いにしえの竜は 滅びた。 いつまでも 骨をかかえていても しかたがない。
荒れくるう ナイラにも 負けない 強い いかだを作るさ。 ティラノスのように強い いかだを。
……ティラノスの魂も ナイラに 帰りたがっているだろう。 さあ 骨を ナイラへ!

(※以下3DS版ではオートでイベントが進行するためカット)

マリベル「あいつ 泣かないんだ。 ハディート ひとりで ずっと 背すじを のばして。
そうね ちょっとだけ あいつのこと 見直したわ。

ガボ「最後にさ 族長のじっちゃんと アルス 約束したよな。
ティラノスの骨も いっしょに ナイラに流すって。 ちゃんと 守んねえとな。

マリベル「ナイラに帰る……そうね。 あたしたちも 死んだら 海に 帰るのかな。
アルス ティラノスの骨も 早く ナイラに帰してあげないと。

(シャーマン)「母なるナイラに いだかれし 正しき魂は いずれ よみがえる…… ほう。
旅人よ お前は 神に 何を 望むのだね?

(道具屋)「族長は おれなんかのことも いつも 気にかけて くださったよ。
……へへっ どうも ガラにもなく しめっぽく なっちまうね。

(女性)「……むかし砂漠で魔物に おそわれたところを 助けてもらったよ。
ほんとうに いい族長だった。 ハディートさまも きっと いい族長に なるよ。

(老人)「貧しいもの 弱いものには ご自分の狩った 動物を わけ与えられた……。
まこと 立派な族長で あらせられた。あの方は わしの 誇りじゃ。

(女性)「あたしの息子は 族長から 狩りの仕方を 教わったんだ。
あの方は 弓が 誰よりもじょうずでねえ……。

(門番)「砂漠のことなら なんでも 知って いなさった。 じいさんたちよりも な。
どんなことでも 族長に 聞けば 正しい答えが 返ってきたんだ……。

マリベル「ずっと村を支えてきたのは あの族長さんだったんだ。 なのに こんな時に……。

(女官)「ナイラ河は 生命の源。 この河へ かえった人は いつの日か かならず……
かならず よみがえる。 そして新たなる人生を 歩むのです。
砂漠の民は そう信じて います。

(女官)「城から 命からがら 逃れてきた わたしたちを かくまってくれた。
そのご恩も 返さぬ うちに……。

(女官)「神よ……。 族長ザラシュトロに 安らかなる 眠りを……。

マリベル「せめて安らかに 族長さんが 眠れますように。 あたしたちも 祈りましょう。

(女性)「おやさしい 族長さまでしたよ。 目下のものにも 分けへだてなく。 おやさしい 方だった。

(族長妻)「あの人は ザラシュトロは 本当に 立派な族長でした。
最後まで わたしや 息子 村のものの身を 案じて……。

ガボ「聞けば聞くほど どんどん 悲しくなってきちまうよ。

ハディート「おまえたちが ナイラに ティラノスの骨を ながしてくれれば……。
おれも ようやく あきらめが つく。
……さあ 早く ティラノスの骨を ナイラへ!

(フィールドに出ようとして)
ハディート「どこへ行く? さあ 早く ティラノスの骨を ナイラに 流すのだ!

ガボ「魔物も ウジャウジャ出んのに みんな 砂漠をこえて ここまで 来たんだよな。
族長のじっちゃんのために がんばって みんなで来たんだ。 ばあちゃんも みんな。



アルスは ティラノスのほねを ナイラ河に そっとうかべた……。

ティラノスのほねは ナイラ河の底へと ゆっくりと 沈んでいった……。

ハディート「これで ティラノスも ……父も 安らかな眠りに つけるだろう。
よし! みんな 村へ 帰るぞ!


*「……この 気配……。

*「大変じゃ! みなの衆! ナイラが……!?



*「なんと…… なんと……! これぞ 神の奇跡か……?
*「信じられん! ティラノスが 復活しよった!
ハディート「ティラノス……? まさか……いや これは 夢ではない……!
神よ……! はじめて あなたに 感謝をささげる! そして 他でもない アルス!
おまえたちにもだ! おまえたちの助けが あってこそ この奇跡は起きた。
だから おれは この奇跡に 賭けてみたい。 今 この時に!

ハディート「みな すまない! ティラノスが 現れた 今 おれは 族長には なれない!
この いにしえの竜で ナイラを さかのぼり 女王を 助けにゆく!
もし 女王とともに おれが 生きて戻れたなら その時こそは……。
*「ええ…… きっと みな あなたを信じて 待っていますとも。
ハディート「ああ 必ず!
いにしえの竜…… おれの 言うことが わかるか?
その背に 乗せてくれ。 ナイラを さかのぼり 女王のもとへ!

(※以下3DS版ではオートでイベントが進行するためカット)

ハディート「さあアルス! おれと いっしょに 来てくれ。 ナイラをさかのぼり 魔物の巣へ!
この 砂漠を 救うには おまえたちの ちからが 必要なのだ!
心の準備が できたら いつでも おれに話しかけてくれ。

ガボ「ティラノスだ! ティラノスっ! アルス 見たよな! すげえよ すっげえ!!
よーしっ これでナイラだって ヘッチャラで さかのぼれるぞ! 行こうぜ! アルス!

マリベル「あれ……本物!? うそでしょ さっきまで ただの 骨だったのに!
ガボ ちょっとそのまま じっとしてなさいよ。
ガボ「イテテ! なにすんだよっ。 いきなり 人のほっぺた ひっぱりやがって!?
マリベル「夢じゃない……わね。 ティラノスが まさか よみがえるだなんて……。

(シャーマン)「奇跡 奇跡が起きた! 骨じゃったはずの 竜が よみがえるとは……!
わしも まだ 信じられん ……ほう!

