以下灰色はPS版・3DS版共通のテキスト、赤字はPS版のみ、青字は3DS版のみで見られるテキストのはずですが、確認不足で誤りがあるかもしれません。なお行頭を下げている箇所は会話コマンドでのセリフです。
(サイト掲載:2013.11.11)
マリベル「忘れるもんですか。 この いまいましい 暗い空。 砂漠は ふたたび封印されたのよ。
ガボ「イヤな風だな アルス。 魔物と 血のニオイが まじってるよ……。
アイラ「暑いはずなのに なんだか 寒気がする……。 魔物の気配の せいかしらね。
マリベル「この広い砂漠のどこかに 精霊がいるのね。
とりあえず くわしそうな人に 話を聞いてみましょ。
ガボ「砂漠か~。 こんだけ広いと 精霊を さがすのも けっこう大変だぞ。
アイラ「アイラ「ねえ アルス。 情報がない中で 魔物がいる 砂漠を 歩くのは キケンだわ。
どこかで 精霊の情報を 集めた方が いいと思うわよ。
マリベル「みんな 家にとじこもって 魔物が いなくなるのを 待とうっての? いくじなし。/いくじがないわね。
ガボ「まだ 魔物のやつら 村ん中までは 入ってきてねえな。 よかった。
アイラ「どの国も 長い平和のため 戦い方を 忘れてしまっている。 魔物に 立ち向かう心も。
(男性)「ここは 砂漠の民の村……。このような時に 旅人と出会うとは……。
ごらんのとおり 空は 闇にとざされ 砂漠には 魔物がうごめく。
なぜ……なぜ このようなことに……!
(ネコ)「フーッ!
(男性)「言い伝えのとおりだ…… ひいじいさんの いってたのと 同じだ……。
空が 暗くなって 他の町や村のすがたが 見えなくなって……。
どこからか あらわれた魔物に みんな やられちまう!
言い伝えのとおりだ……。 みんな 死んじまうんだ!
(少年)「ママぁ…… まものが さけんでるよ! かぜといっしょに さけんでるよ!
(少年)「ヒック……ヒック。
(女性)「だいじょうぶよ。 こわくなんかないわ。
きっと 女王さまと 大地の精霊さまが なんとかしてくれるわ。
だいじょうぶよ ぼうや。 おやすみ……おやすみ。
(宿屋)「おお! おお! 覚えておりますとも! その身なり そのお顔!
おお この闇と魔物の中を ようこそ 救い主さま! ささ どうぞ中へ!
みなさまが 砂漠を お見捨てになるとは 思いませんでしたとも!
どうぞ この宿屋を ごじぶんの家と思って おくつろぎ くださいませ。
とはいえ こちらも 商売ですから……。
(少年)「まどの そと……。 まだおひるなのに まっくらだ……。
まものの しわざなのかな。 おしろは だいじょうぶかな。 まっくらだよ ねえ。
(ネコ)「にゃー にゃー。
(道具屋)「おたがい 旅のとちゅうで とんでもないことに なりましたなあ。
なんでも 不思議なことに 砂漠の外へは どうやっても 行けないとか。
はあ……。 くにの妻と娘が 心配してるだろうなあ。
まあ こんなこといってても はじまりませんよね。 さて と……。
(あらくれ)「お城が 魔物におそわれた。 大昔 魔王が出たのと おんなじようにな。
これからは 何も心配はいらないなんて 神さま 言ってたクセによ……。
どうすんだよ この砂漠は! どうなるんだよ おれたちは! なあ 旅の人よう!
マリベル「村は まだ無事なのに お城が おそわれただなんて。 どういうことなの?
アイラ「こうしては いられないわ。 アルス お城のようすを 見にゆきましょう。
(女性)「これから 食べ物も なくなるかもしれない。
なるべく ムダのないように 料理しなくっちゃ。
(老婆)「……だいじょうぶです。 昔 砂漠を魔物がおそった時も なんとかなったじゃないですか。
だいじょうぶ だいじょうぶ ……そう言ってないと 気がヘンになりそう!/落ち着かないんです!
(老人)「おそろしいことじゃ。 神のいかりか 魔物のしわざか。 砂漠は 闇につつまれてしもうた。
わしには もう 家族を守る チカラはない。 ……おお 神よ!
神よ おたすけください! あの日 われらの前に お姿をあらわし……。
とこしえの 平和を 約束くださったのは いつわりか!?
おお…… 神よ……。
(ネコ)「にー にー。
マリベル「ネコは のん気でいいわね。 なんにも わかってないんだから そりゃあ幸せでしょうよ。
(男性)「……なんだよ。 魔物が なんだってんだ。 知らないよ そんなこと。
へん。 昼間でも まっくらなら 昼寝が しやすいや。
(女性)「まずは 食事! なんといっても まずは食事だよ!
ちゃーんと食っときゃ いざっていう時も なんとかなるモンさ。
(少年)「マモノが でたり 外がまっくらになったり たしかに コワいけどさあ。
なんか とうちゃんみてると なさけなくって コワいの わすれてくるよ。
(男性)「オロオロ オロオロ。 魔物 魔物 魔物だあー! どうしよう!? どうしよう!?
どこにも 逃げられないっていうし ああ! だれか助けて!
マリベル「アルス あんた ああいう なさけない男にだけは なるんじゃないわよ。
(ネコ)「ミー ミー。
(ネコ)「ニャオーン。
(ネコ)「なー。
(シャーマン)「なにゆえ 神は 砂漠の民を 苦しみに あわせるのか?
この苦しみは いつか終わり ふたたび 平和な時が 来るのか? それとも……?
わしにも わからん。 じゃが おまえらに できるかぎりの ことはしよう……。
マリベル「ツボの中までは 魔物も 入ってこれないみたいね。
アイラ「ここは 変わりなし か。 かといって 村のみんなが 入れるほどは 広くないし……。
(シャーマン)「わしが つりをしていると 思うかね?
>いいえ
*「フム……。 そうじゃろう そうじゃろう。
(シャーマン)「わしが つりをしていると 思うかね?
>はい
*「フム……。 そうじゃろう そうじゃろう。
わしはな つりをしておる。 じゃが 目にみえるものを つっているのではない。
砂を みつめていると すべてが わかるのだ。 旅をするよりも ずっと な。
わしは 世界をつる。 おのれをつる。 針のない つりざおで な。
わしは おろかだと思うかね?
