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以下灰色はPS版・3DS版共通のテキスト、赤字はPS版のみ、青字は3DS版のみで見られるテキストのはずですが、確認不足で誤りがあるかもしれません。なお行頭を下げている箇所は会話コマンドでのセリフです。

(サイト掲載:2013.11.11)

【砂漠の城】

>城外観

サイード「大地の精霊の 話を 知っているシャーマンは 城ではなく 村にいるはずだが。

マリベル「あんた お城に何か用? まさか 女王さま めあてじゃ ないでしょうね。

ガボ「お城 心配なのか? でもさあ ぱぱっと精霊のやつ みつけちゃわないとさあ。

マリベル「大地の精霊の 伝説は たしか 村のシャーマンが 知ってるって 話だわよね。

アイラ「城の人たちも 魔物におびえて 苦しんでいるはずよ。 アルス 早く精霊を見つけないと。

(兵士)「これは 救い主さま。 今のところ 城には異常ありません。

(兵士)「城は われわれは守ります。 一匹たりとも 魔物は 通しません!

(兵士)「砂漠の村のものだな。 そちらのようすは どうだ?
城を守るので 手いっぱいで 村へ 兵をやれないことが 女王さまは 気がかりのようだ。

(兵士)「魔物たちは どこから来るのか。 暗い空からとんでくるのか。 砂の中から くるのか。
どちらにせよ われわれは この城を 守りぬくだけだ。

>城内1F

(兵士)「地下の神殿は 魔物におそわれ 見るかげもなく 破壊された。
そのため 女王さまのご命令で 今は へいさされています。

>城内B1F

(兵士)「昼も夜も 交代で見はりをして 兵士たちは つかれきっている。
今 魔物にせめこまれたら ひとたまりもありません。 どうしたら よいものか。

(女官)「この方は わたしが 城の外で魔物に おそわれていたのを 助けて……。
ああ 神さま 精霊さま この方の命を おたすけください。

(男性)「うーん うーん。 魔物め……。うーん。

(男性)「女王さまの おチカラになれるなんざ かーっ うらやましいねえ!
あんたたち がんばれよ!

(女性)「サイードさまが お城へ来るとは もしや 砂漠の村になにか!?
えっ? ちがう? ああ よかった……。

(女性)「おなじ神殿でも 大地の精霊さまの像には 魔物は 出なかったみたいね。
神さまよりも 大地の精霊さまのほうが たよりになるってことかしら?

(女性)「神殿をおそった魔物たちが まだ 地下にいるっていうウワサを 聞いたのよ。
でなきゃ 死んだ侍女たちを とむらいもせずに 神殿をへいさするはずがないわ。

ガボ「まだ 魔物のやつ 神殿に いるのかっ!?
やっつけて やりてえけど でも 大地の精霊探しも やんなきゃだし……ああもう!

サイード「まこと この城の地下に 魔物たちが いるというなら その命 うばわなくては。
死んだ われらが民の とむらいのためには 魔物の首が いちばんだ。

サイード「まこと この城の地下に 魔物たちが いるというなら 急ぎ 追い払わねば。
いつ 神殿を出て 襲ってくるとも わからぬからな。

(男性)「サイードさまじゃないか。 族長さまの お使いかい? ごくろうさん。
いつもなら 女王さまめあてで アニキたちがやってくるのに 危険な時は 弟まかせかあ。
あんたも 苦労するよなあ……。

ガボ「あの3人 有名なんだなあ。 へ~え すげえなあ。
マリベル「ガボ ああいうのはね 有名じゃなくて 悪名っていうの。 アルスの おじさんみたいにね。
ガボ「ふーん マリベル 物知りだな!
サイード「……はずかしい かぎりだが その通りだ。まったく兄上たちは…。

(老人)「神さまが お助けくださらんのは きっと たいへんなことになったのが 砂漠だけでは ないからじゃ。
神さまが 砂漠まで手がまわらんなら 大地の精霊さまが なんとかしてくれんかのう。

(ネコ)「ニー。

(少女)「わたし いいこだもん。 ねこさんも いいこだもん。 いいこのうちには まものはこないの。
おにいちゃんたちも いいこにしてなきゃダメよ!

(女官)「神殿に流れた 侍女たちの血は 今も かわいていないとか。
救われぬ たましいが そうさせているのでしょうか。

マリベル「……ひどい 話よね。 生き残った人も 死んだ人も つらいでしょうに。

サイード「われら砂漠の民の命を うばった魔物は けして 許しはしない。
いつの日か かならず かたきを うってやる。 かならず な。

(ネコ)「にゃおーん。

(女官)「みなさまは 大地の精霊を探しに 旅立たれるのですね。
では わたくしも みなさまの旅の無事を 祈りましょう。

(兵士)「ここは 女王さまのお部屋。
これは 救い主さま どうぞお通りください。

(女官)「女王さまの おチカラになれるのは みなさまだけです。 どうぞ 砂漠をお救いください。

(女官)「われらが女王さまは 砂漠の民すべての 心のささえ。
すべての民を ささえる その重みは われわれには はかりしれません。

サイード「はるかな 昔から この砂漠は 女王さまのもと たばねられて きたのだ。
砂漠の民であるという ほこり 女王の存在 その2つが われわれ 砂漠の民を支えている。

女王「救い主さま よくお戻りくださいました。
まあ あなたは たしか……。
サイード「砂漠の村の族長の 末の息子 サイードともうします。
女王「サイード どうか 砂漠の民のみなにかわって 救い主さまを 助けてください。
この広い砂漠の どこかに眠る 大地の精霊を 目ざめさせ……。
砂漠に もういちど 光と平和とを とりもどすのです。
サイード「しょうちしております。
女王「大地の精霊の 手がかりは 砂漠の村のシャーマンが 知っているはず。
救い主さま サイード どうぞ 砂漠のため チカラをかしてください。

マリベル「精霊の 手がかりは 砂漠の村の シャーマンが……って 前にも 聞いたじゃない。
もしかして 忘れちゃって わざわざ 聞きにきたわけ? ったく しょーがないわね。

アイラ「アルスって ずいぶん れいぎ ただしいのね。 でも 今は 急がなきゃ。

サイード「おれの村に 変わり者の シャーマンが/老人が いただろう。 たぶん 知っているのは あいつだ。

ガボ「そうそう 村のどっかにいる シャーマンを 探すんだったよな。 アルス 早く行こうぜ!