(道具屋)「いやー おったまげた! 骨を竜に しちまうなんて! あんたら すごいなあ!
ハディートさまも うれしそうだし よかったよ。 ……ところで。
へへへ こんなことも あろうかと 商売道具 持ってきたんだぜ。
ここは どうぐ屋です。 どんな ご用でしょう?

(女性)「なんてこった! なんてこった! なあんてこったい!
骨から あーんなでっかいのが! まったく 信じられないよ!

(老人)「ひえええええ!
わしゃ おどろいて コシにきたんじゃ。

(女性)「まったくもう。おじいちゃん だいじょうぶですか?
あんまり びっくりして 腰ぬかしちゃった らしいのよ。

(老人)「わしも 実物を見るのは はじめてなんじゃ!
いにしえの竜…… なんと 神々しい!

(門番)「すげえ…… なんて大きさだ!
ああ 死んだ族長さまにも 見せて あげたかったよ!

マリベル「あははっ みんな急に 元気になっちゃって。
アルス あんたも 何ニヤニヤしてんのよ。 これからが 大変なんだからね!

(女官)「あなたがたも われらのため 魔王像へと 向かわれるのですね。
どうぞ お気をつけて…。 神のご加護が ありますよう。

(女官)「きっと ハディートさんは 女王さまを 救ってくださるわ。
旅の無事を 祈りましょう。

(女官)「ああ! 神はわれらを お見捨てには ならなかった!
もしや あなたがたは 神の使いでは ありませんか?

マリベル「骨になってた ティラノスが よみがえったってことは 運命は あたしたちの味方ってことよ。
ぜったい うまくいくわ。 さあ ティラノスに乗って 魔王像へ 行くわよ!

(女性)「ハディートさまが 行って しまわれるのは たしかに 心細い ものです。
しかし われら 何とか おのれの身ぐらいは 守ってみせましょうとも。
ハディートさまが 女王さまを 連れて 戻られる その日まで……。

ガボ「よおーし 気合い入ってきたぞ! アルス! 早く行こうぜ!

(族長妻)「いにしえの竜の 復活。 あの人も きっと 喜んでいますとも。
ああ みなさん ありがとうございます。 なんと お礼を言ったら……。
その おちからで どうか ハディートとともに 女王さまを お助け下さい!

ハディート「もう 準備はいいのか?
>いいえ
ハディート「なるべく 急いでくれ。 おれは ここで待っている。

マリベル「アルス あんたって ほんっと ノロマねえ。 さっさと準備 すませなさいよ。

ハディート「もう 準備はいいのか?
>はい
ハディート「よし! では 行くぞ!

【ナイラの上流】

(どこかへ去っていくティラノス)
ハディート「……行ったか。
ティラノスは どこへ 帰るのか…… なんにせよ もう あともどりは できない。

行くぞ。 覚悟はいいな。

ハディート「……どうやら ティラノスは ここで おれたちを 待っていてくれるようだな。
しかし アルス。 あまり 時間は残されていないはずだ。

行くぞ。 覚悟はいいな。

ガボ「ティラノス どこに行くんだろ? ふしぎなヤツだったなあ。

ガボ「ティラノスって すげえ ふしぎな 感触だったよな! オイラ びっくりしたぞ!

マリベル「まーた あいつ 一人で 先に行っちゃったのね。 団体行動ができないんだから。
さっさと 追いかけないと。 のたれ死なれちゃ たまんないわ。 行くわよ アルス!

(※3DS版ではイベントがオートで進行した分、全滅しなくてもこの段階でティラノスに乗って下流に戻ることが可能)
ティラノスに乗り 下流に戻りますか?

【ナイラの河辺】

(※PS版では通常戦闘もしくはピグモンエビル2戦目での全滅時に戻ってくることが可能)

マリベル「ほら アルス こんなところで グズグズしてないで 早く ハディートを 追いましょ!

ガボ「なあなあ アルス! オイラ また ティラノスに乗りたいぞ!

(シャーマン)「ほう…… あんたがたには まだ やるべきことが ある。
旅人よ お前は 神に 何を 望むのだね?

(道具屋)「いやー おったまげた! 骨を竜に しちまうなんて! あんたら すごいなあ!
ハディートさまも うれしそうだし よかったよ。 ……ところで。
そなえあれば うれいなし!
へへへ こんなことも あろうかと 商売道具 持ってきたんだぜ。
ここは どうぐ屋/道具屋です。 どんな ご用でしょう?

(女性)「じっくり見ても どうしても 信じられないね。
骨から あーんなでっかいのが! まったく 信じられないよ!

ガボ「オイラが 集めた ホネを 浮かべたら なにか よみがえるかな?

(女性)「ええ ハディートさまの 帰りを ここで待とうって ことに なったんですよ。

(門番)「ティラノスってのは かっこいいねえ。 オレも 乗ってみたいよ!

(老人)「長生きは するもんじゃ。 いにしえの竜を この目で 見ようとは。

(女官)「あなたがたと 新しい族長に 神のご加護が あらんことを。

(女官)「空は 暗くとも 河は荒れ狂おうとも 希望は 失ってはなりません。
お気を つけて……。

(女官)「予感が します。 きっと 奇跡は起こると 砂漠は 救われるのだと。

(老人)「わしも 実物を見るのは はじめてなんじゃ!
いにしえの竜…… なんと 神々しい!

(女性)「荒れ狂っていようとも ナイラは 聖なる流れ。 この川辺には 魔物が寄りつかない ようです。

(ハディート母)「ハディートは まだ 帰ってこないのかしら……。

ティラノスに 乗りますか?

【フィールド】

マリベル「ほらほら こんなところで ボサッとしてないで 早く ハディートを 追うわよ!

ガボ「行こうぜ アルス! オイラたちで 像にいる 悪いヤツを 倒そうぜ!