>はい/>いいえ
*「フム……。 そうじゃろう そうじゃろう。
マリベル「のん気なジジイよね。 このピンチな時に だらだら つりなんかしちゃって。
こわがってるばっかも 気にくわないけど 落ちつかれると また ムカつくわね。
ガボ「この じっちゃんの言うこと オイラには さっぱり わかんねえや。
(男性)「こちらは 砂漠の民の いだいなる 族長さまのおやしき……。
!
(男性)「も もしや!
みなさんは かつて この砂漠をおとずれた 救い主さま!
す 救い主さま! ああ 救い主さまですね! よかった……。
さあ どうぞ中へ! 族長さまも 村のものも みなさまを お待ちしておりました!
(男性)「また 砂漠に 魔物が出るんです。 ひいじいさんから 聞いてたのと そっくりだ!
お城は おそわれたっていうし 空は こんなだし ……なのに。
神さまは なんにもしてくれません。 なんにも 答えてくれないんです。
(ネコ)「ニャオーン。
(女性)「ほんとは お食事つくらなきゃ いけない時間なの。
でも お台所に ひとりで立つのが こわくって……ぶるぶる。
(男性)「おれたち この先 どうなるんだろ?
3つ子の ぼっちゃまがたは アテになんないし ああ どうなっちまうんだ!?
(男性)「ふだん いばってるクセに 3つ子の ぼっちゃまがたは ねこんでるよ!
まったく ロクでもねえ……。
(女性)「ああ…… お城に つとめてる 姉さんが心配だわ。
お城が おそわれたって 聞いたけど 姉さん 大丈夫かしら。
(ネコ)「ミャー ミャー。
!
族長「おお!
救い主さま。 よくぞ……よくぞ砂漠へ おもどりくだすった!
見てのとおり 砂漠は 闇に とざされて しまいました。
いにしえの魔王の復活と おそれる者も おります。
すぐに女王さまが 神に祈りをささげ 助けをもとめましたが……。
なぜか 神はお応えにならず ぎゃくに 城が魔物に おそわれるしまつ。
女王さまも さぞかし お心細いでしょう。
どうか 救い主さま お城へ向かい 女王さまの おチカラになってください!
マリベル「とりあえず お城へ 急ぐわよ アルス!
なんで ですって? 魔物におそわれた時のようすを 聞くに 決まってるじゃない!
ガボ「城ん中 せっかく直したのに また メチャクメチャに されちまったのか?
ちっくしょう 魔物のやつ なんで ひどいことばっか するんだよ!
アイラ「今のところ 女王さまは 無事みたいね。 会いに行ってみましょう。
砂漠は 闇にとざされ いにしえの魔王の復活と おそれる者も おります。
女王さまが 神に祈りをささげ 助けをもとめましたが……。
なぜか 神はお応えにならず ぎゃくに 城が魔物に おそわれるしまつ。
女王さまも さぞかし お心細いでしょう。
どうか 救い主さま お城へ向かい 女王さまの おチカラになってください!
(女性)「こちらは つうしょう3バカ。 族長さまの息子さんの お部屋ですわ。
下の 弟さんは お兄さまがたが うるさいって バルコニーに いらっしゃいます。
こんな時なのに。 あの方 魔物が こわくないのかしら。
マリベル「召使いにまで バカって 呼ばれて よく 生きてられるわ。 はずかしくないのかしら。
アイラ「3バカ……。 アルスは そんなふうに 呼んじゃダメよ。 失礼ですもの。
*「ビクビクビクビク。 じょ 女王さま おたすけ……。
アイラ「アルス こんな所にいても しょうがないわ。 早く お城に 行きましょう。
*「ぶるぶるぶるぶる。 せ 精霊さま おたすけ……。
ガボ「だっらしねえなあ。 オラまで/オイラまで 情けなくなってくるよ。
*「ガタガタガタガタ。 か 神さま おたすけ……。
マリベル「もう 最悪ね。 こいつら けっとばして やんなさいよ アルス。
(女性)「砂漠が こんなことになってから 奥さま うなされてばかり。
だいじょうぶかしら……。
(族長妻)「ひぃーっ! こないでおくれ! こないでおくれ!
ううーん。
若者「神は われわれに 平和を約束した。
ところが とつぜん砂漠は闇にとざされ 魔物たちが やってきた。
神の言葉は いつわりだったのか?
それとも 神の力でも たちうちできないほどの 魔物……。
古い いいつたえに聞く 魔王が ふたたび よみがえったのか?
救い主という おまえたちは 砂漠の民の 味方なのか? それとも 魔物の一味なのか?
若者「ははっ じょうだんだ。 おまえたちのような 人のいい顔の 魔物はいない。
それにしても……。 この世界は どうなってしまったのだ。
ガボ「オイラたちは ずーっと前から 砂漠のみんなの友だちなんだぞ! なんだよ 魔物の一味だなんて。
じょうだんに したって ひどすぎらい!
マリベル「あいつ 魔物なんて こわくないって顔してるわね。 カッコつけちゃって。
アイラ「神の言葉が いつわり……。 まさか そんなことあるはずない。 そうよね アルス。
若者「いったい この世界は どうなってしまったのだ。
▲マリベル「この像も かんじんな時に 役に立たないわね。 砂漠は 魔物だらけだってのに。
みんなも よく信じて おまいりに 来るもんだわ。
ガボ「砂漠のみんなも きっと この でっかい像のそばだと ほっとするんじゃねえかな。
アイラ「魔物たち お城をおそっても この像に 手出しはしなかった。 ……どうして?