女王「救い主さま サイード どうか お願いします。
神を 信じられぬ今 砂漠を救うのは 大地の精霊のチカラしかありません。
大地の精霊の 手がかりは 砂漠の村のシャーマンが 知っているはず。
砂漠のため どうかチカラをかしてください。

>城内B1F・図書館

(学者)「これはこれは 救い主さま。 サイードくんもいっしょですか。 ふむ…… 大地の精霊について ね。
城の地下の神殿にも 大地の精霊にかんする 手がかりは あったようです。
しかし 神殿は魔物たちに メチャクチャにされてしまった。 手がかりも 闇の中です。

(学者)「大地の精霊は はるかな昔より この砂漠に 眠っているとか。
ではなぜ 精霊は 長い眠りについたのか? われわれには わかりません。

マリベル「精霊が 寝てる理由なんて そんなの どうだっていいわよ。
どっちにしろ 起こせば わかることだもの。

ガボ「眠る理由って いわれても オイラ 眠いときには すぐ 寝ちまうからなあ。

(学者)「砂漠のシャーマンたちは 大地の精霊の 言い伝えを 語りついできたとか。
その 言い伝えをもとに ナイラ上流の像も 作られたそうです。

サイード「精霊についてなら 学者たちより シャーマンのほうが ずっと くわしいはずだ。
アルス 村へもどろう。

マリベル「大地の精霊像も きっと 何か 関係があるのかもね。 でも今は 村のほうが先よ!

>城内B2F

(女官)「ここは 墓場。 死者のやすらぎの場所。
みなさまには まだまだ えんのない場所です。

(女官)「地面の下に 墓をつくるのは 大地の精霊に たましいを守ってもらうため。
大地の精霊も また 砂漠のどこかに眠っていると 伝えられております。

(シャーマン)「この墓は 女王フェデルのもの。 かつて砂漠をおそった わざわいを しりぞけた 女王。
しかし 女王はもう 土の下だ……。

(女官)「こうして 祈りをささげていると 心がおちついて おそろしさを 忘れさせてくれます。
いにしえの女王 フェデルさま 大地の精霊さま どうか われらを お守りください。

(女官)「大いなる女王のたましいよ われらの女王ネフティスさまと われらを お守りください。
どうぞ……。

(兵士)「この階段を 下りれば 砂漠の民の神殿。 ですが 今は おひきとりを。
女王さまのご命令です。 なんぴとたりとも お通しすることはできません。

マリベル「神殿は 立ち入り禁止か。 しょうがないわね。 アルス ほかを あたりましょ。

ガボ「女王さまに たのんだらさ ちょっとだけ 入れてくんねえかな? アルスだって 気になるだろ。

【大地の精霊像】

>精霊像外観

ガボ「なあ アルス なんでわざわざ こんなところまで 来たんだ?
たしか 精霊の手がかりって 砂漠の村じゃ なかったっけ?

サイード「この 大地の精霊像は 砂漠の平和と 魔物の滅びを 願って 作られた。
今では 顔も うしなわれ ずいぶん 古びてしまったが。

マリベル「大地の精霊の像 か。 この像 そっくりの大きさなら 見つけるの ラクなんだけど。

(男性)「みなさんも 大地の精霊さまに おまいりですか。 はるばる 大変だったでしょう。
この大地の精霊さまの像は 魔をしりぞけ 砂漠を守るもの。
みなさんも 旅の安全と 砂漠の平和を どうぞ お祈りしていってください。

(女官)「ここは 大地の精霊の像。 顔が失われたとはいえ 像のチカラで ここは安全です。
けれど もし お顔が そのまま残っていれば お城も 無事だったでしょうに。

(女官)「大地の精霊の像へ ようこそ。
大地の精霊の ご加護のもとにある この像には いかなる魔物も 手出しはできません。
どうぞ ご安心ください。

>精霊像1F

サイード「砂漠の民は 大地の精霊を ずっと あがめてきた。 苦しい時も 平和な時もな。

マリベル「精霊も これだけの人が お祈りしてるんだから さっさと 目をさませば いいのに。

アイラ「アルスが 魔物と戦うように この人たちは 自分の不安な心と 戦っているのかもしれないわね。

ガボ「みんなの お祈りが ムダになんねえように オイラたちが がんばらねえとな。

(女官)「こちらは 礼拝所。 大地の精霊と 神とに 祈りをささげ……。
砂漠の平和を 祈る場所です。

(女官)「ここは 砂漠を守る/大いなる 大地の精霊の 体の中。
さすがに ここには 魔物の手も およんでおりません。

(老人)「この像には 砂漠の民の 正しい生き方が 示されておりますじゃ。
砂漠に 生きる者 身をきたえ 心をきたえ 長く長く 生きよ。
この教えを 誰かに伝えるまでは わしも なんとか 生きのびねばなりませんのじゃ。

アイラ「ずっとずっと 一族に伝わる おきてを守って 生きてゆく。
わたしたち一族と 砂漠の民は なんとなく 通じるところがあるわ。

(男性)「ひょいと やってきて うまいこと言ったって 神さまは なにもしてくれねえ。/なんにもしてくれねえ。
いざって時 たよりになるのは やっぱり 大地の精霊さまだ。 サイードさまも そう思うだろ。

(女性)「村からここまでの道中 運のいいことに 一度も 魔物に出会いませんでした。
これも 大地の精霊さまの おかげでしょうか。

(老婆)「この像には 砂漠の民の 正しい生き方が 示されております。
砂漠に 生まれし者 まずは強くあれ 身も心も 強くあれ。
砂漠の民は このように 先祖から たくさんのことを 語りついでいるのですよ。

マリベル「……どっかで 聞いたような 話だわね。ふふん アルスは 忘れちゃったでしょうけど。

(男性)「大地の精霊さま おねがいします。
どうか もういちど すべてをてらす目で 砂漠から 魔物をおいはらってください。

(神父)「わたしは 神の教えを広めるため 世界中を 旅していますが……。
わが神は どれほど祈っても 救いの手を さしのべてくださらない!
ああ なんということ!