【砂漠の城】

マリベル「ほら アルス。 こんな所で グズグズしてないで 早く 女王さまたちを 助けに行くわよ。

ガボ「せっかく ティラノスも よみがえったんだし ナイラを上って 悪いヤツを やっつけに行こうぜ!

【魔王像】

>魔王像外観

マリベル「これが 魔王像? ちょっと 大きすぎじゃない?

ガボ「うっひゃー! でっけえなー!

(通り過ぎようとして)
ハディート「待て! ここに 娘が倒れている!


ハディート「おい! どうした! まだ 生きているのか?
(女官)「よかった…… あなたは 砂漠の民の方……ですね?
ハディート「そうだ。何があった。/何があった?
*「祈りをささげねば…… ああ 女王さまが 殺される! けれど わたくしには……。
ハディート「しっかりしろ! 何があった? はじめから 話してみろ!
*「…………。
わたくしは 女王さまと ともに 大地の精霊に おつかえするもの。 ……それなのに……。
わたくしたちを とらえた 魔物は 魔王のために 祈りをささげよと命じたのです。
魔王の像に 精霊の巫女が 祈りを ささげれば 奴らの 力が増すと。
さからえば 命はないと 言われました。 けれど 女王さまは お断りに。
そうして どこかへ 閉じこめられてしまったのです。 それで……。
ハディート「魔王像の 中だな!

(像内部へ向かうハディート)

*「……あなたがたは? まあ! その お守りは!
そうですか そんなことが……


*「ケケケケケ! 逃げられると 思ったのか? バカめ!
*「さあ オマエも戻って 仲間たちと いっしょに 魔王さまに 祈りをささげるんだ!

*「……おやぁ? 見かけない顔だな。 ちょうどいい 魔王さまへの イケニエに してやろう!

(※以下3DS版ではオートでイベントが進行するためカット)

マリベル「……さっそく 出たわね。 いくわよ アルス!

ガボ「よおっし! まずは腕ならし。 アルス まかせとけよっ!

*「おねがいします! どうか 助けてください!

(魔王像内部に入ろうとしてorフィールドに出ようとして)
今は そんな場合ではない!


*「ホラホラ! かくごしな!

<ピグモンエビル戦1>

マリベル「アルス わかってるわね? さっさと こいつら やっつけて あの女の人を 助けるのよ!

ガボ「うん! あいつ きっと 大したことねえぞ! ぱぱっと やっちまおうぜ!

<戦闘終了後>

*「なんて…こった……。
*「オマエら…は 何者……。

*「ありがとうございます! ああ ひどいケガを……。
なんと アルスたちの 体力が 回復した!
*「これで だいじょうぶ。 わたくしも 巫女のはしくれ。 傷をいやすだけが とりえですが。
厚かましいとは ぞんじますが どうか そのお力で 女王さまも 助けては いただけませんか。
わたくしは いちばん 年若いからと 仲間たちが スキを見て 逃がしてくれました。
けれど女王さまたちは まだ……。 どうか 女王さまと みんなを 助けて下さい お願いします!

ガボ「やったな! アルス。 ねえちゃん 無事だったぞ。 へへっ うれしいなあ。
あとは 魔王像ん中のヤツら 全員 かたづけて みんなで村に帰ろうぜ!

マリベル「親玉がいるのね。 でも きっと 大したヤツじゃないわよ。
アルス ぱぱーっと 親玉を倒して みんな助け出すのよ。 わかってるわね。

*「あなたがたに 神と 大地の精霊の ご加護を……!
なんと アルスたちの 体力が 回復した!

* * *

<ピグモンエビル戦1全滅時>

*「あーあ 死んだかなあ? イキがいいほうが 魔王さまは およろこびに なるんだがな。
*「わかりました! 戻ります! ですから……。
*「……だってよ。どうする?
*「こんな 弱っちいの 放っときゃ のたれ死ぬさあ。
*「(まだ 息がある……。
(わたしにできるのは せめて 傷をいやすことだけ……。
なんと アルスたちの 体力が 回復した!
*「おい! 何をしている!
*「いえ! なんでもありません。 この方々に お祈りを……。
今 まいります。

マリベル「もうっ! くやしいっ! 助けようと思ったのが 反対に 助けられるなんて!!
……あの人も 女王さまも 今度こそ ぜったいに助け出すのよ。 いいわね アルス。

ガボ「ちっくしょう あのねえちゃん オイラたちの せいで……。
行こう アルス! 今度こそ 魔物たち ぜんぶ やっつけてやるんだ!

* * *

>魔王像内部

マリベル「今 魔王の おなかの中に いるってわけよね。 アルス 足 ふるえてるわよ?

ガボ「気ぃつけねえと どっから 何が出てくっか わかんねえぞ。 しかけがあるって 話だしな。

マリベル「中もずいぶん 広いわね。 アルス。あんた 気をつけないと すぐ 迷子に なるわよ。

ガボ「こんだけ広いと どこから 何が出てくっか わかんねえから 気をつけような アルス。

>魔王像B1F

(男性)「ううっ…… 魔物め……。 働けば 女王さまだけは 助けると 約束したのに……。

(あらくれ)「おれは もうダメだ……。 死ぬ前に もういちど かあちゃんに 会いたかったよ。

(男性)「う…ん? おまえたちも つかまったのか? こんな子供まで かわいそうに。
魔王像が できあがった 今 おれたちは ジャマなだけだ。
おまえたち まだ 動けるなら 魔物に 見つからないように なんとか 逃げ出すんだ。

>魔王像1F

>>扉

扉には カギがかかっている。
持っているカギでは 開きそうにない。

トビラは ふしぎなチカラで 閉ざされているようだ……。

ガボ「オイラたちの持ってるカギじゃ 開かねえとすっと……うーん。 アルス どうしたらいいんだ?