昔みたいに この砂漠を 闇に とじこめるだけが 目的では ないってことかしら。
(男性)「この 大きな像は 砂漠を守る 大地の精霊さまの像。
精霊さまの お顔が もし 失われていなければ きっと……。
砂漠に 魔物なんか よりつけなかった はずなのに。
(女官)「ようこそ 旅の方 大地の精霊の像へ。 像の中は 安全ですわ。
(女官)「旅の方。 大地の精霊の像へ よくぞ いらっしゃいました。
みなさまも お祈りください。 砂漠にふたたび 平和が おとずれるよう。
マリベル「見てらっしゃい すぐに あたしたちが この砂漠を 元にもどして やるんだから。
そしたら 精霊じゃなくて みんな このマリベルさまを あがめるに ちがいないわ。
アイラ「アルスが 魔物と戦うように この人たちは 自分の不安な心と 戦っているのかもしれないわね。
ガボ「みんなの お祈りが ムダになんねえように オイラたちが がんばらねえとな。
(女官)「こちらは 礼拝所。 大地の精霊と 神とに 祈りをささげ……。
砂漠の平和を 祈る場所です。
(女官)「ここは 砂漠を守る 大地の精霊の 体の中。
さすがに ここには 魔物の手も およんでおりません。
(老婆)「この像には 砂漠の民の 正しい生き方が 示されております。
砂漠に 生まれし者 まずは強くあれ 身も心も 強くあれ。
はるか昔から 砂漠の民は 正しくあった。 なのにどうして こんなことに。
マリベル「……どっかで 聞いたような 話だわね。ふふん アルスは 忘れちゃったでしょうけど。
(女性)「砂漠が 闇にとざされてから 毎日 おまいりにきています。
一日も はやく 砂漠がもとのように 平和になりますようにと。
(老人)「この像には 砂漠の民の 正しい生き方が 示されておりますじゃ。
砂漠に 生きる者 身をきたえ 心をきたえ 長く長く 生きよ。
しかし 砂漠が このありさまでは あと何日 生きられることやら。
アイラ「ずっとずっと 一族に伝わる おきてを守って 生きてゆく。
わたしたち一族と 砂漠の民は なんとなく 通じるところがあるわ。
(男性)「神さまは えらそうなこと言ってたけど なんにも しちゃくんねえ。
いざって時に 心の よりどころになるのは やっぱり 精霊さまだ。
(シャーマン)「この像には 砂漠の民の生きる道が 示されて おる。
よく生きたもの 正しく生きたものが 死の床に つくとき……。
神の使いの鳥が あらわれ 天の国へ みちびくだろう。
天の国……。 神はわれらを どこへ導くつもりなのか。
(男性)「よく じいさんから 聞かされたよ。 この像の話。
正しい魂は 天にめされた後 ふたたび よみがえる。
ヘビが 皮をぬぎすて 新しい姿になるように 生まれかわるのだ……ってね。
じいさんが 生きてたらなあ。 砂漠が こんなことになって おれ もうどうしていいのか……。
(女官)「旅の方 大地の精霊の像へ ようこそ。
この像は 大地の精霊さまの お姿の ひとつといわれています。
大地の精霊さまは さまざまな 姿をもち……。
この像は そのうちの 戦いの姿ということです。
ガボ「この像と そっくりの姿かあ。 でっかすぎて ベッドに 入れねえなあ。
アイラ「大地の精霊って ホントは どんな姿を してるのかしらね。
マリベル「あんたも いろいろ 変身できたら 楽しいのに。
あたしが疲れた時は 馬に。 寒いときは ふかふかの羊に。 そしたら 便利なのに。
(男性)「大地の精霊さま 砂漠から どうか魔物を おいはらってください。
おねがいします 精霊さま。
(神父)「わたしは 神の教えを広めるため 世界中を 旅していますが……。
わが神は どれほど祈っても 救いの手を さしのべてくださらない!
ああ なんということ!
(男性)「精霊さま 守精霊(まもりせいれい)さま この おいぼれの願いを どうか 聞いてくだされ。
われら 砂漠の民を わしの家族を お守りくださいまし。
(商人)「もう 顔がなくって ありがたみがないなんて 失礼なことは 言いません。
だ だから おねがいします。 早く 外の魔物を なんとかしてください。
(女性)「精霊さま 大地の精霊さま…………。
砂漠の民を お守り下さい。
(女官)「大地の精霊の像へ ようこそ 旅の方。
お顔のそばへ いらっしゃりたいのでしたら 中央の階段を おのぼりください。
(女官)「もうしわけございませんが/もうしわけありませんが この先へ お通しすることは できません。
奥の扉の向こうは わたくしも ぞんじあげませんが……。
この像を再建した王が けして 開くなと。
いずれ 時が来るまでは けして開くなと 命じたそうです。
マリベル「今が その時じゃないなら いったい いつ開くっていうのよ? みんな こんなに困ってるのに。
アイラ「この向こうには きっと何か 重大な 手がかりがあるわ。 今はまだ 入れないけれど……。
(女性)「この像の中は 大地の精霊さまのチカラで あんぜんだっていうけど……。
外に出たら 魔物がおそってくるのかも しれないわ。
あーん おまいりに 来たのに 外に出られないよう!
アルスは はりがみを 読んだ!
”見学はご自由に。 ただし さわるな!
柵のむこうには 魚の化石らしき 石のカタマリがある……。
学者「む おまえさんたちか。 このたいへんな時に よく来たな。
ちょうど わしのほうでも たいへんなことが わかったところなんじゃ!
な 聞きたいじゃろ?
>はい
学者「そうじゃろう そうじゃろう。 うむ! よき知識なくしては 人は死んだも同じ! うむ!
守り手の像の そばの砂漠から 見つかった化石は なんと 魚の骨じゃったんじゃ!
骨を 調べてゆくと どうやら この化石は 川に住む魚……。
ナイラに住む魚と よく似ていることが わかったんじゃ。
つまり 昔 昔 はるかな昔には このあたりは 川だった!
……ということが 考えられるわけじゃ。
しかし それならば 川はどこに……ぶつぶつ……。
>いいえ
学者「ふぉっ ふぉっ ふぉっ! おくゆかしいやつめ! わかっとる。おしえてやるわい。
守り手の像の……(省略)
マリベル「砂漠が 川だった? そんなこと あるはずないわ。 寝ぼけてるんじゃないわよ。
アイラ「このあたりが 昔は 川だったとして じゃあ水は どこへ行ってしまったのかしら。
ガボ「化石って いろんな事が わかるんだなあ。 へえー 川だったのか。
(女官)「どうぞ。 おまいりは自由です。
大地の精霊よ……どうか 砂漠の民を みすてたもうな……。
(男性)「どうか おねがいします! なんとか もとの砂漠に もどしてください!
ちっちゃい弟が おびえて 眠らないんです。 どうか 精霊さま!
(老婆)「おねがいします おねがいします。
精霊さま 大地の精霊さま 砂漠を お救いくださいまし。
どうか 魔物を おいはらって下さいまし。
!