(男性)「精霊さま 大地の精霊さま いま一度 この像に宿り 砂漠を お救いくださいまし。
われら砂漠の民 みな あなたをたのみにしております。

(商人)「もう 顔がなくって ありがたみがないなんて 失礼なことは 言いません。
だ だから おねがいします。 早く 外の魔物を なんとかしてください。
はぁ~っ トホホ。 おねがいしますよう。

(女性)「精霊さま 大地の精霊さま。
どうか あたしたち砂漠の民を お守り下さい。

(女官)「旅の方 大地の精霊の像へ ようこそ。
この像は 大地の精霊さまの お姿の ひとつといわれています。
大地の精霊さまは さまざまな 姿をもち……。
この像は そのうちの 戦いの姿ということです。

アイラ「大地の精霊って ホントは どんな姿を してるのかしらね。

ガボ「この像と そっくりの姿かあ。 でっかすぎて ベッドに 入れねえなあ。

マリベル「あんたも いろいろ 変身できたら 楽しいのに。
あたしが疲れた時は 馬に。 寒いときは ふかふかの羊に。 そしたら 便利なのに。

(男性)「よく じいさんから 聞かされたよ。 この像の話。
正しい魂は 天にめされた後 ふたたび よみがえる。
ヘビが 皮をぬぎすて 新しい姿になるように 生まれかわるのだ……ってね。
えっ? ほかのいいつたえは 知らないのかって? そうだなあ お城の神殿の人なら……。

(女官)「大地の精霊の像へ ようこそ 旅の方。
お顔のそばへ いらっしゃりたいのでしたら 中央の階段を おのぼりください。

(シャーマン)「この像には 砂漠の民の生きる道が 示されて おる。
よく生きたもの 正しく生きたものが 死の床に つくとき……。
神の使いの鳥が あらわれ 天の国へ みちびくだろう。
フム…… あんたがたを みちびくものは この像の どこかに あるだろう。

サイード「砂漠の民の 生きる教えは 赤子から 年よりまで みんな 知っているんだ。

(女官)「もうしわけございませんが/もうしわけありませんが この先へ お通しすることは できません。
奥の扉の向こうは わたくしも ぞんじあげませんが……。
この像を再建した王が けして 開くなと。
いずれ 時が来るまでは けして開くなと 命じたそうです。

サイード「代々の 族長も この扉の向こうのことは 知らない。 一体 何が待っているのか……。

アイラ「この向こうには きっと何か 重大な 手がかりがあるわ。 今はまだ 入れないけれど……。

マリベル「今が その時じゃないなら いったい いつ開くっていうのよ? みんな こんなに困ってるのに。

>精霊像3F

(女性)「ええ 守り手さまの像の お顔なら すぐ出たところよ。
でも 長い年月で すっかりなくなっちゃってるわ。 ざんねんね。

学者「たいへんじゃ! たいへんじゃ! たいへんなことが わかったんじゃ!
な おまえさん 聞いてくれ! たいへんやら はらだたしいやら あーっ! もうメチャクチャじゃ!
この像のそばの砂漠から みつかった 魚の化石 そのあたりを 探っておったら……。
どうやら 今も 大地の奥ふかくには 川が 流れていることが わかったんじゃ!
しかも この神殿のどこかから その川へと通じる道が あるらしい! あるらしいんじゃ!
それなのに 神殿のやつらは 精霊の みちびきあるまでは そこへは 通せんと言いおる!
かーっ! はらだたしい! ムカーッ!!!!

サイード「ずいぶん おもしろい事を 言う じいさんだな。 地下に川……ね。ふうむ。

ガボ「砂漠の 下のほうに 川が あるだなんて 信じられねえなあ。

マリベル「神のみちびきって もしかして あの扉のこと? あの向こうが川……なわけないか。

>精霊像最上階

(女官)「どうぞ おまいりは ご自由に。

(男性)「これは サイードさま! サイードさまも おまいりに いらしたんですね。
砂漠の 一大事だ。 大地の精霊さまも なんとか 目をさまして くれないですかね。
そうすりゃ 魔物なんて イッパツなのに!

(老婆)「まあ サイードさま! ええ 精霊さまに おまいりに来ております。
としよりには 神さまよりも 大地の精霊さまのほうが 身ぢかな ものですから。

【砂漠の村】

>ツボの中

マリベル「やっぱ ここがいちばん あやしいわよね。 アルスも わかってきたじゃない。

ガボ「シャーマンてえと この村にゃ 2人しか いねえからな。 きっと このじっちゃんだぜ!

サイード「この シャーマンは 砂漠いちばんの 年よりだ。 きっと 何か 知っているはず。

アイラ「大地の精霊について 役に立つ 手がかりが 聞ければ いいんだけど……。

サイード「大地の精霊のことは 年よりや シャーマンがくわしい。 話を 聞いてみると いいだろう。

(シャーマン)「フム……フム。 わしに 用がありそうだな。 せっぱつまった 顔をしておる。
フム どうしたね? ゆっくり あせらずに 話してみるといい。
アルスたちは シャーマンに 大地の精霊のことを たずねた!
*「ほう…… 大地の精霊を な。
大地の精霊が 眠る場所なら たしかに 知っておるよ。
サイード「なら 早く教えてくれ。 精霊は どこにいる? どうすれば 目をさますんだ?
*「あせるな あせるな。 精霊 精霊は どこにでもいる この砂漠の どこにでも な。
サイード「いいかげんなことを……!
*「ほっほっほ! そう怒るな。 わしは 真実しか 語らんよ。 大地の精霊は どこにでもいる。
この砂漠 すべてが精霊そのもの。 砂漠の砂の ひとつぶひとつぶ すべてが大地の精霊を宿す。
目の前の 砂の中にも 村の広場にも 城の庭にも どこにでも 精霊はいる。
精霊とは そういったものだ。 大地の精霊に 会いたいのかね?
>はい
*「フム そうじゃな。 ここでは ちと場所がせまい。
わしに ついてくるといい……。

>いいえ
サイード「バカなことを言うな! 大地の精霊を 見つけることが 目的ではなかったのか?
ご老人。 大地の精霊を 目ざめさせる術を 知っているなら 教えてほしい。
*「フム そうじゃな。 ここでは ちと場所がせまい。
わしに ついてくるといい……。

(※以下3DS版ではオートでオアシスまで移動するためカット)

マリベル「ちょっと アルス! なに のんびりしてんのよ。 さっさと 追いかけなさいよ。

ガボ「シャーマンのじっちゃん 見うしなっちゃ なんねえぞ。 アルス 急ごうぜ!

サイード「じいさんが ツボの外に 出るなんて 初めて見たよ。 それほどの大事と いうわけか。

アイラ「いったい どこへ行く気? まあいわ(原文ママ) とにかく 後を 追わなくちゃ!