マリベル「はは~ん そんなことだろうと 思ってたわよ! これね 例のしかけってのは。

アルスは 石碑に刻まれた 文章を 読んだ!
そこには こう 書いてあった……。
”もし なんじ 大地の精霊に 会わんと するならば……
”まずは 砂漠の民の友である しるしを 示せ。
”次に 正しき砂漠の民の 生き方を 示せ。

手足の正しき台座に 正しき像を。/生き方に 従い 像を めぐれ。
”なんじ 正しき答えを 示さば/示せば 道は おのずと 開かれん。
石碑の上には 何かを はめこめそうな くぼみが ある……

ガボ「砂漠の民のしるし って なんか あったっけ?
なあ アルス。 なんか 思いつかねえか?

マリベル「生き方だの なんだの ったく めんどくさいったら!

マリベル「砂漠の民の友のしるし? それって アレのこと?

アルスは さばくのお守りを 石碑の くぼみに はめた!
どこかで なにか 重いものが 動く音がした……!

マリベル「ちょっとちょっと! 今 ものすごい音がしたわよ。 調べてみる価値は あるわね/あるわよ

ガボ「生き方を示せって あの石に 書いてあったな。 生き方かあ うーん……。

(仕掛けを解いて)
マリベル「やるじゃない アルス! あんたも ちょっとは おりこうに なったみたいね。

ガボ「よーやく ぜんぶ開いたぁ。 ふひーっ つかれたなあ。 でも どんどん行こうぜ!

>魔王像2F

*「ヒヒヒヒヒ いやはや 精霊さまの お力は たいしたもんだなあ。
*「ホントになあ。 毎日 お祈りしてくださる おかげで ヒヒヒヒ。
*「魔王さまの像も ヒヒヒ どんどん 強い光を 放つようになった。ヒヒ。
*「セトさまも おれたちも どーんどん 魔力が 強くなる ヒヒヒヒ。
*「大地の精霊の ご加護を! ヒヒヒヒヒ 魔王さまに ご加護を!
*「この砂漠を 暗黒に包む 魔王さまの像に 大地の精霊の ご加護を!
*「ヒーッヒッヒッヒ!

ガボ「砂漠が まっくらなのは この像のせいなんだな! よし ブッ壊しちまおうぜ!!

マリベル「あったま悪いわね。 あいつら 秘密をバラしちゃって。 やっぱ魔物って 下等な生き物よ。
この像から出る 光が 魔物たちに チカラを与えてる。
ってことは どうすればいいか 当然 あんた わかってるわよね?


マリベル「外から見たときに 思ったことではあるけどさ……
この像 ここまで 大きくする意味って あったのかしら?

ガボ「しかし 砂漠に住んでる人たちって すっげえなあ。こんなでかいもの 作っちまうんだから。

>魔王像3F

フェデル「……では 城の者は みな死んだと?
では…… では わたくしは 何のために……?
ハディート「信じようが 信じまいが 事実は事実だ。 もう 城には 誰もいない。
城のものの 命と 引きかえに ここに残って いるのなら その必要は……。
フェデル「……もう 疲れました。
民の命さえ助かれば いつの日か 魔物を 砂漠から しりぞけることもできると……。
いやしい魔物たちに へつらい けれど 何の意味も なかった。
大地の精霊に仕える わたくしは みずから 命を絶つことは かないませぬ。
若き砂漠の民よ この身を 哀れと思わば どうか ひと思いに わたくしを……!
ハディート「砂漠を 闇に つつんでいる 魔物の 宝石は この上に あると言ったな?

フェデル「どこへ 行くのです! そんなに 傷を負って……!
ハディート「……まだ 村にも この像の中にも 砂漠の民はいる。 みな 女王を信じて。
安心しろ。誰にも言わん。 女王が 自分たちを見捨てて 死のうと したなどとは。

ガボ「ハディート ひとりっきりで 上に行っちまったな。 ちょっと 心配だぞ。

マリベル「あいつ! また勝手なこと。 なぁ~によ えらそうにっ。 ……でも。
いばりんぼより 弱虫のが もっとキライだわ。 アルス! ちょっと言ってやんなさいよ。
マリベル「あいつ! また勝手なこと。 なぁ~によ えらそうにっ。 ……でも。
勝手に 死のうとする 女王さまも 女王さまよ!

フェデル「あなたがたは? ……まあ。ハディートの 知り合いなのですね。
…………。
見苦しい ところを 見せましたね。わたくしは この砂漠を 統べるもの。
あなたがたが 彼の 友であるならば どうか 後を 追って下さい。
この砂漠を 闇に包み わたくしたちを 苦しめる 魔物の首領 セト。
あ奴が この像にはめた 一対の ルビーのちからで 砂漠は 闇に とざされた。
魔王像の 顔から ルビーを外せば 何もかも 元に もどるはずです。
それを知った ハディートは 傷ついた体で……。
ルビーに 手を出せば セトは だまっていない。 どうか 彼の 手助けを!
……そうだわ この カギをお持ちなさい。
アルスは 黒いカギを もらった!/受け取った!
フェデル「そのカギは 前に 魔物が 落としていったものです。 きっと 何かの役にたつはず。
……あなたがたに 大地の精霊と 神のご加護を!
なんと アルスたちの 体力が 回復した!

マリベル「闇のルビー……ずいぶん おそろしい 名前だわ。 でも やるしかないのよね。
アルス! ここが正念場よ。 しっかりしなさいよ。

ガボ「魔王像から 目んタマ取りゃあ 砂漠は 元に 戻るんだな。 行こうぜ アルス!

マリベル「女王サマも ちょっとは 性根がついたみたいね。 ま 許してあげてもいいわ。

フェデル「魔王像の顔に はめこまれた 一対のルビーを 外せば 砂漠は もとに戻るはずです。
首領セトには 気をつけて。 あなたがたに 大地の精霊と 神の ご加護を!
なんと アルスたちの 体力が 回復した!