(兵士)「まさか おぬしら 魔物ではないだろうな! よーく その顔を見せてみろ!
…………。
!
(兵士)「こ これは もしや 砂漠の 救い主さまでは ありませんか!?
たいへん失礼いたしました! さあ どうぞ中へ!
われら砂漠の民 首を長くして みなさまを お待ちしておりました。
マリベル「空気がピリピリしてるわ。 ……なんだか いやな感じね。
ガボ「地面の下に 住んでてもさ 空が暗いってのは やっぱ いやな気分なんだろうな。
マリベル「今のところ 魔物の姿は 見えないわね。 でも ゆだんしちゃダメよ。
アイラ「城の人たちも 魔物におびえて 苦しんでいるはずよ。 アルス 早く精霊を見つけないと。
(兵士)「砂漠の 恩人であるみなさんを うたがって しまうとは なさけない。
申し訳ありませんでした。 どうぞ お許しを。
(兵士)「つい このあいだ お城の地下の 神殿が 魔物に おそわれました。
それから こうして 城に入るものを たしかめるようになったのです。
マリベル「神殿が 襲われた!? アルス 急いで見にゆくわよ!
ガボ「魔物のやつら また悪さ しやがったんだな! なあ 神殿に 行ってみようぜ!
アイラ「見たところ お城は無事なのに 神殿だけを 襲ったのかしら? 気になるわね。
(兵士)「異常なーし!
(兵士)「ようし 異常なし!
(兵士)「今は 魔物は 城の中にはいません。
今のところはね。
(兵士)「さあ 早く!
開けた扉から 魔物が しのびこむかもしれない!
(商人)「オロオロオロオロ。 まったくもう! なんてことだ!
あいぼうが モタモタしてるから 帰れなくなっちゃったよ!
(商人)「外は魔物だらけ。 今は 旅立たないほうがいい。
あわてたって どのみち 魔物は いなくなりゃしないんだから。
(ネコ)「ミー ミー。
(兵士)「これは 救い主さま。 どうぞ ご自由に お通りください。
これだけ 守りをかためれば もう魔物も 入ってこれないでしょう。
(兵士)「この階段の 下に 女王さまは いらっしゃいます。
さらに下の階 神殿は 魔物に壊されたため 今は 立入禁止です。
マリベル「みんなが 住んでる所は とりあえず 無事みたいね。 ひと安心だわ。
アイラ「魔物たちの ねらいは 神殿だけだったのかしら。 どういうこと?
(兵士)「できることなら もっと みはりの兵の数を 増やしたい。
しかし どうにも 数が 足りないのです。
平和な時が 長く つづきすぎたのか……。
(女官)「この方は わたしが 城の外で魔物に おそわれていたのを 助けて……。
ひどいケガ。 命には かかわらないと いいのだけれど。
(男性)「うーん うーん。 魔物め……。うーん。
(少女)「だいじょぶよ/だいじょうぶよ ねこさん。 わたしも あなたも わるいこと してないわ。
わるいこと しないこには こわいこと おきないわ。 ママが いってたわ。
(ネコ)「ニー。
(老人)「なぜ神さまは 砂漠を 助けては くださらんのか。
神さまでも 大地の精霊さまでも どっちでも かまわん! なんとかしてほしいものじゃ。
(ネコ)「にゃおーん。
(女性)「お城の水は 今のところ にごっていない/にごってはいない。 でも 川の水は まっくろなの。
魔物は出るし わたしたち このまま 闇の世界で 死んじゃうんじゃ……。
(女性)「ここだけの話だけど 神殿がおそわれた時 何人か 死んだらしいのよ。
おもてむきは ケガ人が 出ただけだって 言ってるけどね。
マリベル「今のうわさ 本当かしら? あんまり 信じたくはないけど。
ガボ「もうちょっと 早く この砂漠に オイラたちが 来てたらさあ。 みんな 助けられたのかな……。
(道具屋)「砂漠が闇に とざされてからというもの 客足が パッタリとだえまして。
老いた父や母 妻と20人の子供たちが ひもじい 思いをしております。
どうか あわれと お思いなら お買い物を おねがいします。 ……ではでは。
(武器屋)「こんな時だ。 武器はあったほうがいい。
神さまが 守っちゃくんねえなら 自分たちで どうにかしなきゃよ。
さて……。
(女官)「女王さまも みんなも どんどん食が ほそくなって きていて……。
こんなことでは 体が弱って たおれてしまいます。
(女官)「ああ なんということでしょう。 再び 暗黒の空を見るとは。
女王さまが じきじきに お祈りをささげても 神は お答えくださいません。
われら 砂漠の民 天に はじることは 何ひとつ ないというのに。
マリベル「ねえ アルス。 神さまってさ もしかしたら……。
ううん。何でもないわ。
(兵士)「ここは 女王さまのお部屋。
女王さまに 用があるならば おつきの娘たちに 話しかけるがよい。
(兵士)「ここは 女王さまのお部屋です。
お城が おそわれてから 女王さまは ずっと ふさぎこまれている。
神殿が メチャクチャに されたんだ。 ムリもない 話だが……。
(女性)「村の 両親のもとへ 帰りたいんですが 外は 魔物が出るので……。
女王さまの おチカラで 砂漠を もとにもどして いただけないかと お願いに。
(男性)「女王さまが ご気分が すぐれないようなので お花を さしあげにきました。
こんなものでも なぐさめになれば と。
ガボ「女王さま 元気ねえのか。 アルス おみまい 行こうぜ!
(学者)「空は 闇におおわれ 風はよどみ 川 荒れ狂う。
これは まさしく はるか昔 この砂漠が 魔物に おそわれた時と 同じ!
これは あのときと 同じ魔物のしわざに まちがい ありません!
アイラ「砂漠も 火の山も たしかに 封印されたとしか思えない。 でも 一体だれに?
マリベル「あの時の 魔物の親玉は たしか セトってやつだった。 でも あいつは やっつけたわよね。
魔王だって あんたたちが ちゃんと 倒したはずなのに。 どうなってるの?
ガボ「今度も 魔物 ぜーんぶ オイラたちで やっつけてやる! なっ アルス!