>ツボの外

(シャーマン)「精霊は たしかにどこにでもいる。 だが からだを持つためには いくつかの儀式が 必要だ。
われら シャーマンたちは その大事な儀式を 語りついで きた……。

【フィールド】

(シャーマン)「大地の精霊の すがたを けがれなき大地に 描く。
その時 精霊は 長い眠りから 目ざめるだろう。

【砂漠のオアシス】

(シャーマン)「フム……。 この場所は 聖なるチカラに 守られている。
精霊を 呼び出すには うってつけかもしれん。
フム……。 おとなしく そこで見ておれ。 じーっと だまってな。

*「聞け 眠りのなかの精霊よ。 なんじの歌を。
見よ 夢うつつのうちに。 いにしえより 伝えられし なんじの姿が えがかれるのを。

*「砂漠に眠る 大地の精霊よ いかなるけものよりも 強く いかなる王よりもかしこい精霊よ。

*「その肌は 岩のようにかたく つるぎも やりも通さぬ。 強く たくましい精霊よ。

*「わたしは知る その足を。 いかなる神殿の柱よりも しっかり大地に立つ その足を。

*「わたしは知る その背中を 砂漠のすべてよりも広い その背中を。

*「わたしは知る その強い腕を。 ライオンを 片手で倒す 精霊の強い腕を。

*「わたしは知る その大きな手を。 ナイラの流れを せきとめる 大きな 精霊の手を。

*「なんじが体を 大地にえがこう。 なんじを 大地に呼ぶために。

*「なんじが顔を 大地にえがこう。 なんじを……。
…………。
フム…… こまったな。
わしも 年のようだ。 つづきを 忘れてしまった。
大地の精霊の顔が どんなものだったか わかれば すぐにでも 精霊を呼べるのだが……。

サイード「続きを 思い出せないと 精霊を 復活させられないとは まったく 困ったものだな。
父上なら 精霊について 何かご存知だろうか……。

マリベル「さんざん 期待させといて 忘れたですって!? なに考えてんのよ あのジジイ!
しょうがないわね。 だれかに 相談してみましょ。

アイラ「砂に 姿を書いて 精霊を よびだすだなんて。 おどろいたわね。
あとは 顔さえわかれば。 でも いったいだれが 精霊の顔を 知っているのかしら?

サイード「ただの老人ではないと 思っていたが 精霊をよぶ術を 知っていたとはな。
しかし 大地の精霊の顔か。 また やっかいな探し物だ。 だれに聞けば いいものか……。

ガボ「大地の精霊の顔さえ わかれば よべるって 言われたってさあ。
会ったこともねえのに 顔なんて わかんねえよ。 アルス どうすりゃいいんだ?

*「フム……大地の精霊の 顔……。 どう かくのか わすれてしまった。
精霊の顔さえわかれば すぐにでも この場所へ 大地の精霊を よべるのだが……。

【フィールド】

ガボ「どうやったら じっちゃん 顔を 思いだしてくれっかな?
どっかに それっぽいものが あるといいんだけどな~。

アイラ「大地の精霊の顔かぁ……。 だれなら 知っているのかしら?

マリベル「まったく! あのおじいさんも かんじんなことを 忘れるなんて 困ったものよね!
仕方ないから 手がかりになるものがないか あたしたちで 探しましょ!!

【砂漠の村】

サイード「精霊の顔なんて 今まで 考えてみたことも なかったよ。
何しろ 大地の精霊には さまざまな 姿があるからな。 それこそ 砂漠の砂の数ほどの。

ガボ「大地の精霊ってさあ 目とか 鼻とか 口とか オイラたちみたく ちゃんと あんのかなあ?

マリベル「大地の精霊の顔について 教えてくれた人には マリベル様が 手をにぎってあげちゃう!
……って よびかけたら すぐにでも わかるんじゃない? 何よ じょうだんだってば。

アイラ「村で わからなくたって お城で 聞いてみればいいわ。 お城でも わからなければ……。
き きっと だいじょうぶよ。 さあ 元気だして いきましょう!

(男性)「ここは 砂漠の民の村……。
おや 下の若君。 いったいどこへ 行かれていたのです?
空が闇にとざされてから 砂漠は 魔物だらけ。 村から出るのは きけんです。

(ネコ)「フーッ!

(男性)「ちっくしょ……ヒック! 飲まなきゃ やってられねっよっ。 ……ヒイーック!
うるせえ! 自分ちで 酒飲んで なあーにが 悪いってんだよ! ……ヒック!

(女性)「すや……すや……。

(少年)「さいーどさま あのね ままがね ねてるからね ぼくたち ここでみはってるの。
ままがねてるあいだにね まものがきても ぼくたちで おいはらっちゃうんだよ!

マリベル「アルス あんたも あの子をみならって パシッと 男らしいとこ 見せなさいよね。

(少年)「ぼく ちょっとだけおとうとよりも おにいちゃんなんだ。
だからぼくが ままもおとうとも まもってあげるんだよ。 えらいでしょ!

ガボ「オイラより うーんと ちっちゃいのに えらいよなあ。 オイラたちも がんばらねえとな!

サイード「たとえ 子供であろうとも 砂漠の民は 強い心と勇気を 持っている。
魔物たちには 負けないさ。 何が あろうともな。

(ネコ)「にゃー にゃー。

(少年)「さっき おもてを サイードさまのにいさんたちが あるいていったよ。
どこに いったのかなあ。

サイード「……アルス どうも イヤな予感がするんだ。 気のせいだと いいんだが。

(あらくれ)「おや サイードさまじゃねえか。 ついさっき あんたの兄さんたちが そろって買い物にきてたぜ。
ロクに使えもしねえ 武器やら 高い防具やら 買ってったんだ。
村のために 何かするような 人たちじゃあないし さ。 ……おっと! これは失礼。

マリベル「3バカが 武器や防具を? なーんか におうわね。

サイード「今度は 何のあそびを/いったい 何を 始めるつもりなんだか。 まったく この一大事に。

アイラ「きっと ようやく村のために がんばろうって 気になったのよ。 ……そう 思いたいわね。

(道具屋)「いやあ さっきのお客さんには こまったもんでしたよ。
なにしろ3人で来て それぞれ 自分だけに いちばんいい武器を 売れってんですから。
まあ 世界に3つしかないんですよ なんて言って ただの銅の剣を 売っちゃいましたけどね。
あたしゃ 長いこと商人やってますが あんな困った客は……。 あ すいません。さて と……。

(女性)「まあ サイードさま。 さきほど お兄さまがたが おそろいでお出かけのようでしたわよ。
……えっ!? 行き先? この窓から チラッと見ただけですので そこまでは ちょっと……。

サイード「……アルス どうも イヤな予感がするんだ。 気のせいだと いいんだが。

(ネコ)「にー にー。

(老婆)「大地の精霊さまの お顔 ですか。 そうですねえ。
あたしの若いころには もう 精霊さまの像も すっかり のっぺらぼうでしたからねえ。

マリベル「精霊の像って たしか ナイラの向こうにある アレよね。
せっかく 像があっても 顔だけ わからないだなんて もうっ! ツイてないわね。

サイード「かつては たしかに 大地の精霊像にも 顔はあったが 長い年月で なくなってしまった。
おれの 父が 子供の時には 今のように のっぺらぼうだったと 聞いたことが ある。

アイラ「大地の精霊の像にも 手がかりは なさそう か。 でも 行くだけは 行ってみる?