>>石碑

アルスは 目の前の 石碑を 調べた!
アルスは 石碑にきざまれた 文章を 読んだ!
そこには こう 書いてあった……
”王者とは みずから 苦しき道を 選ぶものなり。

マリベル「1階のことを 考えると これも 何かのヒントのはずよ。
アルス! よおーっく 考えなさいよ。

ガボ「苦しい道 なんて言われると どっちかっつーと 通りたく ねえよなあ。どういうことだ?

>魔王像5F

(※ピグモンエビル1戦目に勝利していた場合)
*「さあ 今日もお祈りの時間だ。 さっさと階段を上って 魔王さまのお顔の前へ 行くんだよ。
あとの一人も じきに来るさぁ。 さっき オレ様の兄弟分が 連れ戻しに 行ったからなぁ。
どんな姿かは 知らないがな。 ヒャヒャヒャヒャヒャ!
(女官)「で……では あの子が 戻ってからでは いけませんか。/いけませんか? でないと 心配で……。
(女官)「そうですわ! もう少し 待って……。
*「だめだだめだ! オレが セトさまに 怒られちまう。 さあ 早く来るんだよ!
*「ああ……ええと 女王さまは ご無事なのかしら?
*「そ そうよ!女王さまの 無事を たしかめなければ 言うことは きけませんわ!
*「おまえたち 今日 お祈りに行っちゃあ マズい 理由でも あるのか……?

(※ピグモンエビル1戦目に敗北していた場合)
*「さあ 今日もお祈りの時間だ。 女王さまの命が おしけりゃ 階段をのぼるんだよぉ。
3人なかよく お祈りするんだ。 魔王さまと セトさまのためにな。 ヒャヒャヒャヒャヒャ!
(女官)「で……でも わたくし 今日は 気分が すぐれなくて。
(女官)「そうですわ! わたくしも! ああ 頭がいたい!
(女官)「わたくしは お腹が! お祈りなんて できませんわ!
*「だめだだめだ! オレが セトさまに 怒られちまう。 さあ 早く来るんだよ!
*「でも その では少しの間 休ませて いただけません?
*「今はちょっと お祈りする 気分には なれませんが もう少し あとなら……。
*「おまえたち なにか 今 お祈りに行っちゃあ マズい 理由でもあるのか……?

マリベル「何 グズグズしてるのよ。 さっさと 助けるわよ!

ガボ「よおっし! オイラの強さ 見せてやるぞ!

*「なんだ おまえは!? ジャマする気か!

<ピグモンエビル戦2>

マリベル「魔王像の外で 戦ったのと おんなじヤツだわ。 弱点も わかってるし 楽勝ね!

ガボ「また 女の人に 悪さしたな! 許さねえぞ!

* * *

<ピグモンエビル戦2全滅時>

>魔王像外観

マリベル「さあ 行くわよ! 今度 負けたら しょうちしないんだからね。

ガボ「こ 今度こそっ! オイラの強さ あいつらに 見せてやるぞ!

>魔王像5F

*「なんだあ? まだ生きてたのか? しつこいな ジャマをするな!

* * *

<戦闘終了後>

*「まだ…… こんな力をもった 連中が…… いた……とは。

(女官)「ありがとうございます。 助けていただいて。
今 上の階で われわれ 砂漠の民の ひとりが 魔王像を こわそうとしています。
魔物たちに 気づかれないよう なんとか 時間をかせいで いたところ なのです。

マリベル「なんで ハディートのやつ ムチャばっか するのかしら?
しょうがないわ アルス さっさと 手伝いに行くわよ!

ガボ「いよいよ 像のてっぺんだな。 キアイ/きあい入れて いくぞ!

(女官)「ありがとうございます。 あなたがたは われらと 砂漠の民の 恩人ですわ。
もうすぐ この おぞましい 像も こわれるはず……!

(※ピグモンエビル1戦目に敗北していた場合)
(女官)「まあ あなたがたは! どうして 逃げなかったのです! ……いいえ すみません。
助けていただいたというのに。 ありがとうございます。
今は 魔物を この上へ 連れてゆくわけには いかなかったのです……。

>魔王像最上階

セト「残念だなあ? もう少しで 闇のルビーを はずして 砂漠を 救える所だったのに。
あっはっは! かわいそうに。 どうした? もう立てないのか?
ハディート「ぐうっ…… おのれ……!
セト「だいたい バカにしてるのかい? 手負いの身で わたしに 向ってくるとは。なあ?
ハディート「ううっ……!
セト「もとから チカラの差は 明らかだよ。そのうえ 今 わたしの魔力は 増している。
きみたちの 仲間が 大地の精霊に 祈りを ささげてくれた おかげでね。

セト「……おや? お仲間かい? じゃあ きみといっしょに 殺してあげよう!

マリベル「だから 言ったのよ! 勝手なことばっか してるから あいつ 死ぬ気なの!?
お説教は あとだわ。 とにかく ここの親玉も なんとかするわよ アルス!

ガボ「あいつ セトってやつだな。 ……ゆるさねえぞ! アルス やっちまおうぜ!

(魔王像内部に戻ろうとして)
今は そんな場合ではない!


ハディート「やつは 強い……。 おまえたち 逃げるんだ……
うぐっ……!

セト「さあ 来いよ! 遊んでほしいんだろ?

<セト戦>

マリベル「今までの魔物よりも 根性の悪さも 強さも かなり上よ。 アルス 気をつけなさいよ!

ガボ「よくも ハディートを ボコボコに してくれたな! オイラが やっつけてやる!

* * *

<セト戦全滅時>

>ナイラの河辺

マリベル「くやしい!! あんなヤツに 負けただなんて。 アルス もう一度 行くわよ!

ガボ「急いで! 急いで! ハディート 殺されちまうぞ! アルス 急いでってば!!