(学者)「魔物たちは 地中から 穴をほり 神殿を 壊してゆきました。
なぜか われらには 目もくれずに。
何が目的だったのか? 女王さまは 教えてはくれないのです。
マリベル「神殿が 気になるわね。 あたしのカンって めったに 外れないんだから。
アイラ「これまでの いきさつを 女王さまに 聞いてみる必要が ありそうね。
(学者)城のどこかに かつての王が 王家のカギというものを かくしたそうです。
砂漠をふたたび わざわいが おそった時に やくだつものと いうことですが……。
いったい どこにあるのか だれひとり 知らないのです。
マリベル「王家のカギ ねえ。 かくさなくっても どこかに しまっておけば いいのに。
(女官)「ここは 墓場。 死者のやすらぎの場所。
みなさまには まだまだ えんのない場所です。
(女官)「ここは 墓場。 砂漠の民と 代々の 女王さまの墓。
魔物も 墓には わるさをしなかったようです。
(※3DS版では女王さまと話した後に会話発生)
ガボ「なんとなーく 悲しいニオイが するんだ。オイラ わかるんだ。 オイラのきらいなニオイなんだ。
前きたときは お日さまのニオイ だけだったのにさ。 早く もとに 戻してえな。
アイラ「神殿のほかは 無事だったのは ここに眠るたましいの おかげかも 知れないわね。
マリベル「この先 ひとつだって お墓を 増やすわけにはいかないわ。 アルス わかってるでしょうね?
>はい
マリベル「……うん。がんばろうね。
マリベル「ならいいわ。 がんばりましょ。
>いいえ
マリベル「もうっ! シャキっとしてよ! あたしたちが がんばるしか ないんだからね。
(シャーマン)「この墓は 女王フェデルのもの。 かつて砂漠をおそった わざわいを しりぞけた いにしえの女王。
しかし 女王はもう 土の下だ……。
(女官)「大いなる女王のたましいよ われらの女王ネフティスさまと われらを お守りください。
(女官)「女王さまが おっしゃるのです。 神に祈るよりは われらが祖先に 祈れと。
ですから こうして いにしえの女王 フェデルさまに 祈りを ささげております。
マリベル「神さまより 祖先に? 女王さま 何かつかんでそうね。 話を聞いてみなくちゃ。
(兵士)「この階段を 下りれば 砂漠の民の神殿。 ですが 今は おひきとりを。
女王さまのご命令です。 なんぴとたりとも お通しすることはできません。
マリベル「神殿に 入れないですって? どういうことなの? 女王さまに 聞きにいかなくちゃ。
ガボ「まさか まだ神殿の中に 魔物がいるんじゃねえだろうな。
アイラ「とにかく 女王さまに 会って くわしい話を聞きましょう。 すべては それからよ。
!
(女官)「……これは!
*「救い主さま! よくぞ 砂漠へ おもどりになりました。
女王さまは 救い主さまを ずっと もうずっと お待ちでした。
!
*「なんと!
女王さまは 救い主さまと じかに お話しされたいと おっしゃって おいでです。
ただいま 人ばらいをいたします。 もうしばらく そのまま お待ちくださいませ。
(女官)「お集まりの みなさま!
!
*「もうしわけございませんが 本日 女王さまは ご気分がすぐれない ご様子。
どうか 今日のところは お引き取りくださいませ。
(女官)「それでは わたくしたちも これにて……。
(女官)「お話が すみましたころ 戻ってまいります。
(※以下3DS版ではオートで女王さまの元まで移動するためカット)
マリベル「ずいぶん 大事な話みたいね。 アルス もっと女王さまのそばに 行きましょうよ。
ガボ「みんな いなくなっちまったな。 今のうちだぞ アルス!
アイラ「神殿のこと 砂漠のこと 聞きたいことがたくさんあるわ。 さあ アルス!
(兵士)「どちらへ 行かれます?
女王さまが お待ちかねですぞ。
(兵士)「さあ 早く 女王さまのもとへ!
女王「救い主さま……。 お待ちしておりました。
さあ どうぞ もっと近くへ。
ガボ「アルス 何してんだ? 早く 女王さまの話 聞こうぜ!
アイラ「どうしたの? 女王さまは すぐそこよ アルス。
マリベル「女王さまと 直接話すのは あたしたちが 初めてってわけね。 ちょっと 気分いいわね。
(部屋を出ようとして)
女王「救い主さま。 どうか われらを お見捨てに ならないでください。
この砂漠を 救うには みなさまの おチカラを かりるほかないのです。
女王「お待ちしておりました 砂漠の 救い主さま。
みなさまも ごぞんじの通り 神がこの世によみがえり 世界に 平和がおとずれました。
神は われらに もう 苦しむことはないのだと そうおっしゃった。
ところが とつぜん砂漠は 闇の世界に変わってしまった。
魔物のけはい 暗い空におびえる民に わたくしは あせりました。
そうして ひとつのことに 思い当たったのです。
この城の地下ふかく……。 神殿に 封印してあった 闇のルビーの かたわれ。
もしや あれがまた わざわいを もたらしたのではないかと。
わたくしは 神に おうかがいをたてようと 神殿で祈りました。
…………。
………………。
この先 何を言っても わたくしを 信じてくださいますか?
>はい/>いいえ
女王「いいえ! お答えにならないで! 信じなければならないのは わたくしのほうです!
…………神は わたくしに お答えになりました。 おそろしく まがまがしい声で。
そ・こ・に・あっ・た・の・か
女王「そして すぐに……。
地中から あらわれた魔物に 神殿はおそわれ 闇のルビーは うばわれた。
わが民には 口がさけても言えませぬ。 みなが 信じる神が よもや……!
……救い主さま みなさまも 闇のルビーを 神に おあずけになったのですね。
>はい
女王「やはりそうでしたか。 ……なんということ。
>いいえ
女王「よろしいのです 気をつかって いただかなくとも。
…………。
砂漠を 救うための方法に ひとつ 心あたりがあります。
いにしえより この砂漠を守り われらとともにある 大いなるチカラ……。
この砂漠の どこかに眠る 大地の精霊ならば きっと 魔を おいはらってくれるはず。
どうか救い主さま! 大地の精霊を 目ざめさせ この砂漠を お救いくださいませ!
大地の精霊を 目ざめさせる術は いにしえより 砂漠の村の シャーマンに 伝えられております。
お願いいたします! 大地の精霊を 目ざめさせ 砂漠を お救いくださいませ!