(老人)「おや 旅の方に サイードさま。 ……えっ? 大地の精霊について 知らないか ですと?
ふうむ 精霊さまについてなら お城の神殿にでも 行かれてみては いかがですか?

マリベル「神殿ね でもたしか あそこ 女王さまが 立ち入り禁止に してたんじゃないの?

サイード「神殿には 古い言い伝えも たくさん 残されていたと聞く。 しかし 今となっては……。

ガボ「精霊って さま つけないと いけないんだな。 えらいんだなあー。

(男性)「ぐー すぴぴぴぴぴぴぴ。

(少年)「くかー くかー。

(女性)「ぐー ぐー。

(男性)「オロオロ オロオロ。 魔物 魔物 魔物がくるのに 母ちゃんがねてる! オロオロオロ!
魔物がきたら 母ちゃんに おいはらってもらおうと 思ってたのに! オロオロオロ!
オロオロ オロオロオロー!

マリベル「アルス あんた ああいう なさけない男にだけは なるんじゃないわよ。

ネコ「ミー ミー。

(男性)「おお 救い主さま! サイードさま! ごきげんうるわしゅう!
われら みなさんのご無事を 心からいのっております!

(男性)「かつて 救い主さまと いにしえの砂漠の民の族長が たすけあい 砂漠は救われた。
今度も きっと 砂漠は救われますよね! 信じています。

>ツボの中

ガボ「シャーマンの じっちゃん ずーっと この中で(原文ママ) 住んでるのかあ。ふーん。

マリベル「あのじいさんの おかげで まったく いい迷惑よ。 かんじんな事 忘れてくれちゃって。

>族長宅離れ

(女性)「サイードさま ネコたちは わたくしに おまかせ下さい!
ほーら ニャンコちゃんたち ねこまんま お食べなさい。

(ネコ)「にゃー。

(ネコ)「ミャウウウ。

>族長宅1F

(男性)「サイードさま よく おもどりになられました!
族長さまと奥さまは おれたちが ちゃーんと お守りしています! ご心配なく!

(ネコ)「にゃー。

(女性)「フン フン フン♪ あの3つ子がいないと思うと お料理にも せいが出ちゃうわ。
フン フン フフフーン♪

(男性)「サイードさまに ネコの世話は まかせとけ!なんて言ったはいいけど オレ ネコきらいだったんだよ。
つい 代わってもらっちゃったけど 約束したからには やっぱオレが やるべきだったかなあ……。

サイード「イヤなものを ムリに やってもらわなくても 結構だ。
ネコにも 失礼だろう。 アルス お前も そう思うよな。 まったく ぶつぶつ……。

マリベル「ネコが キライですって!? 世界中で あたしの次に かわいい ネコちゃんが キライ!?
世の中 広いものだわ。 そんな人が いるだなんて 信じられない……。

(ネコ)「ごろごろごろ………。

族長「これは 救い主さま! ……なんと! 大地の精霊さまを よみがえらせると おっしゃるか!
ふうむ そうですな。 精霊さまのお顔については わたしも よく 知らないのです。
たしか お城の地下の神殿に 手がかりになるようなものが…… むむ なんということだ!
お城の神殿は たしか 魔物におそわれてからというもの かたく 閉ざされておりまする。
むむむ あの場所なら きっと 何かわかると思ったのですが。 おチカラになれず めんぼくない。

マリベル「女王さまだって きっと こういう事情なら 神殿に 入れてくれるはずよ。
ダメだって 言われたら こっそり入れば いいだけよ。 アルス お城へ 行くわよ!

サイード「城の地下の神殿か。 今のところ 他に あてもない。 アルス 行ってみよう。

アイラ「アルス 神殿には まだ魔物が いるという話よ。 気を ひきしめて 行きましょう。

ガボ「よしっ アルス! とにかくお城へ 行ってみようぜ。 きっと 手がかりが見つかるさ!

族長「大地の精霊さまの うしなわれたの顔の 手がかりは きっと お城の神殿にあるはず。
しかし 神殿は今 女王さまの命令で かたく 閉ざされておりまする。
むむむ あの場所なら きっと 何かわかると思ったのですが。 おチカラになれず めんぼくない。

>族長宅2F

(女性)「まあ これは サイードさま。 ご無事でなによりですわ。
さきほどお兄さまがたは そろって お出かけになりました。
どこかで すれちがいませんでした?

(女性)「救い主さま サイードさま どうか いっこくも早く 砂漠を元に 戻してくださいませ!

(族長妻)「すや…… すや……。

【砂漠のオアシス】

(シャーマン)「フム ああでもない こうでもない。 いったい 大地の精霊は どんな顔をしておったのか。
精霊の顔さえわかれば すぐにでも この場所へ 大地の精霊を よべるのだが……。

【砂漠の城】

アイラ「シャーマンさえ 知らない 大地の精霊の顔……。 どうやって探せばいいのかしら。

ガボ「精霊の顔が わかんねえと どうしようもねえんだよなあ。 かたっぱしから 聞いてみっか。

マリベル「とりあえず 女王さまに 相談してみましょ。
あのシャーマンの話を さいしょに 教えてくれたのも 女王さまなんだし。

サイード「国のあるじ 女王さまは 砂漠の神殿の 神官でもある。 話を聞いて そんはないだろう。

>城内1F

(兵士)「地下の神殿は 魔物におそわれ 見るかげもなく 破壊された。
そのため 女王さまのご命令で 今は へいさされています。
女王さまの おゆるしがあれば 入れないことは ないでしょうが……。

>城内B1F

(女性)「サイードさま お兄さまたちが お城へ いらっしゃいましたが もしや 砂漠の村になにか!?
えっ? ちがう? ああ よかった……。

(女性)「神殿をおそった魔物たちが まだ 地下にいるっていうウワサを 聞いたのよ。
でなきゃ 死んだ侍女たちを とむらいもせずに 神殿をへいさするはずがないわ。

ガボ「まだ 魔物のやつ 神殿に いるのかっ!?
やっつけて やりてえけど でも 大地の精霊探しも やんなきゃだし……ああもう!