マリベル「ほらほら こんなところで ボサッとしてないで 早く ハディートを 追うわよ!

ガボ「行こうぜ アルス! オイラたちで 像にいる 悪いヤツを 倒そうぜ!

(シャーマン)「ほう…… 急げ……。 なにかが 起きている。

(老人)「気のせいか ティラノスが ひどく 心配そうな顔を しているように 見えるのう。

(ハディート母)「なんだか いやな 胸さわぎが します。
ああ あなた……。 どうか ハディートを 守ってください……。

>魔王像外観

(※ピグモンエビル1戦目に勝利していた場合)
(女官)「わたくしたちに のこされた 希望は みなさまだけ。
神よ 大地の精霊よ どうか ご加護を……!
なんと アルスたちの 体力が 回復した!

>魔王像3F

フェデル「……なにか 嫌な予感が します。
あなたがたに どうか 大地の精霊と 神のご加護を!
なんと アルスたちの 体力が 回復した!

>魔王像5F

(女官)「魔王像の顔へ 登るのですか? どうか お気をつけて。

(女官)「おかしいわ そろそろ ハディートさんが 戻ってくるはずなのに。

(※ピグモンエビル1戦目に敗北していた場合)
(女官)「なにか あったのかしら。 上で 誰かの悲鳴が 聞こえたような……。

>魔王像最上階

ハディート「にげろと…言っただろう!
モタモタするな! はやく……!

セト「おやおや…… まったく きみたちは あきらめが 悪いねえ?
まあ その分こっちは 楽しみが 増えるわけだ。 感謝しておこう!

* * *

<戦闘終了後>

セト「ば…かな… この わたしが やられる だと……?
ばかな…… ばかな…… な……ぜ……?

ハディート「……やった…な。 はや…く 像の目から 闇のルビーを……はずせ!

フェデル「ハディート!
よかった……まだ 息は あるようですね。
ハディート「女王……か。 おれ……のことは どうでもいい。 はやく…… ルビーを……!
フェデル「それでは まさか この方たちが セトを!?
……そうなのですね。 では 急がなければ……。
わたくしは 長い間 この時を 待っておりました。
像の両目に はめられた 闇のルビーこそ 砂漠の封印を つかさどる カギ。
さあ わたくしと ともに あの おぞましい ルビーを はずして くださいますね?
>いいえ
フェデル「迷っている 時間は ございません! 今 この時を のがせば どうなることか……。
さあ わたくしと ともに あの おぞましい ルビーを はずして くださいますね?
>はい
フェデル「では わたくしは 左目の ルビーを はずします。 みなさまは 右目のルビーを!

(※以下3DS版ではオートでイベントが進行するためカット)

マリベル「あとは 闇のルビー……。 アルス いいわね? あとは あれを 外すだけよ。

ガボ「へへーん セトのやつ たいしたこと なかったな! よおっし あとは……なんだっけ?

ハディート「おれは……ほっておけ。 はやく…… ルビーを……!

(女官)「ああ とうとうセトを たおして 下さったのですね!
さあ 早く 闇のルビーを!

(女官)「女王さま みなさん よくぞ ご無事で……!
さあ 早く 闇のルビーを!

(女官)「あとは 闇のルビーをはずせば 砂漠は 救われるはずです。
さあ 早く 闇のルビーを!

フェデル「わたくしは ここで 左目の ルビーを はずします。
みなさまは 右目のルビーを!


フェデル「……よろしいですか? わたくしが まず こちらの ルビーを はずしてみます/はずしてみせます
……左目のルビーは はずれました!
さあ そちらの 右目のルビーを はずして! 砂漠に ふたたび 光を!!
アルスは 魔王像の 瞳を ながめた。
魔王の瞳に はめこまれた 闇のルビーは 邪悪な光で あたりを 照らしている。
闇のルビーを はずしますか?
>いいえ

フェデル「どうなさったのです? さあ 早く 闇のルビーを!
闇のルビーを はずしますか?
>はい
アルスは 手をのばし 闇のルビーを はずした!

フェデル「悪しきチカラは 今 その効力を うしない 魔王の像は くずれゆく……
みなさん! いそいで! ここから 脱出しなければ……!
神よ…… 精霊よ……! どうか 心 正しきものを 見捨てたもうな……!
神よ……!

【ナイラの河辺】

フェデル「よかった……!
ずっと 気を うしなった ままなので 心配しました。 もう だいじょうぶですね。
では……。

ガボ「水 いっぱい飲んで オイラ おなか パンパンだよ!

マリベル「ここ 村のそばよね? あたしたち 生きてるのよね? ……助かった!

マリベル「ここ ナイラの川岸……? あたしたち なんとか 助かったのね!

(男性)「あんたたちも あの像のとこで 働かされてたのか? それにしちゃ 見ない顔だな。

(男性)「なんだか まだ信じられないよ。 おれたち 助かったんだよな?

(女官)「女王さまが いなければ わたくしたち きっと 助かりませんでしたわ。
やはり 女王さまは すばらしいお方。みなさんも そう 思われるでしょう?

(女官)「あのとき とつぜん 女王さまから まばゆい光が。 そして 気がついたら ここに。
女王さまと ナイラの流れと 大地の精霊と 神のご加護の おかげですわ!

ガボ「オイラも 見たぞ! 白い光が ぱーっとなって ぐわーっ!で どどーん!で。
でもって ぎゅーん!てなって ひゅーっ!っての あれ全部 女王さまが やったんだよな。


ガボ「オイラ よくわかんねえけど 無事だったんだから なんでもいいや。

マリベル「女王サマ/さまの おかげねえ? あやしいモンだけど まあ 感謝してあげても いいわ。

(女官)「わたくしたちと 女王さまとが チカラをあわせ みなさまを 助けることができました。
けれど……。

(女性)「あんた! 生きてたんだね! ひとりっきりで あたしが どんなに 心細かったか……
(あらくれ)「ゲホゲホゲホ! わかったから あんまり らんぼうに たたくなよ!