(※以下3DS版ではオートで退出しようとするためカット)
マリベル「……はい そうですかって 信じられる話じゃ ないけど でも 本当だとしたら。
とにかく 大地の精霊を 探し出すのが 先だわ。 砂漠の村へ 行くわよ!
アイラ「アルスだって 見たでしょ。 あの時 神の祭壇で たしかに 神さまが 復活したのを。
……でも 闇のルビーは? 砂漠の神殿を襲ったのは? わからないわ。
ガボ「神殿の 闇のルビー めあてで 魔物のやつら やって来たのか。 魔物……だよな そいつって。
まあ いいや! 大地の精霊っての 起こせば ぜんぶ わかるよな!
女王「お待ちくださいませ!
救い主さまの おチカラは じゅうぶんに ぞんじておりますが……。
われら砂漠の民 この危機に 何もせずには いられませぬ。
砂漠の民を ひとり みなさまの 案内役として お連れいただけませんか。
砂漠の村の 族長には 4人の息子がいると聞きます。 どうか!
かれらのうち ひとりを みなさまのお供に! おねがいでございます。
どうぞ われわれにも お手伝いをさせてください!
マリベル「大地の精霊の 手がかりも 案内役も どっちも砂漠の村ね。 さあ 急ぐわよ アルス!
ガボ「案内人かあ。 気が合うヤツだといいよな。 いっしょに がんばるんだしさ。
アイラ「砂漠の村へ 行きましょう。 今は 考えるよりも 動くことよ。
女王「わたくしには もう 神は 信じられませぬ。 ならば砂漠を救う方法は ひとつ。
砂漠に眠る 大いなるチカラ 大地の精霊に 助けをもとめるほか ありませぬ。
大地の精霊を 目ざめさせる術は いにしえより 砂漠の村の シャーマンに 伝えられております。
救い主さま お願いいたします!大地の精霊を 目ざめさせ 今いちど砂漠を お救いくださいませ!
(兵士)「やや これは失礼しました。
*
マリベル「砂漠の村の シャーマンって たしか 何人もいたわよね。 まっ 行ってみればわかるか。
ガボ「ばびゅーんって/急いで 村まで行って どかーんと/ささっと 精霊 起こそうぜ! そしたら ぜんぶ オッケーだ!!
アイラ「お城が 心配なのはわかるけど 今は 砂漠の村へ 急ぎましょう。
(兵士)「いったい 女王さまは どのようなお話を みなさんに?
(兵士)「気のせいでしょうか ほんのすこし 女王さまが 元気を とりもどされたような……。
(女官)「救い主さま どうか女王さまの おチカラになってさしあげて くださいませ。
(女官)「女王さまが じきじきに お話に なったのは これが はじめてですわ。
それほどに 大切なお話 だったのですね。
(男性)「すげえや! あんたがた。 女王さま じきじきに お話いただくなんて!
そんなら この花も 渡してもらえばよかったな。
(女性)「はやく もとの平和な砂漠に もどらないかしら。
外には 魔物がいるかと思うと 安心して 眠れないの。
マリベル「族長の4人の息子って あいつらでしょ?
ってか 族長の息子って なんとなくハディートのことを 思い出す ひびきよね。
アイラ「たしかに 砂漠に くわしい人がいると 助かるわよね。
それじゃあ アルス。 村にもどって 族長さんに 話をしましょ。
ガボ「そういや 族長の息子たちって 戦うことが できるのか?
連れてくのは かまわねえけど 戦えないんなら オイラたちで 守らねえといけねえよな。
マリベル「大地の精霊の 手がかりは シャーマンが 知ってるはず。 さあ 探すわよ!
ガボ「えっと 族長さんとこと シャーマンとこに 行くんだよな。 へへっ オイラ よく覚えてるだろ!
アイラ「村のみんなのためにも 早く 精霊を 目覚めさせないと。 がんばりましょう アルス。
マリベル「やっぱり あやしいのは ここのシャーマンよね。 最初っから わかってたのよ。
ガボ「あのオッチャンの 言うこと むつかしいからさあ。 精霊の話されても わかるかなあ?
(シャーマン)「うと……うと……。
返事がない。 どうやら眠っているようだ。
ガボ「精霊の話 聞くはずが じっちゃんまで 眠ってらあ。 こまったなあ。
マリベル「なんで こんな時に ぐーぐー 寝てるのよ。 もう 信じらんないわ!
アルス ほっといて 先に 族長さんちへ 行きましょ!
アイラ「しょうがないわねえ もう。 先に 族長さんの家のほうを 回ってみましょうか。
(シャーマン)「なにゆえ 神は 砂漠の民を 苦しみに あわせるのか?
わしにも わからん。 じゃが おまえらに できるかぎりの ことはしよう……。
(男性)「ここは 砂漠の民の いだいなる 族長さまのおやしき。
!
*「おお! これは 救い主さまではありませんか!
女王さまより みなさまが この村へ いらっしゃると うかがっておりました。
さあ どうぞ中へ! 族長さまも ぼっちゃまがたも お待ちかねです!
アイラ「族長さんも 精霊のこと 知っているかもしれないわ。 会っておきましょうよ。
マリベル「そうそう 族長さんちで 案内人を ひろってかなきゃね。 ……なんか ヤな予感がするけど。
ガボ「女王さまの お使いの人 オイラたちより 先に来たのか! 足 速えんだなーっ。
(男性)「救い主さまは はるか昔にも われら砂漠の民を 助けてくださったとか。
今度も きっと 砂漠は救われますよね! 信じています。
(※3DS版ではオートでイベント開始)
*「いやあ それはもちろん おれだって救い主さまの お手伝いは したいさ!
でも そうしたら あとの二人が みじめじゃないか。 ホラ おれはいちばん やさしいからな。
族長「いちばん上の息子よ お前のいいぶんは わかった。 まんなかの息子よ お前は どうなのだ?
*「父上から見ても いちばん強いのは おれだけどさ でもさ あとのふたりに 今回はゆずるよ。
救い主さまに きたえてもらえれば おれと 同じくらい 強くなれるかもしれないだろ?
族長「むむむ……。 では のこったおまえはどう思う?
*「いちばん かしこくて いちばん強い このおれが 村をはなれるわけには いきません。
村に もしものことがあったら おれが村を 守らなきゃ。 だから役目は ほかの二人に!