サイード「まこと この城の地下に 魔物たちが いるというなら その命 うばわなくては。
死んだ われらが民の とむらいのためには 魔物の首が いちばんだ。

サイード「まこと この城の地下に 魔物たちが いるというなら 急ぎ 追い払わねば。
いつ 神殿を出て 襲ってくるとも わからぬからな。

(少女)「かみさま どうか いいこだけじゃなくって わるいこも まもってください。
わたしは いいこだけど わるいこも まものから まもってあげてね かみさま。

(男性)「サイードさまじゃないか。 さっき アニキたちも お城に来てたぜ。
女王さまに ご用かと思ったら 下に 降りてっちまったよ。 なんだったんだろ あれ?

ガボ「サイードの にいちゃんたちも お城に 来てんのかあ。 何の用事なんだろうな。

サイード「どうも イヤな予感がする。 兄上たちが 城に? うーむ……。

(女官)「神殿に流れた 侍女たちの血は 今も かわいていないとか。 なんと いたましいこと。
救われぬ たましいが そうさせているのでしょうか。 ああ……!

(女官)「大地の精霊についてですか? さあ……。
わたくし まだ見習いなので くわしいことは 知らないんです。 もうしわけありません。

(女官)「この方は わたしが 城の外で魔物に おそわれていたのを 助けて……。
ああ 神さま 精霊さま この方の命を おたすけください。

(男性)「うーん うーん。 魔物め……。うーん。

(兵士)「ここは 女王さまのお部屋。
これはこれは 救い主さま。 女王さまに ご用ですか? どうぞお通りください。

>>城内B1F・図書館

(学者)「これはこれは 救い主さま。 サイードくんもいっしょですか。 ふむ…… 大地の精霊について ね。
城の地下の神殿にも 大地の精霊にかんする 手がかりは あったようです。
しかし 神殿は魔物たちに メチャクチャにされてしまった。 手がかりも 闇の中です。

マリベル「大地の精霊像にも 一度は 行ってみる必要が ありそうね。

(学者)「これはサイードくん。 また 異国の話を 聞きにきたのですか?
えっ? ちがう? なんと 救い主さまとともに 大地の精霊を探していると?
ふむ そうですな。 大地の精霊は はるかな昔より この砂漠に 眠っているとか。
ではなぜ 精霊は 長い眠りについたのか? われわれには わかりません。

(学者)「おやサイードくん ごきげんよう。 きみが 読みたがっていた本なら いちばん奥の本棚に……。
なんと 砂漠を救うため 大地の精霊をさがしていると!? ううむ そうですなあ。
砂漠のシャーマンたちは 大地の精霊の 言い伝えを 語りついできたとか。
その 言い伝えをもとに ナイラの上流の大きな像も 作られたそうです。

マリベル「あいつ どんな本を たのんでたのかしら? ちょっと 気になるわね。

サイード「おれのことは 後でいい。 今 やるべきことは 大地の精霊を 探すことだ。

ガボ「オラ/オイラ 本とか 字とか見ると 頭いたく なっちまうんだよ。 サイードは 平気なのかな?

>>左上本棚

アルスは 本だなを調べた。
なんと 古ぼけた本を見つけた! この本を読んでみますか?
>はい
アルスは 本を読んだ!
“とおい 昔……。
“祖父が 生まれた国のことを 話してくれたことがある。
“そこは 船でもラクダでも けっして行くことのできない 場所だという。
“今は 祖父と同じように 城の学者となった わたしだが あの話は わすれられない。
“いつか そのふしぎな国へ 祖父の生まれたという とおい国へ 行ってみたいものだ。

サイード「昔から おれは 砂漠の外の世界で 旅をしたいと 思っていたんだ。
だが 兄上たちが ああだから 心配で 家を空けられなくてな。 せめて本で 旅をしているのさ。

マリベル「船でも ラクダでも 行けない場所…… もしかしたら この本の おじいさんって……。

>城内B2F

(兵士)「この階段を 下りれば 砂漠の民の神殿。 ですが 今は おひきとりを。
女王さまのご命令です。 なんぴとたりとも お通しすることはできません。

マリベル「神殿に 入れないですって? どういうことなの? 女王さまに 聞きにいかなくちゃ。

ガボ「まさか まだ神殿の中に 魔物がいるんじゃねえだろうな。

アイラ「神殿には まだ魔物がいる らしいじゃないの。
本当だとしたら 何とかして あげたいわね。 今は どうしようもないけど。

アイラ「とにかく 女王さまに 会って くわしい話を聞きましょう。 すべては それからよ。

サイード「兄上たち ここにもいないか。 とすると……いや まさか……。 まさかな……ぶつぶつ。

>城内B1F

女王「まあ 救い主さま お顔の色が すぐれぬようですが いかがなさいました?
アルスは 女王に これまでのできごとを 話した!
女王「そうですか。 大地の精霊の顔がわからず みなさま お困りなのですね。
いにしえより伝えられし 精霊を呼ぶ歌も 今ではすっかり 忘れさられてしまった……。
なにか 手がかりがあるとすれば この地下の神殿ではないかと わたくしは 思います。
いまわしい出来事を わすれるため 扉をとざしておりましたが いま一度 扉を開きましょう。
兵士には わたくしから 言っておきます。 お好きなだけ 神殿をお調べください。
ただし 神殿には いまも 魔物たちがひそんでいるという ウワサも聞いております。
くれぐれも お気をつけて……。

マリベル「ようやく 神殿に入れるわ。 アルス 魔物が出たときは ちゃーんと あたしを守るのよ!

ガボ「きっと 地下の神殿に 大地の精霊の にがお絵とか かざってあんじゃねえか?
アルス 早く見にいこうぜ!

アイラ「たくさんの人が 神殿で 命を おとしたというウワサ。 本当なのかしら……。
その人たちの ためにも 早く 精霊の顔を 探しましょう。

サイード「城の地下に もし魔物が ひそんでいると いうのなら 命にかえても 倒してやる。
神殿を けがし 砂漠の民を 殺したものは 許してはならない。

女王「神殿は どうぞ ご自由に お調べください。
そうして 大地の精霊の顔の 手がかりを見つけだし 精霊を 目ざめさせてください。
この砂漠のため どうか! ただし けしてムリは なさらないで……。

>城内B2F

(兵士)「おお これは! 女王さまより お話はうかがっております。
どうぞ お通りください。 お気をつけて!

(兵士)「な なにかご用でしょうか!? われわれは やましいことは 何もしていませんとも!
ワイロも うけとっていませんし 砂漠の村の 誰かたちを 通したりもしていません!

ガボ「ワイロって ウマイのか? いいなあ オイラもいっぺん 食ってみてえよ。

(兵士)「われわれは 神にちかって この扉を ちゃんと守っていました!
ワイロをもらったからといって 誰かを通しては おりません! ほ ほんとうです!

マリベル「……あやしいわねー。

サイード「どうも イヤな予感が……。 まさかとは 思うんだが。

>城内B3F

*「わはははははは! うまくいったな!