(同上・あらくれ)「とつぜん ものすごい 地ひびきがして あたりが まぶしい光に つつまれて……。
気がついたら ここにいた。 女王さまの おチカラってのは まったく すごいもんだよ。

(女官)「魔王の像を 作るため 集められていた男たちも 流されてきたようです。
みな よろこんでいますわ。

(女官)「やはり 女王さまは ご無事でした。 きっと 神の導きの おかげ。
けれど……。

(女官)「ああ みなさん! ありがとうございます。 おかげで 空も 元どおりに。
ただ ハディートさんだけが 目をさまさない ようなのです。

(老人)「老いた 母君を残してなぞと そんな 親不孝を 若長がする はずがない!
きっと 助かるはずじゃ。 われらの 新しい族長は 助かるはずなんじゃ。

(道具屋)「なんてこった! まったく なんてこったよう!
戻ってきたら オヤジさんの 跡をついで 族長になるって 言ってたのによう!

(シャーマン)「ほう…… おまえたちは 助かった……。男たちも 女王さまも…… ほう。
ならば 新しい族長も 神が 見捨てるはずはない。 ……祈ろう。……ほう。

(老人)「ひどいケガを なさって。 いつも ムチャばかりする方 でしたからのう……。

(女性)「これからと 言うときに どうして…… こんな……。

(ハディート母)「この子は よくやりました。 みなさんも ごぞんじでしょう。
砂漠は 元にもどり 女王さまを お助けできた。 みなさんの おチカラをかりて。
わたしは この子を 誇りに思います……。

マリベル「あいつ きっと 眠ったフリしてるだけだわ。 無事に 決まってるわよ!
たたき起こしてやれば すぐに 目 さますわよ。 目を……さますわよね。


マリベル「ちょっと! あいつが こんなことで 死ぬわけが ないわよ!!

フェデル「……あなたがたを 先に 助けてくれと 村のものに 頼まれました。
彼ならば きっと そう 言ったろうと。

ハディートは 砂の上に 横たわったまま ピクリとも 動かない。
フェデル「神よ…… 精霊よ わが祈り とどくなら いま一度 奇跡を!
この者の命 どうか いま一度 戻したまえ!

(ハディート母)「まあ…… まあ!! ハディートや! おまえ…… まあ……!
ハディート「あなたが 助けたと?
なぜだ? その理由が わからん。 ……なぜ 助けた?
フェデル「この砂漠に 生きるもの すべてが わたくしの民。
あなたも その一人です。 女王として 当然のことでしょう。
ハディート「…………。
……感謝する。
(老人)「まあまあ つもる話も ございましょうが ここは 一度 村へ帰ってから!
女王さまも 皆さんも お疲れでしょうからな! さあさ 帰りましょうぞ!

一行は 村へと帰り その晩は 女王の帰還と 新しい族長の就任を祝う 宴となった。
アルスたちは ハディートと ともに 砂漠を救った 英雄として 手あつく もてなされた。
そして 夜が あけた。

【砂漠の村】

>族長宅2F

(女性)「あらあら もう お目ざめですか?
もっと ゆっくりなさって よろしかったのに。

(同上)「お城は ひどいありさまで とても 人は 暮らせないらしいんです。
ですから しばらく 女王さまには この家に お泊り いただいてますの。

フェデル「まあ ごきげんよう。 あなたがたには 言葉では 言いつくせぬほど お世話に。
落ちつきましたら お礼は なんなりと させて いただきますわ。
みな わたくしを信じて 長い間 待っていてくれました。
わたくしは 女王として 彼らを 導かねばなりません。 その思いに 報いるため。
城と 村とを 建てなおし いずれは もう一度 精霊像を。 それが わたくしの願いです。

ガボ「そういや 魔王像って あれから どうなったのかな? あとで 見に行ってみようぜ!

マリベル「まだ グズグズ言ってるなら あたしが かわりに女王に なろうかと 思ってたけど。
これからは 元気出して やってくっていうんなら 信じてあげても いいわ。

フェデル「ここからは 村が よく 見渡せます。 わたくしの民 すべてが。
城と 村とを 建てなおし いずれは もう一度 精霊像を。 それが わたくしの願いです。
あなたがたには あとで お礼をさせて いただきます。 砂漠の民は 約束は守ります。

(女官)「めまぐるしく いろんな事が 起きたものですから まだ 落ちつきませんの。
でも これだけは たしか。 闇も 魔物も 砂漠から 去ったのですね!

(女官)「新しい族長の ご好意(原文ママ)で この部屋を お借りしています。
あまり長く ご迷惑を かけるわけにも ゆきません。 早く お城へ 戻らなくては。

(女官)「城のことは 聞きました。 みなさんが お墓をたてて 下さったとか。
ありがとうございます。 勇気ある かたがた。

>族長宅1F

(ハディート母)「今朝の お日さまの なんて まぶしかったこと!
みなさんの おかげですわ。 ぜひ あの子…… いえ 今は 族長ですわね。
新しい族長とも 話していって くださいな。

(あらくれ)「あんたがたが お城のみんなを とむらって くれたんだってな。
オレのアニキは 城を守る 兵士だったんだ。 ありがとうな。ありがとう。

(男性)「新しい族長の 話じゃ お城を もういっぺん 作り直さなきゃ ならんようだ。
こいつは 大仕事だぜ!

(男性)「なんでも ナイラ河に いにしえの竜 ティラノスが あらわれた そうじゃないか。
あんたら ティラノスに 乗ったんだって? うらやましいなあ。

ガボ「もっぺんティラノスに 乗ってみたかったよなあ。 あいつ どこ行ったんだろうな。

マリベル「おっ気楽ねえ~。 あの後 どれだけ あたしたちが 苦労したと 思ってんのかしら?