族長「むう…… つまり おまえたちは 救い主さまのお供をするのは イヤだ というのだな?
*「いえ……その……。
*「べつに……その……。
*「イヤだなんて そのう……。
マリベル「ねえ アルス。 もしかして あの3人のだれかを 連れてかなきゃ なんないわけ?
カンベンしてよ もう……。
ガボ「うーん。言っちゃわりいけど あんまり 連れてきたくねえなあ。 なっ 族長さんに ことわろうぜ!
アイラ「………………。
でも 女王さまが あれほど 頼んでいたんだし もしかしたら 役に立つのかもしれないし。
(女性)「さっき来た 女王さまからの お使いの人 どんな用事だったのかしら?
(男性)「キレイだったなあー。 お城からの お使いの人。 いやあ キレイだったよなあ。
(男性)「外は 魔物が出るというのに よっぽどたいへんな用事が あったに ちがいない。
(ネコ)「にゃー。
(女性)「ふむふむ……きゃっ!
な な なにかご用ですか!? わたしはけっして ぬすみ聞きなんて してませんよ!
*「ぶつぶつ……どうか おれだけは 選ばれませんように。
*「ぶつぶつ……どうか おれだけは 選ばれませんように。
*「ぶつぶつ……どうか おれだけは 選ばれませんように。
(ネコ)「ごろごろごろ……。
若者「おや ウワサをすれば。 父が待ちかねていたぞ。 早く父のもとへ 話にいってくれ。
(女性)「族長さま とつぜん 4人の息子さんたちを集めて いったい 何があったのかしら。
!
族長「おお!
これはこれは 救い主さま! 女王さまのお使いから 話は うかがっておりますぞ!
わたしの息子たちの中から だれでも お連れください。
……と 言いたいところですが わたしの息子たちは とんでもない おくびょう者ばかり。
もうしわけ ございませんが 救い主さまの おチカラには どうやら なれないような……。
! ! !
*「イ イタタタタタ! きゅうに おなかがいたい!
こんなに救い主さまの お役に たちたいというのに おなかがいたくて うごけない!
*「イ イテテテテテテ! きゅうに 頭がいたい!
頭さえ いたくなければ 救い主さまの お供には おれが 行ったのに!
*「イ イチチチチチチ! きゅうに 体中が いたい!
こんな体で ついていっても 救い主さまの 足を ひっぱってしまう!
族長「…………。
まこと なさけないことです。 もうしわけございませんが これでは とても……。
若者「どうでしょう 父上。 兄者たちのかわりに おれが お供をしては?
! ! ! !
族長「サイード! 行ってくれるか!?
サイード「兄者たちが 病気となれば しかたないでしょう。
部屋へもどって 出かける したくをしてきます。 救い主ご一行 またあとで。
族長「下の息子 サイードは あれでなかなか 頭が回ります。 きっと みなさまのお役にたつかと。
サイードの部屋は この屋敷の うらにあります。 どうぞ お供にお連れください。
マリベル「……助かった! あの3人に決まったら 精霊なんて 見つかるはずないもの。
あたしの 日ごろの行いが いいせいよね きっと。 さ サイードを むかえに行きましょ。
ガボ「サイードの部屋って 昔の族長さんちのことだよな。 ネコが いっぱいいてさあ。
アイラ「上のデキがいいと 下がダメ。 その反対も よくある話よね。 ともあれ ほっとしたわ。
族長「下の息子 サイードの部屋は この屋敷の うらにあります。 どうぞ お供にお連れください。
しかし 上の息子たちが ここまでたわけ者とは おはずかしいことです。
*「おや ふしぎなことに おなかが いたくなくなってきた。 うーん ふしぎふしぎ。
*「やれやれ たすかった!
……なーんて 思っちゃいませんってば。 ああ 本当に残念だなあ!
*「うう 体さえいたくなければ おれが行ったのに。 あー 残念だ 残念だ。
(女性)「けっきょく サイードさまに 決まったんですね。 まあ よかったと思いますよ。
えっ? なんで 知ってるかって? いやですわ わたし ぬすみ聞きなんて してませんよ。
(※PS版ではオートでイベント開始)
(ネコ)「ミャアミャアミャア。
(ネコ)「にー にー。
サイード「よしよし おまえたち おれがもどってくるまで この部屋から 出るんじゃないぞ。
*「ミャア!
サイード「外は 魔物が出るんだ。 おとなしく 待っているんだぞ。
サイード「では 救い主ご一行。 ……と いちいち呼びにくいな。
さしつかえ なければ 名前を教えてくれないか?
アルスは 仲間たちの名前を サイードにおしえた!
サイード「ありがとう。 では行こうか アルス。
シャーマンなら 村の中央にある 巨大な ツボのなかに いるはずだ。
砂漠の民 サイード この命のかぎり おまえたちの チカラとなろう!
サイードが 仲間にくわわった!
(ネコ)「にゃー。
(ネコ)「ミャウウウ。
サイード「ネコを じっと見ていると ときどき 人のことばが わかるのではという 気になるよ。
マリベル「あたしのネコも 元気かなあ。 他の人には なつかない子だから ちょっと心配だわ。
ワラブトンが しいてある。 ここで 休んで いきますか?
サイード「この先 何が待ちうけようと この おれの命は アルス お前に あずけよう。
マリベル「あの3人よりは マシだけど なーんか かっこつけちゃってさ。 イヤミなやつだわ。
ま いーや。 大地の精霊を 見つけるまでの間よ。 広い心で ガマン ガマン!
ガボ「サイード ネコ好きなんだな。 へへへっ オオカミも好きかな?
アイラ「案内役も みつかったし。 大地の精霊の手がかりを さがしましょう!
マリベル「女王さまの 話だと シャーマンが 精霊の手がかりを 知ってるはずだったわね。
サイード「大地の精霊のことは 年よりや シャーマンがくわしい。 話を 聞いてみると いいだろう。
(ネコ)「ミー ミー。
(ネコ)「フーッ
(男性)「死んじまう……。 みんな ひとりのこらず 死んじまうよう……。
!
(男性)「なんだよ 出てってくれよ! 見せ物じゃないんだよ!