サイード「あの声は……。 アルスもっと近くへ行ってみよう。

ガボ「あれっ あいつら もしかして?

サイード「すまない アルス。 さっきの声が 気になるんだ。 たしかめさせてくれないか。

マリベル「なーんか どっかで 聞いたことのある声がしたわね。 それも あんまり聞きたくないのが。

アイラ「……やれやれ。

(階段を上がろうとして)
サイード「すまない アルス。 さっきの声が 気になるんだ。 たしかめさせてくれないか。

(3バカ1)「ワイロをはずんだだけあって みごと サイードたちより 先回りできたな! わはははは!
(3バカ2)「なんだかよくわからないけど 大事そうなモンも みつけたしな わはははははは!
(3バカ3)「魔物も おれたちにおそれをなして 出てこないし よかったよかった! わはははははは!
(全員)「わははははははは!

サイード「なかなか おもしろいことに なっているみたいだな。
アルス もう少し近くへ 行ってみよう。

マリベル「ちょっと アルス! 何 ボケッとしてんのよ。
あいつらなんかに 大事なもの 横どりされて たまるもんですか。 ほらっ とりかえしてきなさい!

ガボ「サイードの にいちゃんたち 何か 見つけたみてえだな。 もっとそばに 行ってみようぜ!

サイード「兄たちが見つけたものは 重要な 手がかりではないかと思う。
アルス 兄たちのもとへ 行ってみよう。

アイラ「あの人たち まさか 精霊の顔の 手がかりを?
こうしては いられないわ。 くわしい話を 聞いてみなくちゃ。

(引き返そうとして)
サイード「兄たちが見つけたものは 重要な 手がかりではないかと思う。
アルス 兄たちのもとへ 行ってみよう。

(1)「わははは! おそかったな サイード!
(2)「おまえの さがしてるものは 強くて たよりになるお兄さまたちが 先にいただいた! わはははは!
(3)「わはは これがほしかったら……。

(魔物出現)

(全員)「わは わは わは……。

(3)「た!
(2)「た!
(1)「た!
(全員)「たすけてくれーっ!!!!! 魔物だあ! 魔物が出た! サイード! たすけてくれーっ!

サイード「見すてていきたい 気持ちは よくわかるが あれでも 血をわけた 兄弟なんだ。
ちょっと 手をかして もらえないか?

マリベル「早くしないと みんな 魔物に まるのみにされちゃうわ。 話は 3人を 助けた後よ!

ガボ「よおし オイラたちの出番だ! アルス カッコイイとこ 見せてやろうぜっ!

アイラ「これ以上 魔物の好きには させないわ。 アルス 行くわよ!

(引き返そうとして)
サイード「見すてていきたい 気持ちは よくわかるが あれでも 血をわけた 兄弟なんだ。
ちょっと 手をかして もらえないか?

アルスは 足もとを しらべようとした。
*「な な な なにやってんだよっ!? 死ぬー! 死んじゃうよー! そんなの あとまわしっ!!
救い主さまっ サイード! たすけてーっ!!!!!!

(1)「サイード! な なにのんびりしてるんだよっ!? はやく たすけてくれーったらっ!
いちばんカッコイイ兄さんが 死んじまったら さみしいだろ!? な! な! たすけてーっ!!!!

(2)「サササ サイード! わるぎなはかったんだよーっ!
たすけてっ! たすけてっ! いちばん か弱いこの兄さんを 見すてないでーっ!!!

(3)「サイード! サイードお! おまえが ちっちゃいとき かわいがってやったよなあっ!
おまえに いっちばんやさしかった この兄を まさか見殺しにしたり しないよな! な! な! なあっ!?



*「ギャオース!

<おばけヒトデ戦>

ガボ「アルスなら あんなヤツ ちょちょいのぱー! だよなっ!!

マリベル「なんで このマリベルさまが 3バカのために 戦わなきゃ ならないわけ? 冗談じゃないわよ!

アイラ「……いちおう だれの命でも 命は大事よ アルス。 とりあえず 魔物を倒しましょう。

(1)「ひ ひえええええっ! こしが ぬけちまったよ。 ありがとう 救い主さま サイード。
おれを いちばんに助けたのは いちばん いいアニキだからだよな。 わかってるさ サイード!



*「グガアアアア!

<ボーンフィッシュ戦>

ガボ「うははっ バッカだな~。 陸の上じゃあ オイラたちのが ダンゼン有利だもんね!

マリベル「あいつ なんかクサいわよ! あ~ ヤダヤダ! さっさと やっつけてよね!

アイラ「……いちおう だれの命でも 命は大事よ アルス。 とりあえず 魔物を倒しましょう。

(2)「サイード! 救い主さま! よくぞ おれを助けてくれた! ありがとう ありがとう!!
「おれを 2ばんめに助けたのは いそいで助けなくても いいくらい おれが強いからだし……。
かといって 最後にまわして 死んじまってもこまるからだよな わかってるさ サイード!



*「ギャオー!

<ネイルビースト戦>

ガボ「しょーがねーなあ。 いっちょ 3バカのにいちゃんたち 助けてやっか!

マリベル「めんどくさーい。 別に あいつらなんか 放っとけば いいじゃないの。

アイラ「……いちおう だれの命でも 命は大事よ アルス。 とりあえず 魔物を倒しましょう。

(3)「た た たすかったあ! うっ うっ ありがとう。 サイード 救い主さま。
おれを さいごに助けたのは いちばん弱いやつから 助けたからだよな サイード!



(3)「ああ こわかったあ! すまなかったな サイード。
そうそう 救い主さまも。 助けてくれて ありがとう!
(2)「ホントは おれたちだけでも あんなやつら 3匹くらい やっつけちゃえたけどな。
まあ おとうとに 花をもたせてやったってことさ。 わはははは!
(1)「おれたちが ここにいたのは じつは わけがあるんだ。
砂漠を救うために ひつような あるものを さがしていたんだ。 ふふんっ いいアニキだろう!
(3)「先に 魔物たちにとられちゃ いけないと思ってさ わはははははは!
(2)「サイードが おれたちの いうことをきいてくれるなら ゆずってやってもいいぞ!
(1)「ものすごーく 大事なものだと 思うんだよなあ コレ。
(3)「おまえが おれたちをさしおいて……。
(2)「ぜったいに 次の族長にはならない。 そう 約束してくれるなら……。
(1)「とくべつに おまえたちに ゆずってやってもいいぞ! さあ どうする!?

サイード「…………。
おれは もとから 族長になる気は ありませんよ。

! ! !