ハディート「目が さめたか。 今 城を直す算段を していたところだ。
はじめに おまえたちと 会ったのが あの城だったな。
あの時は これほど 世話になるとは 思わなかった。 あらためて 礼を言わせてもらう。
……おまえたちに会って おれは 変わったような気がする。

いつまでも 魔物に 荒らされたままに しておくわけにも いかんしな。
それはそうと…… ティラノスだが 魔王像が崩壊すると共に いずこかへ 去っていったらしい。
あれは もしかすると 大地の精霊が われわれに遣わした 救いなのかも しれないな。

……まあいい。
村からの 礼だ。 村の貯蔵庫にある宝を 好きなだけ 持っていくといい。
これからの旅に 役立ててくれ。
おまえたちに 神と 大地の精霊の 導きが あらんことを!

ガボ「お城や 神さま/精霊の像を 直すのかあ。 がんばるなあ。 へへっ 活気があるのって いいな。

マリベル「砂漠にも ようやく 平和がおとずれたのね……。
砂漠を救った 美少女 マリベル様のこと いつまでも 語りついでほしいものだわ。

マリベル「ハディートのやつも ちょっとだけ 大人になったわね。 あいつが お礼を言うなんて!
アルスは……う うーん。 あ! あんた ちょっと 背が のびたんじゃない?
ガボ「この村も ホントは ずいぶん にぎやかだったんだな。 いっぱい 人がいるぞ!

>村・屋外

(女官)「こう 当たり前のように 朝がくると 今までのことが 夢のようですわ。
旅の方 ありがとうございます。

(女官)「女王さまも 戻られ 魔王像も くずれた。 けれど お城の人たちは……。
いいえ 悲しんでばかりは いられません。 わたくしたちも できることを しなくては。

(女官)「闇は 去り ふたたび 太陽が世界を 照らし出しました。
旅の方と 新しい族長と なにより 女王さまの おかげですわ。

(女性)「みんなが 帰ってきた! お日さまも もどってきた! ああ うれしいねえ。

(老人)「なんと! 骨から竜が よみがえるとは。 まったく たまげたわい。
あの世に行ったら 前の族長に ゆーっくり 話して やらんとのう。

マリベル「族長さん これでゆっくり 眠れるわよね。 もう心配な事は ひとつも ないんだから。

ガボ「ナイラ河って フシギな所だな。 あの時は オイラも ぶったまげた!

(ネコ)「ゴロゴロゴロ……。

(門番)「魔物は もういない。 おれたちは 助かったんだ! ありがとうな 旅の人!

(道具屋)「ようようよう! 砂漠の英雄にして 族長の友! いやー よく寄ってくれたね!
他ならぬ あんたがただから タダで もってきな! ……と 言いたいとこだが。
なんていうか オレも 生活が かかってるからさ。 この笑顔で カンベンしてくれ!

ガボ「にかーっ!って おっちゃん ものすげえ顔で 笑ってたな。 オイラ うなされそうだよ。

マリベル「ほんっと 口ばっか上手 なんだから!

(女性)「あらあら いやだわ 家の中 ちらかってるでしょ?
ずっと 寝込んでたから おそうじも してなくって。 はずかしいわ。

(老人)「おお お客人! いやはや あんたがたには 世話に なりましたな。
族長より 話は聞いております。 どうぞ ご自由に 入りなされ。

(シャーマン)「砂漠に 満ちていた 邪悪な空気は 消えた……ほう。
女王さま 新しい族長 旅の者…… 3つがそろって 邪悪に 勝った……ほう。
忘れない…… おまえたち。 感謝する…… ほう ほう。

【フィールド】

マリベル「そういえば あの 学者のおじいさん まだ お城にいるのかしら?

ガボ「なあなあ アルス。 学者のじっちゃん そろそろ あっちに つれてった方がいいんじゃないか?

【砂漠の城】

学者「ぶつぶつ…… ん?
おお おまえさんか。 そういえば 礼がまだじゃったな。 連れてきてくれて ありがとうよ。
ところで…… 勝手を言って 悪いが わしは この世界に 残ることにした!
なあに 身内も おりゃせん。 わしが 戻らなくても 誰も 困らんよ。
発掘の仕事は いつも 霧の中を 手さぐりで 進んでいくようなもの。
じゃが 失われた知識 真実の 全てが ここには 残っておる! わかるか? この喜びが?
たった数時間で 今までの 一生よりも多くを 学べるのだ。 それが どんなに……。
……ああ 今 わしは幸せだ。 ほんとうに 何より幸せだ。 ありがとう。 礼を言うよ。
そうだ もしも 元の時代へ 帰ることがあったら 発掘現場の 男に これを渡してくれ。
あの男は よく働いてくれた。 ……頼む。 現場のハシゴの前で 見張っている 男だ。
アルスは 考古学者から お金と手紙を 受け取った!
学者「最後まで 世話をかけるな。 ありがとう。 おまえさんの 旅の無事を 祈ってるよ。
気を つけて……。

マリベル「ホント 勝手なじいさん だったわね。 最後まで あたしたちをこき使うなんて。

ガボ「発掘現場の おっちゃんに 手紙 渡してやんねえとな。 約束 守るのが いい子なんだぞ!

学者「なんじゃ なんじゃ。 わしのことは 心配するな。 これでも 悪運の強いほうでな。
さあ 行った行った! 今 いい所なんじゃ。 ううむ この文字は……。

【フィールド(過去)】

マリベル「まったく! 人を 何だと思ってんのかしら!!
あーもう わかったわよ! 届ければいいんでしょ 届ければ!!

ガボ「じっちゃん こっちに残るのかー。 まあ 楽しそうだったからな。

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タカトンビ/管理人:くろすけ