(少年)「ぐう……。
(少年)「すや…… すや……。
(女性)「どうか ぼうやたちが 眠っている間に 魔物が いなくなりますように。
あら サイードさま。 子供たちは 今 眠ったところです。 ご心配ありませんわ。
ガボ「あの子たちが 目をさます前に 精霊みつけて 魔物のやつら おいはらってやろうぜ!
(宿屋)「おお! これはこれは 救い主さまに 下の若君 サイードさま!
もしや みなさまは 砂漠を救うために…… いや いや わかっております!
みなまで おっしゃいますな。 むさくるしい宿ですが ごゆっくり おくつろぎを。
とはいえ こちらも 商売ですから……。
(少年)「こんにちは たびのひと。 サイードさま。
(ネコ)「にゃー にゃー。
(男性)「ここは 砂漠の民の村……。
おや 下の若君ではありませんか。 まさか 村の外へ行こうというのでは ないでしょうな。
空が闇にとざされてから 砂漠は 魔物だらけ。 村から出るのは きけんです。
(あらくれ)「目をとじて 待ってるんだ。 いやなことが ぜんぶ すぎちまうのを。
でも 外の風の音が 魔物たちの声みたいに きこえてくるんだ。
もう いやだよ おれは! なんで砂漠ばっかり こんな目に 合うんだよ!/あうんだよ!
(女性)「まあ サイードさま。 族長さまのお客さまは どなたでしたの?
……えっ!? これから みなさんで 砂漠のために 旅立つと!?
ありがとうございます。 どうぞ お気をつけて。
マリベル「ふーん サイードのやつ 村の人には ずいぶん あいそ いいのね。
(老婆)「家の外へ 出なければ 魔物に 見つからないはず。
あたしゃ 決めたんです。 砂漠が元にもどるまで 一歩も 外へは出ないってね。
(老人)「おや 旅の方に サイードさま。 うちにも みなさんのような 頼りになる 息子がいれば。
年よりと 娘だけでは もしも魔物が おそってきても/おそってきたら 手も足も出ません。
おお……神よ。 われらを お守りください。
サイード「魔物は 次から次へと キリなく やってくる。
村のものが 安心して 暮らせるよう 早く 精霊を 目ざめさせなくては。
(ネコ)「にー にー。
(男性)「ぐー すぴぴぴぴぴぴぴ。
(男性)「オロオロ オロオロ。 魔物 魔物 魔物だあー! どうしよう!? どうしよう!?
どこにも 逃げられないっていうし ああ! だれか助けて!
(女性)「ぐー ぐー。
(少年)「ほんっと うちのとうちゃんって なさけないよな。 ねえ サイードさま。
でも サイードさまの にいちゃんたちには まけるかな。
サイード「そういえば さっきは 兄たちが みっともない所を 見せてしまったな。
あれでも 悪い人たちでは ないんだが。どうも その…… ううむ……ぶつぶつ。
ガボ「オラは/オイラは どっちもどっちだと 思うけどな!
(シャーマン)「今のわしには 神を呼ぶことは できぬ……。
この苦しみは いつか終わり ふたたび 平和な時が 来るのか? それとも……?
わしにも わからん。 じゃが おまえらに できるかぎりの ことはしよう……。
(男性)「かつて 救い主さまと いにしえの砂漠の民の族長が たすけあい 砂漠は救われた。
今度も きっと 砂漠は救われますよね! 信じています。
(男性)「おお 救い主さま! サイードさま! お話は うかがっております。
砂漠の民のため 旅立たれるとは なんと ゆうきあることでしょう。 どうぞ お気をつけて!
サイード「家の中にいると いつも 兄上たちが いがみあっていて うるさくて 本も読めない。
だから 裏にある古い家で おれは 暮らしているんだ。
*「ああ よかった。 救い主のお供なんてしたら 死んじまうよ!
サイードのやつには ちょっと かわいそうなこと しちまったな。わはははは!
*「サイードが もしも 砂漠を救っちまったら こまったことに なるよな。
おれたちの メンツってものがさ どうにかして あいつらの ジャマをしないと。
マリベル「なによ あいつ! さっきまで 泣きベソかいてたのに ムカつくわねー。
ガボ「あの3人の にいちゃんたち ちゃんと 族長のじっちゃんや 村を 守れんのかな?
オイラ 心配だよ。
*「どうしたら サイードの手がらを よこどりできるかな。 うーむ むずかしい……。
まあ 手がらどころか 生きて帰ってくるかどうかも わからないけどな。
サイード「放っておけ。 どうせ 大したことはできないさ。
(ネコ)「ごろごろごろ……。
族長「これは 救い主さま! 砂漠を救う 見通しは いかがでございますか?
サイード おまえもしっかりな。 救い主さまの お役にたってくれ。
サイード「わかっています 父上。
サイード「父上の せっかちも あいかわらずだな。
アルス あせることはない。 のんびりしていられないのも 確かだが。
アイラ「大地の精霊の手がかりは この村の どこかにあるはずよ。
アルス 族長さんの期待に こたえるためにも 早く そのシャーマンを 探しましょう。
(男性)「サイードさま がんばってくださいね!
族長さまと奥さまは おれたちが お守りしますから!
(男性)「サイードさま ネコの世話は ちゃんとしておきますから 心おきなく お出かけください!
(女性)「3つ子の ぼっちゃまがたが えらばれなくて 本当に よかった!
どう考えても あの3人じゃ 足手まといに なるだけよ。
(女性)「救い主さまが 来てくれたなら きっと じきに砂漠は よくなるわ。
(ネコ)「にゃー。
(女性)「まあ サイードさま。 救い主さまの お供をされるとか。 どうぞ お気をつけて。
(女性)「奥さまは 今しがた おやすみになられました。
サイード「そうか。 では 母が目をさましたら しばらく るすにすると伝えてくれ。
*「わかりました。 どうぞ お気をつけて。
(族長妻)「うーん ううーん。
アイラ「ねえ アルス。 まずは 村の中で シャーマンを さがさない?
サイード「ん? どうした? シャーマンは 村の中だぞ。
ガボ「あれ? シャーマンって 村の外に いるんだっけか?
マリベル「ちょっと アルス。 どこに 行くのよ。
精霊に くわしい シャーマンは 村の中にいるんでしょ?
(旅の扉から戻ってきて)
サイード「いったい 今まで どこへ 行っていたんだ?
まあいい。 それよりも 早く 大地の精霊を 目ざめ させなければ。
サイードが 仲間にくわわった!