(3)「えっ?
(2)「ホント!?
(1)「ホントにい!?
サイード「まえから ずっと そう思っていましたから。
(3)「ほ ほんとか?
(2)「ぜったい!?
(1)「ウソついたら 針1000本飲ますぞ!
サイード「砂漠の民は ウソはつきません。 兄上たちも 知っているでしょう。
*「やったー! よしっ! じゃ こいつは おまえたちに やるっ! もってけ!
アルスは 王家のカギを もらった!/受け取った!
(3)「神殿中 さがしたが ほかには何も みつからなかった。 魔物に とられちまったみたいだ。
(2)「救い主さま サイード じゃあ あとは たのんだぜ!
(1)「お城と 村のことは おれたちに まかせとけって!

サイード「神殿で みつかったのは このカギだけか……。ふうむ。
大地の精霊の手がかりとは どうも おもえないな。
アルス ここはひとつ 女王さまに 聞いてみよう。

ガボ「なんだか 子供みてえな にいちゃんたちだよなあ。 まっ 無事だったから いっか。
なあ アルス。そのカギ 大事そうなモンだから 女王さまに 返したほうがよくねえか?

マリベル「あんなのが アニキなんて あたしだったら 死んでもイヤ。 ひとりだって ほしくないわ。
それはそうと そのカギ。 もしかすると もしかするわよ。

サイード「兄が めいわくをかけた。 アルス すまなかったな。
神殿には このカギだけか。 ううむ……。

アイラ「どこのカギなのかしら。 ここは 女王さまに 見せて たしかめてもらうしか ないわね。

(1)「サイード 救い主さま 気をつけてな! 
お城と 村のことは おれたちにまかせとけよ わはははは!

アイラ「……まあ 村にも 男手は たくさんいたことだし。 先を 急ぎましょう アルス。

(2)「家族って けっこう いいもんだなあ。
おれ ちょっと じーんときちゃったよ。 助けてくれて ありがとう。

ガボ「へへっ お礼って いっつも くすぐったい感じがするよな。 オイラ 苦手だよう。

サイード「これで 少しは しょうねがつくと いいんだが。 手間のかかる 兄たちだよ。

(3)「魔物が出てきたときは どうなることかと 思ったが なんとか うまくいったぞ!
……あれっ!? ま まだいたのか サイード! わははははは!

マリベル「なによ えらそうに。 ひーひー 言ってたクセに。

サイード「まったく 人さわがせな。 アルス すまなかったな。

>城内B2F

(兵士)「われわれは 神にちかって この扉を ちゃんと守っていました!
ワイロをもらったからといって 誰かを通しては おりません! ほ ほんとうです!

マリベル「女王さまに いいつけたら おこられるでしょうねえ。
あたしは やさしいから 見のがしてあげるけどさ。

>城内B1F

(男性)「よう サイードさま! こりゃ救い主さまも ごいっしょで。 ごきげんよう!

(女官)「この方は わたしが 城の外で魔物に おそわれていたのを 助けて……。
ずっと 目をさまさないの。 ああ 心配だわ。

(男性)「うーん うーん。 魔物め……。うーん。

(女性)「なんだか さっき下のほうから 魔物のなきごえが したような……。
うーっ ブルブルブル! 気のせいよね 気のせいっ!

ガボ「けっこう 下のほうの音も 聞こえてんだな。

女王「救い主さま 地下のようすは いかがでしたか? ……まあ! なんと そのカギを!?
そのカギは 代々王家に つたわってきたものです。 ずっと ずっと昔から。
はるか いにしえの ハディート王より 伝えられし 救い主さまの 伝説……。
ハディート王から 伝えられた もうひとつのものが その 王家のカギなのです。
時きたらば このカギを使い 大地の精霊の像の とざされた扉を開けと。
王家のカギが 今 みなさまの手にあるのは きっと ハディート王の お導き。
今こそが その 時 なのです!
救い主さま! さあ そのカギを お使い下さい!
何百年ものあいだ とざされていた扉を 開くのです! そうして 砂漠をお救いください!

マリベル「ハディートのやつ また かっこつけた事 してくれるわね。
アルス 大地の精霊像へ 行くわよ。あたしたちだって 負けてらんないんだから!

サイード「まさか いにしえの王は こうなることが わかっていたと 言うのか?
まあいい アルス。 道は 示された。 あとは まっすぐに 進むだけだ。

ガボ「精霊の でっかい像の中に ヒミツの扉が あるんだな。 よーし 行ってみようぜ!

アイラ「何百年も とざされていた 扉の向こうなら きっと 精霊の言い伝えも 残っているはず。
アルス 急ぎましょう。 ナイラを さかのぼって 大地の精霊の像へ!

女王「王家のカギは 大地の精霊の像の かたくとざされた扉のカギ。
扉のむこうに 何があるのか。 わたくしも ぞんじません。
ただ いにしえの時より そのままになっておりますから 精霊の古いいいつたえも もしや……。

>城内B1F・図書館

(学者)「おやサイードくん ごきげんよう。 きみが 読みたがっていた本なら いちばん奥の本棚に……。
なんと 神殿の奥で 王家のカギを 見つけたと!?
いにしえより伝わる 王家のカギ。 ウワサには聞いていたが 本当にあったとは。
そのカギを使ったものは 大いなるものを 手にすると 伝えられております。

サイード「王家のカギは 代々の王さえ そのありかを 知らないという。

ガボ「どんな でっかいものが もらえるんだろうな? ワクワクするなー!

マリベル「大いなる宝 だった場合は あたしが まず半分もらう。 あとは みんなで分けなさい。

(学者)「これはこれは 救い主さま。 サイードくんもいっしょですか。 ふむ…… 王家のカギ?
古い時代の王より 伝えられし 王家のカギ。
そのカギは 使われるべき時と 使うべき者とを みずから 選ぶといいます。

サイード「つまりは 今こそが そのカギが 使われるべき時。
そして 使うべき者は 砂漠の救い主 アルス おまえだ。

アイラ「ますます ミステリアスね。 いったい どんな扉を 開くカギなのかしら?

(学者)「これはサイードくん。 むっ!? なんと 王家のカギを みつけたというのですか!
この城の どこかに あるとは聞いていたが……。 なに!? 神殿にあったと!?
ううむ……王家のカギは 古い時代の王が 作ったもの。
わざわいを しりぞけ 精霊と 人とをつなぐものと 言われております。

サイード「古き時代の王が 作った 王家のカギ か。 実物を この目で見ようとはな。

アイラ「わざわいを しりぞけ 精霊と 人とをつなぐもの……。 なんとなく わかってきたわ。

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タカトンビ/管理人:くろすけ